幾度となくbeGood Cafeのイベントにもご登場いただき、全国各地に広がったBeGoodにもご一緒させていただいた明治学院大学教授で文化人類学者の辻信一先生からシキタさんとの思い出やBeGood Cafeとの関わりについて振り返っていただきました。

 

シキタ純さんとは、1999年に友人や、学生たちとナマケモノ倶楽部(ナマクラ)をつくってから、そう時をおかずにお会いした。

スローというちょっと間の抜けた、でも実は深いコンセプトに、シキタさんはすぐに直感的に反応してくれた。

ナマクラは、ビーグッドカフェでデビューし、シキタさんによって世に送り出された、と言ってもいい。

ビジネスとソーシャル・アクティビズムを融合させたいというぼくたちの気持ちを、真っ先に理解してくれたのもシキタさん。

ぼくたちの運動の中から生まれたスロー社とか、ゆっくり堂という会社にも、シキタさんはずっと目をかけてくれた。彼は若い世代を育てることのできる、今では珍しい職人のような社会変革者だった

若い世代のアクティビストたちの間で、今では当たり前になっているような価値観、スタイル、アチチュードなども、シキタさんやビーグッド、そしてその周りに集った人々のムーブメントが切り開いたものに負うところが多いのではないか、と今になって思う。そう、彼はぼくらの時代を代表するカルチャー・クリエティブだったのだ。

ここ何年もご無沙汰してしまったこと、今年も会うはずになっていたのに、会うことができず、そのままお別れになってしまったのが悔やまれる。

でも悲しそうな顔はやめて、微笑みで、敬愛するシキタさんを送ろう。

シキタさん、いろいろとお世話になりました。ありがとう。安らかにおやすみください。

辻信一

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