口腔内ポリープの再発を繰り返す保護猫の治療費にご協力をお願いします

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支援総額

240,000

目標金額 140,000円

支援者
61人
募集終了日
2022年2月28日

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2022年02月18日 13:50

TNRした猫を2年後に保護した話(その4)

 

耳の付け根をケガしていたすずちゃんですが、ケガの原因は見ただけでははっきりとは分かりませんでした。

 

傷の様子を良く見てみると、傷口が血で赤く滲んでいる様子が見てとれたので、自分の爪で傷口を掻いてしまっているようです。

 

しかし、外の猫だと爪切りやエリザベスカラーのような対処は難しいですから、傷口を掻くのを防ぐ手段が全くありません。

なかなかケガが治らないすずちゃん。
投薬はしていたが外での治療には限界があった。

 

このような悪循環が生じている以上、抗生物質で悠長に治療している場合ではありません。

 

いち早く完治させるためには抗生物質などの飲み薬だけではなく、痒み止めの軟膏を塗ったり傷口を拡げないための爪切りなど、様々な治療を行う必要があります。

 

本来なら外の猫にはできる範囲の治療を施して保護することなく完治を目指すべきですが、すずちゃんは触れない子なので保護せずには完治させるのは不可能です。

 

もしケガをしたのがすずちゃんではなく、人懐こく抱っこもできるアリスくんだったら、家で保護することなく治療に臨めたと思います。

人懐こいアリスくん。
アリスくんなら治療は容易だっただろう。

 

しかし、現実にケガをしてしまったのは、あいにくにも触れないすずちゃんです。

 

確かに困難な状況ではありますが、治療が難しいという理由でこのまま放置していたら、命にかかわる症状まで悪化してしまうおそれもあります。

 

それに保護した後の治療がスムーズに進めば、短期間で完治させた後に再リリースすることも可能だと判断しました。

 

私は家で物置代わりに使っている部屋を片付けて、すずちゃん用のケージを設置しました。

 

少し狭い部屋なのでケージから出して自由に過ごさせることはできませんが、1か月程度の治療期間だけなのでしばらく我慢してもらうしかありません。

 

保護の準備を整えた私は、意を決してすずちゃんの捕獲へ出かけました。

 

いつもどおりに深夜の山中を訪れると、茂みの中からアリスくんとすずちゃんがやってきました。

 

私はすずちゃんが大好きないなばの蒸しササミを捕獲機に入れて、すずちゃんが捕獲機に入るのを待ちました。

 

その間、アリスくんには悪いのですが、すずちゃんからは少し離れた場所でご飯を食べていてもらいました。

 

しばらくすると捕獲機が閉まる音がして、すずちゃんの捕獲が無事に終わりました。

すずちゃんを捕獲したところ。
ひとまず治療の第一歩を踏み出せた。

 

私はすずちゃんが入った捕獲機を毛布に包んで車へ運んだ後で、アリスくんに大事な妹を預かることを伝えたのです。

 

そして、「すずちゃんのケガは必ず治すこと」「きちんと治ったらまた2匹で一緒に過ごせるようにリリースすること」「すずちゃんを家に預かっている間もアリスくんには毎週ご飯を持ってくること」の3つを約束して、私はすずちゃんと一緒に家へ帰りました。

 

家で保護したすずちゃんですが、短期間で完治を目指すためには病院で治療を受けるのがベストです。

 

そこで私は保護した次の日にすずちゃんを病院へ連れていき、必要な検査と薬の処方を受けてきました。

すずちゃんの診療明細。
病院では意外とおとなしかった。

 

しかし、真菌の検査だけは結果が出るまでに10日ほどかかるため、しばらくは家で様子見の状態が続きました。

 

2年ぶりに家猫生活を送ることになったすずちゃんですが、私が言葉を失うほど凶暴でした。

 

触るのはもちろん不可能で、ご飯やトイレのお世話にも難儀してしまうほどです。

 

外でお世話している時はおっとりした雰囲気の子だったのですが、家に来てからは性格が180度反転してしまったと言えるほどの変わりぶりでした。

保護当時のすずちゃん。
私が手を焼くほど凶暴だった。

 

それでも何とかすずちゃんをお世話しながら10日間を過ごし、いよいよ真菌の検査結果が出る日になりました。

 

結果から言うと、すずちゃんの真菌の検査結果は陽性で、傷や痒みの原因は真菌が悪化したものでした。

 

しかし、保護してから環境が整ったせいなのか、すずちゃんの傷口はみるみるうちに治っていたのです。

 

おかげで再診した先生からも、すずちゃんの回復についてはお墨付きをもらえました。

順調に回復したすずちゃん。
リリースの日が迫っていた。

 

その後、完治まではもう少しだけ投薬が続いたものの、私はすずちゃんをリリースする時期を考えるようになりました。

 

すずちゃんをリリースするのはアリスくんとの約束でもありますし、あまり日数が空かないようにしてあげたい気持ちもあったからです。

 

そして、すずちゃんの投薬期間が終わった5月末のころ、いよいよリリースの日を迎えたのです。
(続く)
 

★この話を最初から読む⇒TNRした猫を2年後に保護した話(その1)

 

 

リターン

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支援者
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完売
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