支援総額
目標金額 300,000円
- 支援者
- 65人
- 募集終了日
- 2020年11月17日
【二足のわらじvol.5】「若手医師に勧めたいこと」
医療従事者向け総合医療情報サイト「m3.com」内の特集: 医師と2足のわらじVol. 58で、5回にわたり北海道パレスチナ医療奉仕団 団長の猫塚医師の記事が掲載れれています。
こちらのクラウドファインディング 新着情報ページにも記事の掲載許可を頂けましたので、紹介させていただきたいと思います。今回はついに最終回となる『定年後、改めて世界を見て「若手医師に勧めたいこと」』です。
二足のわらじvol.5
定年後、改めて世界を見て「若手医師に勧めたいこと」
今回は、整形外科医として現在も診療に携わる傍ら、NGO「北海道パレスチナ医療奉仕団」の団長として、パレスチナで医療支援活動を行っている猫塚義夫先生。課題に思われていることや今後取り組みたいこと、NGO活動を考えている医療従事者へのメッセージなどお話をお聞きしました。
■医師の社会貢献は50代になってから
――NGO活動をするにあたり課題に思われていることや、現在の目標を教えてください。
最大の課題はNGO活動の後継者です。医師は40代が一番の働き盛りで、50代になって後輩の医師ができると少し落ち着いてきます。社会的に意義のある活動ができるようになるのは、ある程度の年齢になってからです。今、私の身近に活動に意欲的な医師がいるのですが、30代でまだ若くなかなか家族から活動の了承をもらえません。一緒に支援活動に行く予定を組んでいても2週間前にキャンセルされることがありますが、医師自身まだ若く、家族や環境などが整わないのでやむを得ないことです。
50代になればかなり自由がきくと思うのですが、経営的にも医療的にも病院に責任を持っている医師が多くなります。そういった事情で、今のところ後継者がいないという点が一番の課題です。
■若い人たちに活動について伝えるのが使命
――今後取り組んでいきたいとお考えのことや、将来の展望についてお聞かせください。
以前は治療のための道具を作ったり、治療の開発や特許をとったりもしましたが、もう医師として新たな技術を身に着ける、新たな治療法を開発することなどに興味はほとんどありません。今後はNGOの活動を充実させていくこと、あとは若い人たちに活動について知ってもらいたいと考えています。
また、講義は小学校から大学まで色々なところで行っていますが、日本のこれからの医療を担う若い人たちには社会に貢献するビジョン、理念をもってほしいと思います。残念ながら現在、日本人の学術論文は医療のみならず減少の一途をたどっています。この状況が続いたら、iPS細胞の研究・開発技術の論文を発表した山中伸弥先生のような医師も育たなくなってしまいます。学生たちの幅広い知見や理念を育てる一助となるよう、私の知り得た様々なことを話していきたいです。
■海外で経験を積むことで気づきがある
――NGO活動に興味がある、将来活動を考えている医療従事者にメッセージをお願いします。
2019年11月に聖路加国際病院の奥にあるチャペルで講演を行いましたが、驚いたのは講演時間になると、医師や看護師さんがみるみる集まってきたことです。中には手術着を着たままの医師もいました。そして講演が終わると皆さん募金もして下さったんです。あんなに聴衆が集まったのは初めてで、色々な場所から集まっている聖路加国際病院の医療従事者の方たちの、人間の幅の広さに非常に驚きました。
医師として患者さんをトータルで見ていくために、患者さんに対してもそうですが、一度は日本を出て海を渡り、地球上で生きているより多くの人に接してほしいと思います。私は大学病院時代、教授の指示でアメリカのデラウェア州ウィルミントンに留学した経験があります。昔は医局の指示は従わなくてならない絶対的なもので、英語も話せない状態で家族と行きました。今も問題になっていますが、黒人差別問題は今よりも深刻だったと思います。しかしアメリカの先生には、「イタリア街には絶対に入ってはいけない」と言われていました。その街では黒人より、イタリア人の住んでいる場所に近づくほうが問題があったのです。そのように、実際に海外に行ってみなければわからないこと、経験できないことというものがあります。
今は医局の縛りがあまりないですから、帰ったらまた元の病院で専門医として仕事がしたいと言えば要望が通る時代です。水が合わない、向いていないと思ったら帰ってくればいいですし、たまたま日本に生まれたからこそ知らないことがたくさんあります。行った先で自分の目標を見つけることもあるでしょうし、日本に戻ってこれからの医療を支えてくれるのもありがたいことです。一度は海外へ出てみることで何らかの気づきがあり、成長することができると思います。どこにでも医師の生きる道はあるので、広い世界で起きていることを知ってもらいたいです。
猫塚 義夫(ねこづか・よしお)先生
1973年札幌医科大学卒業。2010年に北海道パレスチナ医療奉仕団を立ち上げ団長に就任。毎年パレスチナにて医療支援や子どもの支援を行い、WHOの要請に応えて向かうこともある。日本では整形外科医として地域住民の診療をしつつ、パレスチナで目にしたことを中心に、占領の現実や医療について講演活動をしている。
文/久保田雄城
写真/猫塚義夫先生
リターン
1,000円
もっと、たくさんの人と繋がりたい!
・講演会の実施報告とサンクスメール
・2019年に行った第13次現地活動の報告集(PDF)
※報告集はデータ(PDF)をメールに添付してお送りいたします。
このプロジェクトを通して「活動を知ってもらう」を目標に、こちらのリターンンを追加いたしました。一人でも多くの方にご参加いただき、「繋がり」と「支援の輪」を広げていきたいと思っております。よろしくお願い致します。
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円
心のこもったサンクスメール(リターンなし)
・講演会の実施報告とサンクスメール
※全額活動費に充てさせていただきます。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
1,000円
もっと、たくさんの人と繋がりたい!
・講演会の実施報告とサンクスメール
・2019年に行った第13次現地活動の報告集(PDF)
※報告集はデータ(PDF)をメールに添付してお送りいたします。
このプロジェクトを通して「活動を知ってもらう」を目標に、こちらのリターンンを追加いたしました。一人でも多くの方にご参加いただき、「繋がり」と「支援の輪」を広げていきたいと思っております。よろしくお願い致します。
- 申込数
- 3
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
3,000円
心のこもったサンクスメール(リターンなし)
・講演会の実施報告とサンクスメール
※全額活動費に充てさせていただきます。
- 申込数
- 14
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2021年1月
豊かな森づくりのためにいろいろな郷土種の苗を供給したい
- 総計
- 9人
多様な方が助け合って暮らすシェアハウスと地域食堂を作ります!
- 現在
- 966,000円
- 支援者
- 41人
- 残り
- 23日
吉村作治エジプト調査隊、存続の危機!
- 現在
- 7,445,000円
- 支援者
- 371人
- 残り
- 50日
パートナー会員募集|シリアの子どもたちの教育を一緒に支えませんか
- 総計
- 1人
サポーター50人大募集!紛争下にいる子どもたちの未来を応援しよう。
- 総計
- 10人
ラヴィ保護猫シェルターのご支援を ~マンスリーサポーター募集~
- 総計
- 4人
ミャンマー|クーデター、洪水被害で困窮する人々に食糧、医療、教育を
- 現在
- 1,295,000円
- 支援者
- 63人
- 残り
- 25日