プロジェクト概要

「GE14 マレーシア選挙」

 

観劇費無償化を目指す
 

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山下残(やました・ざん)

 

目標金額達成で、お客様全員が無償で

劇場作品「GE14 マレーシア選挙」を

こまばアゴラ劇場にて鑑賞できる。

1名分のチケット代は2,500円。

あなたはいくら払ってくれますか?

みなさまの支援の気持ちをカタチにします。

 

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チケットご予約はこちら

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クラウドファンディングで何ができるのか?

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私、山下残は3年前に友人でアーティストのファーミ・ファジールから“次回のマレーシア国政選挙に立候補するので、まずは友人として見に来てほしい。できれば選挙活動に同行してほしい”という誘いを受けました。

 

彼はもともと政治と芸術に隔たりはないという考えでしたが、マレーシア国内では芸術を政治利用するとプロパガンダだという批判を受ける可能性が強く、マレーシアの政治に直接関係のないアーティストとして私を誘ってくれたのです。


そこで私はセゾン文化財団のサポートを得てクアラルンプールに滞在。選挙活動に同行しリサーチをしながら、選挙が終わった後にどのようなアートプロジェクトにまとめたらいいのか案じていたところ、マレーシア建国以来初めての政権交代により彼は見事に当選してしまいました。

 

※右:山下残。関西を中心に活動する振付家

※左:ファーミ・ファジール。マレーシア・クアラルンプールを拠点に活動するパフォーマー、作家、政治家

 

その時点で我々のアートプロジェクトはこれでお終いかな、と思いました。そもそも彼は国会議員となり忙しいでしょうし、権力の側について創作するのは難しいだろうと思ったからです。


それでも選挙後に日本に帰って、鳥取のHOSPITALE PROJECTのアーティスト・イン・レジデンスにてマレーシア選挙の写真や映像を使った作品を創作できる機会を頂いたり、マレーシアのファイブアーツセンターの計らいでTPAM国際舞台芸術ミーティング in 横浜の演目に入れて頂いたりと、つくる場所と応援には恵まれました。

 

そして最終形の発表といえるのが今回のこまばアゴラ劇場で行う公演なのです。


こまばアゴラ劇場で公演するのは初めてで、この場所ならではのことを考え、ブラックボックスの特性を生かした大掛かりな舞台美術を計画しました。自ずと資金の問題に行き当たり、クラウドファンディング(CF)をするに至りましたが、何か胸に引っ掛かりるものがありました。

 

CFはただお金を集めるだけではなく、それ自体が表現になり得るのではないか?と考えたのです。


舞台美術に費用が掛かるという限られた理由よりも、もっと広い観点で舞台芸術全体のためになること、将来的にこまばアゴラ劇場や京都に新しく完成するTheatreE9などで実験的な作品を継続して発表するなら、どういったCFが有効か、考えた結果が今回のプランになります。

 

 

 

富の再配分、無償化、そして舞台芸術界の寄附文化へ

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■資金調達と付加価値

 

CFなどの資金調達で芸術文化が支援されることは喜ばしいことではありますが、限度をとどめず額が膨れ上がれば、その分、予定以上の付加価値が求められ得えます。

 

普通、チケット代は作品への期待値や実際のクオリティに対して支払われますが、支援者からチケット代とは違うお金をいただく分、アーティストはその期待に応えなければならなくなり、むしろ負担が増えてしまうこともあるのでは無いかと危惧しています。

 

もちろんアーティストとして、クオリティを最大限高めようとする姿勢に揺らぎはありませんが、一方で「普段は2,500円払っている。今回はCFで7,500円払うからクオリティを高めてほしい」と支援してくださっても、差額5,000円分がクオリティに繋がっていると観客や支援者に判断してもらうことは不可能ですし、それ自体、私の意図に反します。

 

しかし5,000円分高く払ってもらうので、その分の付加価値は提供したいと考えました。そこで私は、観劇費無償という付加価値を提供することにしたのです。

 

 

■無償化に向けて

 

予定している、こまばアゴラ劇場での5回ステージで見込まれる観客は約300人、今回のチケットは一般前売2,500円、これを合算した計75万円をクラウドファンディングで達成できれば、チケット代の全てが無償になります。

 

チケット代が無償になる意味は何なのか?これは逆説的に、それをすればアーティストは支援者に対して金額分つくであろう付加価値を気にせず創作活動ができるということです。

 

 

■持続可能なサポート活動とは

 

今回の場合は見ず知らずの観客のチケット代を誰かが負担するということになり得ます。これは舞台芸術の仕組みを利用した富の再分配とも言えます。努力して得たお金をどうして見ず知らずの人に分け与えなければならないのか?という訝しみは社会に根強いです。

 

昨今のCFは夢を持って頑張っている人をサポートするというというのが一般的な趣かと思います。

しかし頑張って努力をしてお金を得た人が、頑張って努力してもお金の足りない人に支援をしても、それは単なるお買い物にしかならないのではないでしょうか?

 

CFとはそういうものだと言われたらそれまでですが、こと舞台芸術について言えば、ひとつのプロジェクトに十数名、何十名と多くの人数が関わり、その人たち全てが同じ夢を持ちながらCFによるサポートを平等に受けるということは不可能に近いです。


CFを否定する訳ではありません。ただ、私にとってアートとは一時的な熱狂ではなく、落ち着いて立ち止まり、「これでいいのか?」と思索するためのものなのです。

 

舞台芸術業界は助成金や協賛金など入場料収入以外の資金が必要不可欠な反面、どのようにしたら支援する側も支援される側も、誰もが平等な資金の調達ができるのか、考え続けています。

 

 

CFのきっかけとなったマレーシアでの体験

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マレーシアの政権交代を身近に接した日本人としての見解です。

 

マレーシア前政権の首相は選挙前からマネーロンダリング(不正な資金調達)の汚職疑惑で国内外から追及を受けていました。

 

一方で国内には投資やITビジネスで利益を得たリベラル層が存在し、野党の候補者をサポートしたのです。実際に私は野党によるCFのパーティーにも参加しました。

 

以前なら政府は資金の流れを管理して取り締まることもできたはずですが、それをすれば汚職を追求されている首相が自らの首を絞めてしまうことになるため、放置するしかなかったのです。

 

潤沢とは言えないまでも、対等に戦えるだけの資金を得た野党連合は建国以来初めての政権交代を実現させます。もちろんそれだけではありません、元首相マハティールの復活が最大の勝因であったと思います。

 

選挙の集会で「Save Malaysia!」と声を上げながら小銭を握りしめ寄付箱に詰め寄る人々、武器や銃などを用いなくても個人の小さな貢献で国家を変えることができた現実を目の当たりにしました。

 

富を得たリベラル層も小銭を握りしめた庶民も、国の未来のためにサポートしたのであって、局地的な選挙のためだけにサポートしたのではないのです。

 

私は少しでも受けた影響を何かの役に立たせることができればと思います。今回のCFの試みはそのうちのひとつです。

 

 

 

実験的な小劇場が持続可能になるために

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いい作品をつくる作家は性格的にどうしようもない人間だったりすることはままあります。でもそれだと普通に考えて支援してくれる人はいません。一方で、芸術品の売買では作者の性格などあまり気にされません。

 

私がCFに望むのは作品を売買することとは違う創作への支援です。観客への支援というのは間接的にそういうことになります。

 

「この作家は人間的にどうしようもないけど作品は好きなので支援したい」こういう趣旨の考え方が、偏屈な物言いとして扱われなければ、まだまだ我々が見たこともないアートが誕生する可能性が未来にはあると私は信じます。

 

 

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ファーミ・ファジール&山下残

GE14 マレーシア選挙

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作品について

マレーシア建国以来61年間政権を維持した与党連合BARISAN NATIONALは、政界を引退したはずのマハティール元首相をリーダーに仕立てた野党連合PAKATAN HARAPANに、2018年4月28日公示、11日間の選挙戦の末、5月9日投票即日開票の結果、国会下院議席の過半数を取られ、政権を失う。


野党連合の最大派閥PARTI KEADILAN RAKYATから立候補し、クアラルンプール市内の難関選挙区LEMBAH PANTAIより立候補したファーミ・ファジールの選挙活動に密着した山下残、独裁政治に偏る東南アジア諸国の中で、無血革命と謳われた今回の選挙の内幕を紐解く。


今年2月に横浜のTPAMで発表された山下による映像レクチャーの第1章と、ファジールによる政治街頭演説の第2章を、同じ空間で合体させて、そしてその先の第3章へと向かう。

 

日時:
4月26日(金)19:30
4月27日(土)18:00
4月28日(日)14:00 / 19:00
4月29日(月・祝)11:00

※受付開始は開演の30分前です。
※開場時間は開演の15分前です。
※車椅子でのご来場の場合、事前にご連絡ください。

 

チケット料金 (日時指定 / 全席自由)
予約 一般 2500円 / U25 2000円
当日 一般 3000円 / U25 2500円
高校生以下一律 1000円

※25歳以下、高校生以下のお客様は当日受付にて

学生証または年齢のわかる書類をご提示ください。
※未就学児の入場はご遠慮ください。

チケット予約 2019年3月16日(土)10:00より

チケット取り扱い https://www.quartet-online.net/ticket/ge14agora
お問い合わせ メール ge14agora@gmail.com 電話 080-6673-2650 (金井)
ホームページ http://www.zanyamashita.com/
Twitter @ge14agora
Facebook @ge14agora

 

会場

こまばアゴラ劇場
〒153-0041 東京都目黒区駒場1-11-13
TEL 03-3467-2743

 

クレジット

演出:山下残
出演:ファーミ・ファジール、山下残
舞台監督:浜村修司
音響:島崎健史
照明:渡辺佳奈
舞台美術:坂紀秀
演出助手・映像:西本春佳
制作:金井美希
フライヤーデザイン:京(kyo.designworks)
フライヤーイラスト:宮北温夫

通訳:松田弘子
提携:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ企画
主催:山下残
助成:公益財団法人セゾン文化財団
共同製作:ホスピテイル・プロジェクト、国際舞台芸術ミーティング in 横浜
プロデュース:ファイブ・アーツ・センター

 

プロフィール
ファーミ・ファジール Fahmi Fadzil

作家、パフォーマー、政治家。1981年生まれ。アーティストコレクティブ「ファイブ・アーツ・センター」メンバー。2006年 BOH Cameronian Arts Award でMandarin Oriental Fan of The Arts Award を受賞。最近ではファイブアーツセンター『Baling』(2015)に出演。2018年5月9日、1957年の独立以来初めての政権交代を起こした第14回マレーシア総選挙で、LEMBAH PANTAI 選挙区から国会議員として選出された。

 

山下 残 Zan Yamashita

振付家、演出家。1970年大阪府生まれ。代表作に、100ページの本を配り観客がページをめくりながら本と舞台が交互に進行する「そこに書いてある」、スクリーンに映写される(すう・はく)の呼吸の記号と共に俳句から引用されたテキストを身体と重ね合わせる「せきをしてもひとり」、本物の線路の上で断片から成る世界の事象をつぶやく「大行進」など。2007年にタン・フクエンがキュレーションしたバンコクのフェスティバル Live Arts Bangkok にてファーミ・ファジールと出会い交流が続く。

 

 

 


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