発災から2週間の活動を報告します

AAR Japan[難民を助ける会]の緊急支援にご協力いただき、心より御礼申し上げます。おかげさまで、プロジェクトが成立いたしました。

発災から2週間の活動をご報告いたします。

 

障がいのある方々にとっての被災
災害や紛争が発生した際、障がいのある人はない人に比べ、より厳しい状況におかれます。東日本大震災では、障がい者の死亡率(2.06%)が全体の死亡率(1.03%)の2倍にのぼったことがNHK「福祉ネットワーク」取材班によって発表されました。また、避難生活においても、視覚・聴覚障がい者に情報が届かなかったり、福祉的な観点で作られていない避難所の生活が障がい者にとって厳しいものであったりします。また、精神障がいのある方などは、急激な環境の変化にパニックを起こしてしまうこともあり、その家族が仕事や復旧作業を再開するためにも、障がいのある方々の日常を取り戻すことが急がれます。
AARでは、国内外での緊急支援の経験から、特に障がい者施設などへの支援に注力しています。

避難所、被災した障がい者施設を1軒1軒訪問しています
AARは、7月9日より緊急支援チームを被災地に派遣し、岡山県倉敷市、愛媛県大洲市、宇和島市で自治体や他団体と調整しながら、避難所や被災した福祉施設を訪問し、被害状況や必要な支援の調査を開始しました。自治体も施設の状況を把握しておらず、支援チームは1軒1軒、住所を調べ訪問しました。

状況は施設によってさまざまで、掃除をしてすぐに運営を再開した施設がある一方、建物も半壊状態、車や資機材などが流され、再開の目処が立っていない施設もあります。

 

大洲市のNPO法人『歩(あゆむ)』は2ヵ所で障がい児の放課後デイサービスを運営していました。被災後、環境の急変にパニックを起こす子や自分の身体を噛むなどの自傷行為が見られる子もいたそうで、職員の方々は「少しでも早く元の環境に子どもたちを戻そう」と、7月10日に活動を再開させました。幸い2ヵ所のうち1ヵ所の被害が小さかったため、子どもたちは全員一方の施設で過ごしています。


AARは、飲料水や扇風機、Tシャツなどのほか、豪雨で流されてしまったというおもちゃや絵本、DVD、おむつなどを届けました(上写真)。子どもたちはもちろん、「サンタさんが来たみたいだね」と先生たちも大喜びでした。今後は通常の運営ができるよう、流されてしまった車両やエアコン、施設の修繕を支援する予定です。
AAR は発災から2週間で岡山・愛媛両県の被災地域の19の福祉施設を訪問・調査し、7施設を支援しました。

 

■避難所、施設に届けた支援物資

飲料水粉末スポーツ飲料、羊羹、衣類、おむつ、生理用品、扇風機、ゴム手袋、長靴、掃除用具、作業用マスク、パソコン、プリンター、机、おもちゃ、DVD など

■今後予定している福祉施設への支援

車両、冷蔵庫、エアコン、机・いすなどの設備・什器などの支援のほか、建物の修繕


 

「疲れた身体に、温かい食事はありがたい」
調査・支援物資の配付と並行し、9日より加藤勉AAR理事が代表を務めるNPO法人 『ピースプロジェクト』とともに、倉敷市真備町の避難所、二万小学校での炊き出しも開始。カレーや野菜炒め、豚汁などのほか、そうめんなど栄養面や酷暑を考慮したメニューで、24日までに13回実施し、毎回約250食を提供しました。
自宅の2階で足首まで水が押し寄せ、丸2日間救助を待ち続けたという男性(50歳)は、「連日掃除に戻っていますが、水や泥がしみ込んだ畳1枚を外に出すのでも一苦労。自宅に帰る目途は立っていません。肉体労働をして戻ってきた避難所で食べる温かい食事は本当にありがたい」と、お話しくださいました。

 

■これまで提供したメニュー

そうめん、豚汁と野菜炒め、牛丼、から揚げ丼、肉じゃが、冷麦、ラーメン、牛カレー、そうめん、サバの味噌煮、ヒジキの煮物、やきそば、シーフードカレー、きゅうりとワカメと大根の酢の物、大根の味噌煮 など


また、広島県安芸郡坂町に支援金を送りました。この地域は呉線沿線にあり、町は壊滅状態になったもののアクセスが非常に悪いため、すべての支援が滞っています。

継続的なご支援をお寄せくださる皆さま、そして緊急支援の呼びかけに応えてくださった皆さまのおかげで、迅速に支援を届けることができています。

心より御礼申し上げます。

支援活動は今後も続きます。引き続きご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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