こんにちは、シャンティ国際ボランティア会の竹内です。

今日はネパールの教育事情をお伝えしたいと思います。

 

ネパールの人口約2,650万人で、125のカースト・民族に区別され123の言語が使用されています。

 

ネパールの教育システムは1~8年生と、9~12年生に分かれています。ネパールには1~12年生までの学校が35,223校あり、うち公立校が 29,630校、私立が 5,593校存在します。多くの学校は、民間の団体や個人(特に地元の政治家)の支援で建設されたものです。

 

教育省の管理が追い付かない中で、新たな学校が建設されていきますが、僻地でも、学校が必要なため、地域の自助力に頼らざるを得ません。

 

しかし、学校が分散化されたことによって、教員配置の課題になっており、震災で倒壊した学校の再建を機に、教育省は統廃合を進めています。

 

ネパールでは、児童労働が国問題として取り上げられ、それが未就学や退学の原因となっています。

女子の早婚による教育の機会の低さも早急に解決すべき課題です。

 

就学率の割には、成人の非識字率が高く、女性の識字率は57%というかなり低い数値になっています。私立学校や都市部の学校を中心に、英語教育に力を入れがちですが、多言語のネパールでは、ネパール語の獲得が課題になっています。

 

 ネパールの教育制度を以下にまとめてみました。

 

ネパール教育制度概要

人口

2650万人

教育言語

(主に)ネパール語、地方では先住民言語、技術分野では中等教育以降及びほとんどの私立学校では英語、いくつかの学校及び大学ではサンスクリット語

義務教育

政策レベルでは指定なしだが、2009年以降8年生まで無償化された。

教育年度

4月~3月(中等教育まで)、8月~6月(高等教育)

学校数(2011年教育省統計)

33,881(初等学校)、13,791(低級初等学校)、7,938(中等学校)、3,382(高等学校)、1,087(専門学校)、9(大学及び高等研究機関)

学校数(2004年教育省統計)

24,746(初等教育) 7,436(前期中等教育) 4,547(中等教育)1,556(後期中等教育:2008)

管轄省庁

教育省

生徒数(2010)

7,800,000(後期中等教育まで)、420,000(高等教育)

識字率(5歳以降)

65.9%(全体:2011)、54.1%(全体:2001)

 

 

ネパール政府予算における教育への割り当ては予算全体の約16%前後を推移していますが、予算総額が増加傾向にあるのに対し、教育への割り当ては減少傾向です。2015年度は復興予算を考慮しても過去10年で最低の12%となりました。

 

公立校であってもまだまだ国際的な支援も必要としているネパールですが、質を高め、持続性の高い学校運営を行っていくためには、政府、住民など様々な人々と協力していくことが重要になっています。 

 

みなさんの応援、ご協力をお願いします。