こんにちは、立教大学観光学部、舛谷です。

今回のクラウドファンディングは決して大きな金額ではありません。このサイトの中には100万円単位で成立しているプロジェクトも少なくありません。我々の支援は日本の学生によるカンボジアの子供たちのためのものです。要請主義を標榜していますので、子供たちが何を求めているか、これまで現地で行なった5回のミッションでの体感から決めたのがこの金額です。現地の大人が、箱物を欲しがっているのも事実です。しかし、本当に必要なものは何か、ODAから大小NGOまで規模を問わず、実に難しい問題です。

戦後補償からはじまり、高度経済成長、バブル後の日本で、海外援助をどうするか、国内の余剰を海外に供するやり口は、ヒトモノカネいずれも余っているわけでない状況下で縮小の一途をたどっています。カンボジアについて言えば、95年の開所式から修復に関わった時期のあるアンコールトムの中心寺院バイヨンでは、日本の支援の中断で、現場スタッフの保険料にも事欠く状況です。立場上管見し得る海外大学の日本語教育も、日本からの資源投入は多くの場合途絶えています。こんな状況だからこそ、ハンドキャリーでリユースパソコンや文具などを携え、カンボジアの公立校でなく、フリースクールで行う我々の直接支援はインパクトを持つと考えています。

プノンペンやポイペトの活気を見て、カンボジアの経済発展を楽観する向きもあります。しかし、アセアン内の後発開発途上国(LDCs)の一つであるこの国が、ラオスやミャンマーより先にリストを脱するという見通しはありません。国内では決して態度に現せないことですが、在職世界最長の首相を抱くことは富の分配に有利でしょうか。

鉛筆一本、ノート一冊が本当に喜ばれることを実感しつつ、学生らはコロニアルなまなざし(上から目線)を持つことなく、「教えることは学ぶこと」を実践しています。現地の要請に基づいた我々の支援ですが、参加した日本人の学生らが多くを学んでいることも重要です。こうした相互に益のある援助こそ、持続可能(SDGs)ではないでしょうか。今後も少しずつ大きなクラウドファンディングが実施できるよう、現地と日本の双方で実を結ぶ活動を続けていきたいと思います。

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