支援総額
目標金額 3,000,000円
- 支援者
- 59人
- 募集終了日
- 2024年5月31日
夜の世界で孤立・困窮している女性たちに、必要な支援を届けたい
#医療・福祉
- 総計
- 177人
えん罪のない世界へ!IPJサポーター
#起業・スタートアップ
- 総計
- 55人
久賀島の歴史を後世に語り伝えたい・潜伏キリシタン資料館サポーター
#地域文化
- 総計
- 3人
あなたの寄付がウクライナの子どもたちの未来を広げます
#国際協力
- 総計
- 52人
一人でも多くの難民に~日本での生活を支えるために継続的な支援を
#国際協力
- 総計
- 16人
困窮する女性や女子を支援~1日33円からの人道支援サポーター募集!
#国際協力
- 総計
- 22人
サポーター50人大募集!紛争下にいる子どもたちの未来を応援しよう。
#子ども・教育
- 総計
- 10人
プロジェクト本文
終了報告を読む
皆様こんにちは、伊太祁曽(いたきそ)神社の禰宜(ねぎ)奥重貴です。
伊太祁曽神社は和歌山県和歌山市に鎮座する神社です。
主祭神としてお祀りするのは五十猛命(いたけるのみこと)という神様。この神様はヤマタオオロチ神話で著名な神様である素戔嗚命(すさのおのみこと)の御子神であり、我が国に樹木を植えて廻った「木の神様」であると『日本書紀』に記されています。また『古事記』では大国主神の生命を救った「いのち神」であるとも記されています。
伊太祁曽神社の創建がいつのことかは記録が散逸しているため分かりませんが、正史である『続日本紀』の大宝2年(西暦702年)には記載があり、この頃に存在していたことは間違いありません。一説には第16代垂仁天皇の頃には現在の鎮座地に近い別の場所に鎮まっていたとも伝えられており、約2000年前には存在していたとも言われています。
日本各地、津々浦々に神社は存在します。明治の合祀令によりその数は随分と減りましたが、それでも現在日本には約8万社の神社があると言われています。この数は国内コンビニエンスストアの総数より多いそうです。
これらの神社の中には、その土地その土地に伝わる信仰や風習を今に伝えているところも少なくないでしょう。しかし過疎地域では人口減少や高齢化により神社の祭りや様々な行事風習が維持できなくなっていたり、神職の後継者不足により祭祀や伝承の承継に断絶が起こり始めています。街中の神社でも氏子離れや商業化・観光化により神事や行事が本質から外れて変容していっている例が見られます。
神道は宗教の範疇に分類されますが、教祖などの創唱者は存在せず、教理経典もありません。そのため説法や法話というものも無く、神社に奉仕するものは「黙して語らず。神と向き合うその後姿を見せて教化する。」というのが一般的でした。インターネットが普及しだし誰でも簡単に情報発信ができる時代になると、神社界も情報発信を行うようになりましたがまだまだ不十分です。
日本人の生活様式は大きく変わってきています。祖父母親子の三世代同居の家族構成が親子二世代の核家族となり、畳の部屋を持たない家が増え、食事は米食が減っています。これらの変化は神社の祭りや行事のあり方にも少なからず影響を与えています。
時代とともにあり方が変わるのはやむを得ませんし、むしろ状況に応じて変えるべきところもあると思いますが、大切なのは変えてはならない本質を守ることができるかです。そしてそういった情報発信はどうすれば多くの人に伝えわるのか、その分岐点にいると感じています。
日本人の生活様式が変わり神社に伝わる歴史や神事そして伝承や習俗の継承が困難になりつつあるこの時代、神道の根幹の部分を未来に伝わる形で残して置くことが必要だと感じています。それも単に日本人の間で伝わるのではなく、多様性の時代の中で外国人にも知ってもらえる形で残す必要があると考えます。
このプロジェクトでは日本人と外国人それぞれに、日本の文化を正しく知ってもらうことを目的としています。
そのために神社文化を支える重要な用語を正しく日本語で記述するともに、それを外国人に響く英語でわかりやすく伝えていきたいと考えています。
「日本がここに集まる初詣」
昭和の俳人、山口誓子の著名は一句です。
年頭に神社仏閣に参拝する「初詣」の場は日本の縮図であることは「成程!」と思います。特に神社は日本固有の存在であり、神社に伝わる様々な物事は日本人の思考様式、行動様式の根源をなしていると言えます。
私たちが日常何気なく行っている行動の中には神社や神道に根ざしているものが少なくありませんが、多くの日本人はそのことを意識していません。
なぜ初詣に行くのか。そもそも初詣とは何なのか。
神社に参拝するというのはどういうことか。
参拝とは感謝なのか祈願なのか。
おみくじはどういう手順で引くのか。
引いたおみくじはどうするのか。
そもそもおみくじに書かれている内容は何なのか。
絵馬とは、鳥居とは、御朱印とは、七五三詣とは、厄年とは、祭りとは、神職とは、巫女とは、お盆とは、相撲とは・・・。
これらは全て神道に通じていますが、その意味などを正しく答えられる日本人はどれくらい居るのでしょうか。
近年、神社ブームにより様々な媒体で神社や神道について解説されています。しかし残念ながらその多くは説明が不十分に感じます。これは我が国の歴史は非常に古く、また神道の根源も同様に長い歴史を持っているため、これらの歴史も奥深く文化的意味合いも複雑という背景があります。
例えば手水の作法を例に挙げると、多くの媒体では「柄杓を手に取って左手から清める」と記されていますが、何故左手からなのかは記されていません。「鳥居では一礼をする」と記されていますが、神職は必ずしも全ての鳥居で一礼をする訳ではありませんし、また同じ鳥居であっても一礼をする時としない時があります。
こういった作法や手順の背景は、日本人の思考や行動の潜在意識と大きく繋がっていると考えます。つまり神社に伝わる様々なモノ・コトを知ることは、すなわち日本人のアイデンティティーを知ることに繋がると思うのです。
グローバル社会において、このことを日本人が知るということは、自らの根っこを知るということでありとても大切なことだと思います。また外国人が知ることによって、お茶(茶道)や着物といった日本の伝統的文化に対する造詣をより一層深くすることに繋がるのみならず、クールジャパンと呼ばれる現代日本の様々な文化についてもその深淵を理解することに繋がると考えられます。
下は伊太祁曽神社の手水舎です。
こういった些細な作法から、先に記した様々な用語や行事の意味や意義について、まず日本人に正しく知ってもらうということが本プロジェクトの第一段階となります。そして本プロジェクトの次の段階は、これらの用語を適切に英語で説明すること。
1)神社文化の源泉をあらわすような用語をピックアップする
2)神社文化の中枢にいらっしゃる方にそれぞれの用語に含まれる文化的・歴史的な意味を
正しい日本語で表現してもらう
3)その日本語を元に日本文化に精通したネイティブ翻訳者の方に、
英語圏に住んでいる方たちにとってわかりやすく心に響く英語で翻訳してもらう
4)この中で主要な項目や視覚化できるものの絵作り(イラスト、写真など)をおこなう
近年、日本国内だけではなく世界からも神社や神道に注目が集まっています。しかし多くの外国人は神社と寺院の違いを認識していないなど、日本人以上に神社や神道に対する理解はありません。一方、自然そのものに神が宿るというスピリチュアル、アニミズムな要素、そして八百万の神という神秘的で多神教の考え方には多くの外国人が興味を持っています。
またクールジャパンコンテンツの核になっているアニメやゲームにも神道的要素を根源にする内容が少なくありません。そもそもアニメとアニミズムは語源を同じくしており、クールジャパンコンテンツと神道の親和性については疑う余地もありません。
日本へのインバウンド客の急激な増加により、神社や神道について英語で解説している媒体は増えましたが、残念ながらこちらも十分とは言えません。単に日本人向けの説明を英訳しただけでは彼らに伝わりません。正しい日本語で記された神社や神道に関する記述を、日本文化に精通したネイティブの方々によって、彼らの思想や文化背景を踏まえたうえで心に響く翻訳をする必要があります。
例えば再び手水を例に挙げると、多くの日本人は参拝前に手水を行うことを知っているのでそんなことは記していません。しかし外国人はそもそも手水を何のために行うのかがわかっていない方も多いので、参拝を終えて神社から帰る時に手水を行っている姿をしばしば目にします。つまり外国人向けの手水の説明には、日本人向けに単に手順を記したものを英訳するのではなく、外国人に向けた視点からの説明が必要なのです。
本プロジェクトでは上に書きましたように、歴史を踏まえたわかりやすい日本語による説明文の制作、この日本語を元に経験豊かなネイティブ翻訳者による翻訳の実施、そして図版要素も制作予定のため、編集作業と翻訳作業の経験豊かなDNA Media株式会社に委託しています。
そのため、いただいたご支援金は、これらの制作管理すべてを委託しているDNA Media株式会社の口座に振り込まれますのでその旨ご了承ください、また本事業と返礼品は伊太祁曽神社が実施いたします。
クラウドファンディングで集まったお金は、日本語の完成、英語への翻訳、ビジュアル要素といった作業をしてくださる、神社関係の方、日本文化に精通した翻訳者の方、写真家の方、イラストレーターの方の原稿料、編集者の作業代に使かわせていただく予定です。
支援金が額が増えると、返礼品と合わせて使っていただける項目が以下のように増えていきます。
5万円の場合:10項目。
10万円の場合:20項目。
20万円の場合:40項目。
至急プロジェクトを開始し、2024年8月末までに終了する予定です。
ここで作り上げた日本語、英語、図版類はファンディングしてくださった神社関係の方たちには、金額に応じて以下のような手順を踏み自由につかっていただきます。
1)ファンディングをしてくださった方たちを事務局が登録させていただく
2)神社関係等の方からの申し込みをいただき、どう使う予定なので確認させていただく。
3)必要なデータを必要な形式でお渡しします。
インバンドがコロナ過がひと段落し、再び急速に増え始めた2023年8月、伊太祁曽神社の宮司、禰宜とベガシステムズさんの仲介でお会いし、伊太祁曽神社様の神社文化を正確な英語で発信したいという思いに、DNA Media株式会社が大変感銘を受け、DNA Media25年の編集経験と翻訳経験を活かし、共に同じ目標に向かいたいと考えるようになりました。その後何度かの訪問をへて、宮司、禰宜の思いに深い共感をうけ制作を受託し、今日にいたりました。
完成後は以下のような日本語による説明文と、日本文化に精通したネイティブ翻訳者による英語翻訳、そしてイラストなどの構成になります。※イラストは一例です。
神社では大きな事業を行う場合、多くは氏子崇敬者の奉賛を募って実施します。
例えば20年に1度行われる伊勢神宮式年遷宮では全国の崇敬者から少しずつ浄財を募って事業を遂行します。全国の神社では氏子に声がけをして遷宮奉賛金を集めたりもします。個人個人の小さな力や財を集めて大きなことを成し遂げるということは、神社の世界では古くから行われてきました。
大きな事業を行うためには、勿論大きな力も必要とされますが、日本では古来小さな力を沢山結集して大きな事業を成すということが行われてきました。
これらの背景には様々な要因が考えられますが、その1つに「神は人の敬によりて威を増し 人は神の徳によりて運を添う」という鎌倉幕府が定めた武士の法律である御成敗式目の条文があると考えられます。人々の神を敬う気持ちや行動により神はその力を強くし、人はその御神徳によって幸福を得るということです。もう1つは「この事業によって生成されたものは伊太祁曽神社の独占事項ではない」ということです。
このプロジェクトは「多くの人に正しい神道の真髄を知ってもらう」という面を持っています。これは惟神の道(かんながらのみち=神の御心にかなう道)に沿ったことだと思います。賛同協賛いただいた皆様には必ず御神徳をいただけるものと確信しております。
故鳥山明氏の代表作『ドラゴンボール』には「元気玉」という技が登場します。これは皆の小さな力を結集し、大きなエネルギーとして敵にぶつけるというものですが、こういった発想も根源は同じところにあるかも知れません。
いまお伝えしたように「この事業によって生成されたものは伊太祁曽神社の独占事項ではない」ということです。ある特定の神社が自社のために行う事業であれば自己資金で実施する、氏子や崇敬者に負担をお願いして実施するというやり方でも良いのでしょうが、クラウドファンディングという形でより広く募集をして事業遂行するのは、この事業で得られる成果を賛同していただいた神社と共有するということです。
・協賛してくださった神社の方たちには上記でつくりあげた
日本語、英語、図版を使っていただく権利をさしあげる
・日本文化の源泉を伝えることによって日本人自らのルーツを改めて知るきっかけとなる
・英語圏に住む方たちが日本文化の奥深くにふれることによって、
日本文化の理解が深まることになり、相互理解へとつながっていく
皆様のお力添をいただき、神社界全体ひいては日本文化を支える「言葉の集積」をつくりだしたいと考えています。
いただいたにご支援にお応えできるよう、世界に誇ることができる共有財産を創りあげていく決意です。
|DNAMedia株式会社
DNAMedia株式会社は25年前に創業。
「世界文化の架け橋になる」を企業ミッションにメディア事業とローカライズ事業を展開。前者では小学館様と『国宝上杉家本洛中洛外図』のデジタル化や『ルーヴル美術館』の所蔵物をデジタル化してDVD-ROMに展開、ローカライズ事業では日本マイクロソフト様の公認ベンダーとして膨大な量の翻訳を展開しています。
単なる翻訳を超えたTranscreationを展開できる数少ないベンダーとして知られ、(一社)日本翻訳連盟の前副会長会社を4年間務めていました。
本プロジェクトでは神社文化を支える日本語による表現を完成させ、それを英語へと翻訳、ビジュアル要素への展開といったディレクション、品質管理を担当いたします。
|ベガシステムズ
ベガシステムズは愛知県一宮市に本拠をおき、システムベンダーとして多くの経験を誇ります。
神社の氏子の管理システムを開発するなど神社との関係も深く、本プロジェクトでは管理関係を担当いたします。
以上の2社が伊太祁曽神社を下支えしますが、私たちは本事業を『五十猛(いたける)プロジェクト』と呼んでいます。
- プロジェクト実行責任者:
- 奥重貴(伊太祁曾神社)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年8月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
神伊太祁曽神社(いたきそじんじゃ)は和歌山県和歌山市に鎮座する神社です。主祭神としてお祀りする五十猛命(いたけるのみこと)という神様は、ヤマタノオロチ神話で著名な神様である素戔嗚命(すさのおのみこと)の御子神であり、我が国に樹木を植えて廻った「木の神様」であると『日本書紀』に記されています。 伊太祁曽神社の創建がいつのことかは記録が散逸しているため判りませんが、正史である『続日本紀』の大宝2年(西暦702年)には記載があり、この頃に存在していたことは間違いありません。 現在、日本には約8万社の神社があると言われています。これらの神社の中には、その土地その土地に伝わる信仰や風習を今に伝えているところも少なくありません。これら神社文化を構成する多くの用語から200単語あまりをピックアップ。その単語を神社文化に精通する方たちにわかりやすく日本語で表記してもらいます。それを日本文化に長年に渡って接している翻訳経験豊かなネイティブが英語に翻訳します。さらには視覚的表現をできるものに関してはイラストや写真で表現していきます。それらの原稿料などに使用いたします。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
プロフィール
伊太祁曽神社は和歌山県和歌山市に鎮座する神社です。 主祭伸神としてお祭祀りするのは五十猛命(いたけるのみこと)という神様。この神様はヤマタオオロチ伝説神話で著名な神様である素戔嗚命((すさのうおのみこと)の御子神であり、我が国に樹木を植えて廻った「木の神様」であると『日本書紀』に記されています。また『古事記』では大国主神の生命を救った「いのち神」であるとも記されています。 伊太祁曽神社の創建がいつのことかは記録が散逸しているため分かりませんが、正史である『続日本紀』の大宝2年(西暦702年)には記載があり、この頃に存在していたことは間違いありません。一説には第16代垂仁天皇の頃には現在の鎮座地に近い別の場所に鎮まっていたとも伝えられており、約2000年前には存在していたとも言われています。 今回「日本人の心の源泉・神社文化を日本語英語のバイリンガルで発信」を開始いたします。
あなたのシェアでプロジェクトをさらに応援しよう!
リターン
5,000円+システム利用料
【5,000円】応援コース
皆様の心のこもったご誠意におこたえするようなメールをさしあげます。
- 申込数
- 16
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年5月
10,000円+システム利用料
【10,000円】応援コース
皆様の心のこもったご誠意におこたえするようなメールをさしあげます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年7月
5,000円+システム利用料
【5,000円】応援コース
皆様の心のこもったご誠意におこたえするようなメールをさしあげます。
- 申込数
- 16
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年5月
10,000円+システム利用料
【10,000円】応援コース
皆様の心のこもったご誠意におこたえするようなメールをさしあげます。
- 申込数
- 11
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年7月
プロフィール
伊太祁曽神社は和歌山県和歌山市に鎮座する神社です。 主祭伸神としてお祭祀りするのは五十猛命(いたけるのみこと)という神様。この神様はヤマタオオロチ伝説神話で著名な神様である素戔嗚命((すさのうおのみこと)の御子神であり、我が国に樹木を植えて廻った「木の神様」であると『日本書紀』に記されています。また『古事記』では大国主神の生命を救った「いのち神」であるとも記されています。 伊太祁曽神社の創建がいつのことかは記録が散逸しているため分かりませんが、正史である『続日本紀』の大宝2年(西暦702年)には記載があり、この頃に存在していたことは間違いありません。一説には第16代垂仁天皇の頃には現在の鎮座地に近い別の場所に鎮まっていたとも伝えられており、約2000年前には存在していたとも言われています。 今回「日本人の心の源泉・神社文化を日本語英語のバイリンガルで発信」を開始いたします。