うちの会にワシントン条約のことを研究したい学生が集まって、
NGOでなけければできない経験をして、論文を書いて、
それが社会に認められて巣立っていくといいね。
2年前の春に、イギリスの大学院生とそんな話をしていました。

 

当時21歳だった彼女は、
日本でのスローロリス(絶滅のおそれのあるサル)の取引を研究したいけれど
渡航費がないというので、私の家にホームステイをしました。
会のスタッフと一緒にペットショップを調査し、
なかなか伝わらない英語に苦労しながら、資料を検討しました。

 

東京以外のペットショップも調査したかったけれど、交通費が工面できませんでした。
彼女の研究を日本の人にも聞いてもらおうとセミナーを企画したら、
学生を中心に定員オーバーの申し込みがありました。
追加のセミナーを開くことも考えましたが、会場費や通訳代がないのでできませんでした。
仕方ないのでセミナーは、同じ学校からの申し込みの人には代表者が参加してもらうようにしました。
希望をかなえてあげられなくて、今も残念な気持ちです。

 

その彼女が書いた論文が、今月専門誌に掲載されました。
それは絶滅のおそれのある動物のペット取引について、日本の制度の問題点を明らかにしたものです。
その論文は東京新聞で大きく取り上げられ、地方紙やJapanTimes、
イギリスのTimes紙にも掲載されました。
9日にはTBSの夕方のニュースでも報道されました。

 

彼女は今、野生生物の違法取引を監視する国際組織で働いています。

 

私は今日、2年前に彼女と話した「私たちの会を若手研究者がステップアップをする場所にする」
という目標に向けて一歩を踏み出しました。

 

学びたい学生にチャンスを与える、このプロジェクトにご支援をお願いします。

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