地元・福島の中間支援NPOが発行しているニュースレターに、3.11直前ということで寄稿をさせて頂きました。この時期は、多くのメディアで福島や東北の「今」をお伝えいただいています。しかしながら、現地で支援活動にあたるNPOの活動や課題については、取り上げられる頻度が格段に減っています。微力ながら、そうした「NPOの今」についても伝えていけるよう、機会を得ては筆をとっています。

福島の皆さまは、そろそろお手元に届いている頃と思いますが、ここで寄稿内容をご紹介させていただきます。

土地の整備事業が続く南相馬市の沿岸部

 

”東日本大震災・福島第一原発事故が私たちにもたらした課題は今もなお、複雑で混沌としている。一方でそれは、私たちの故郷・ふくしまが「市民活動先進地」と呼ばれるきっかけともなった。県内の特定非営利活動法人数(福島県認証)は、震災前年の平成22年度末で567団体であったが、今では900団体に迫る勢いである。一般社団法人や法人格を持たない任意団体などを含めると、相当の数にのぼる。団体数の伸び率は、東京に次いで全国第2位。まさに「市民活動先進地」になりつつあると言っても過言ではない。

 

しかし、各団体の運営実態はどうだろうか。多くの団体が資金調達や人材確保などで悩みを抱えており、自転車操業の団体も少なくない。長期に亘る先の見通せない活動に疲弊し団体を辞めてしまうなど、非常に困難な団体もあると聞く。昨年は市民活動の不祥事も社会を揺るがした。

 

せっかくの「市民活動先進地」だ。あの災禍から立ち上がり、自らの手で自らの故郷を復興し、横たわる課題に対峙しようとするその想いと志を、私は何とか支え、守り育てていきたいと思う。一つひとつの小さな活動が大きなうねりを創り、福島を少しずつ復興に向かわせていく。そんな明日を目指して。”

 

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