提携している障がい者施設の活用拡大による設備投資

 

 

ページをご覧いただきありがとうございます。伝風堂と申します。

 

 

 

伝風堂のはじまり

 

元々は、地元で有名な老舗のどら焼き屋に勤めていた友人の職人がリストラされたところから、全てが始まりました。

 

私は以前より彼の創り出す和菓子を高く評価しており、この技術を失う事は地域の損失と思い創業を決意しました。全く業界を知らない私としては、無茶と思いながらも時間の関係上、経営計画を立てながら走り出すしかありませんでした。

 

開店から半年ほどは酷い赤字を出していました。その後ホテルへのウェルカムスイーツでロゴデザインや家紋デザインの上生菓子も納め始め、ようやく大手企業に具体的な計画書を提出し、これからという段階で、新型コロナが始まりほぼ全ての契約が消えてしまいました。

 

その後は融資についても創業時の数字を基準の話となるので、最初の時期に少しの融資をもらえただけで、あとは金融機関からの融資は一度も頂けていません。

 

常に営業からスケジュールをお客様と設定しましたが、都度新型コロナウイルスの感染拡大の度に潰されてきました。もしかすると７回目のコロナによる計画潰しに会うかもしれないと思うと生きた心地がしません。私の力量では創業時に打つ手は限られてしまいます。

 

それでも私財をつぎ込みスタッフを一人も解雇せずに何とか生き延びてきました。業務が拡大してもなんとか対応できる人員は確保できています。

 

 

 

新型コロナ蔓延の一年前に０からのスタートをした為に、市場も築けず低迷を続けてきました。ようやく大型の契約の依頼が来るようになり、今迄縮小を余儀なくされてきた製造体制を拡大させなくてはいけません。

 

現在も経営状況が計画通りになっておらず改善されていないという事で、一切の設備投資も含む融資も断られています。 逆に人件費の削減を要求されました。今となってはお客様に本契約になる前にお断りして良かったと思います。

 

この大型の契約依頼をきっかけに、障がい者施設に製造の大半を依頼するプランを実行に移そうと考えています。契約依頼も一度はお断りしましたが、先方もご理解いただき、猶予もいただく事になっています。

 

伝風堂には「羊羹」「上生菓子」「どらやき」の契約案件が来ていますが、まずは上生菓子の製造体制を作っていこうと思っています。正月用の上生菓子と猫イベント用上生菓子を製造してもらいます。

 

この上生菓子は木型を使用しますので、比較的に簡単に作る事が出来ます。しかし木型から出した状態では単なる型抜きです。しかしこれに手が加わる事によって、躍動感が出てきます。

 

ですから一度に大量生産が出来ないものでもあるので、質の高い冷凍保存が必要です。その代わり防腐剤などの保存や保湿用の添加剤使用の必要が無くなります。冷凍技術も向上し遜色なく保存できます。

 

他の案件にも役立つ冷凍庫を揃える為の設備投資をクラウドファンディングにて資金調達してく、プロジェクトを立ち上げました。

 

 

 

和菓子製造を障がい者の施設に依頼していく予定ですが、和菓子は人間発達にマッチング性が高いと思っています。

 

世の中には色々な療法がありますが、柔らかい物を使って形成したり、色を混ぜる行為は両方において、プラスの刺激とされています。実際、絵画療法や園芸療法でもその「柔らかさ」がキーとなっていると言われます。

 

「健常者であっても障がい者であっても成長は止まらない。」尊敬する医師に頂いた言葉で、私の中にあるコアの考えです。和菓子製造は特に成長に良い効用があると考えています。そして和菓子にとっても新しい芽生えになるのではないかと予感するものです。

 

今はまだ単純作業だけの状況です。今産業廃棄物として廃棄されている梅酒の梅を果実と種に別ける作業をしてもらっています。因みに日本酒ベースの梅酒は完熟梅を使用する為、廃棄されてきました。ゴミを減らす取り組みとして酒蔵と連携して羊羹化プロジェクトとして既に商品化しています。更に今回仕事のレベルを上げていこうと思っています。

 

 

私は全国の障がい者施設や学校、そして雇用している企業を見学してきました。我々の富山県は障がい者の本領を発揮させ切れていないと常々思っています。

 

今まで見てきたものを活かし、障がい者雇用の可能性の見えるモデルとなれば良いと思います。支援学校の就職担当の先生と話すのですが、「まずは事務補助に適した人材の問い合わせが企業から来る。」と困惑されています。私も以前少し大きな会社にいたときは、全て事務補助としての障がい者雇用となっていました。

 

結局法律による障がい者雇用は法律対応の雇用にしかならず、問題の起きにくい業務が用意しやすい状況になっているとみています。

 

こういった環境は、地域づくりにも影響を及ぼします。障がい者の方々が町のバリアフリーの調査を自ら行った事があります。結果として法的対応は出来ていますが、バリアフリーとしての機能は出来ていないという結論が出ています。

 

これはコロナが助長した結果と言えるのですが、最近仕事がほとんど０になってしまっている障がい者施設が増えています。立て直す為にも早期開始が必要と考えます。今後工業系の仕事は大きく減少する事が見込まれるので、工業以外の仕事を中心にコーディネートしていきたいと思います。

 

 

 

都度高速で製造する職人と違い、障がい者マネジメントではじっくり丁寧にチームで製造を行い、ストックを増やしていく形が理想だと考えています。よって冷凍設備が必要となります。

 

冷凍で遜色なく保存するには、性能の良い冷凍庫は必須になってきます。質の良い冷凍が可能になるとまた容器など保管に必要な備品も揃えます。職人の仕事と違い障がい者のマネジメントでは人数が多く携わる事になります。よって備品が増えます。形を作る木型と番重も一定量必要となるので、多く感じるかもしれませんが、最低限の数となります。

 

さらに、正月用の物も事前からストックする為容量も大きくなります。猫イベントについても数や頻度が増加の傾向となっています。

 

 

 

 

 

これからも和菓子の技法を使ったいイノベーションを起こしていこうと思います。

 

まずは需要の多い上生菓子の生産体制を強化していきます。

更に現段階の商談内容から、羊羹の要望も多くなっていくと思います。

 

上生菓子は手間と収益のバランスがあまりよくないケースが多いので、やめる和菓子屋も多く、需要は増えると思うので、今後拡大出来ると思います。

 

羊羹の製造についても製造を委託していくので、銅鍋や充填機などの設備投資、２００万円ほどになりますが、受注状況に合わせて次のステップとしてクラウドファンディングも行い設備投資を考えています。これによりしっかりとした収益性を確保できる設備が出来ると思います。

 

この後はモデル事業の実績をもとに、和菓子に限らず、地元企業を中心に業務内容の分析を行い、障がい者施設とのマッチングとコーディネートも行っていきたいと思います。

 

クラウドファンディングに掛ける想い

 

もう一つの展望としてですが、コロナの状況下で、今多くの企業や個人が融資をもらえず、創業企業をはじめ多くの企業が廃業や倒産を個人は破産をしています。銀行などの貸し渋り状態による資金繰りの問題が大きな要因となっています。

 

銀行の方に言われた事があります。「銀行はお金を借りる必要の無い企業にしかお金は貸せないですよ。」と。そしてある経営者の方に言われました。「銀行がお金を借りてくれと言うから、借りるだけ借りて手をつけずに期限が来たらそのまま返す。」と言っておられます。

 

金融庁窓口では、「円滑に融資が行き渡るのが金融庁の役目ですが、貸すのは銀行さんですから決めるのは銀行さんです。貸し渋りというのはあなたがそう思っているだけですよね。」と言われました。因みに富山県の議会では「一部貸し渋り状態が起きている。」と後日認めています。

 

経営者や従業員の中には自ら命を絶つ人や、住む所を失ってしまう人がこの国でも大勢います。高度成長期を過ぎてしまったこの国において、また病死や自殺で多くの国民が減り、引きこもる人が激増すると言う事は、日本にとって致命的です。

 

現在の創業と廃業／倒産バランスは補いようのないダメージを未来に残す事になりました。身近な人の自殺や破産を目の当たりにした人たちの中でどれだけの人が起業しようと思うのでしょうか？ただでさえ人口と企業の数が下げ止まらなかった日本が体質を変えて、復活するには相当な時間がかかるでしょう。

 

日本と違い、人命や社会の保護に今回多額の投資をした国は多くあります。確かに現在インフレで苦しい状況ではありますが、後の回復については日本より早いスピードで回復していきます。

 

少しでもこれ以上日本経済が落ち込まないようにする為には、もはやクラウドファンディングしかないと思います。このクラウドファンディングが新たな企業の資金繰りとしてのモデルとなれば、ファンディングに支援される方々に、様々な恩恵が得られるように私が所属している団体から国に政策提言していきたいと思います。双方でクラウドファンディングがもっと挑戦しやすくなるとよいと思います。

 

私は思います。太平洋戦争にしても、バブル崩壊にしても、東日本の震災にしても、今回コロナにしても、潜在する問題点が被害を大きくしてきました。私達は多くの犠牲を出しながら、教訓としてきたのでしょうか？支援して頂いた方々と考えていきたいと、すべき事を実践していきたいと思います。

 

どうか温かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

通常、業務用の商品として「抹茶のチョコレート羊羹」があります。ホテルやレストランに卸している羊羹です。店頭やオンラインでは販売していません。デパートなどの催事のみ販売しているものです。

 

チョコレート羊羹の開発には料理に纏わる多くの方々に協力いただきました。その中で、抹茶チョコレート羊羹は非常に評価が高く、多くの料理人の方々にアレンジをして頂きました。和食、中華、イタリアンなどいずれもマッチング性が高いようでした。そこでプロの技で羊羹を遊んでもらう事で、新たな展開が生れる可能性があると思い、プロ仕様の羊羹としました。

 

あとは一段と原価が高く、よって定価も高くなるので、他のチョコレート羊羹と並べても通常販売では難しいと判断しました。ですから特別販売はしておりません。その分プロの方々もプライドもってご利用頂いています。

 

ご利用頂いているお店の方からは、あえて何も言わず最近はお客様に出しているそうですが、お客様はビックリされるそうです。非常に好評だとの事です。

 

一般のお客様は購入できない商品を、クラウドファンディングの為に、ミニサイズにして提供させています。内容量は２００ｇです。