邪馬台国と卑弥呼に科学で迫る＆倭国を描く プロジェクト

昔から、何事にも”遊び”が重要と学びました。

例えば、建築物をガチガチに固めて作ると丈夫そうで堅固には見えますが、一旦、ヒビが入ってしまうと、バキッツと壊れます。これは弱いところが生じると、そこに力が集中するという、応力集中という現象によってヒビがアッツと言う間に拡がってしまいます。

機械の設計でも非常重要なのが、この”遊び”の存在です。機械の要素が互いに密着して鍔迫り合いを起こすと、騒音を発生しながら削り屑を出してしまいます。

余分な力を逃してかかる力を弱いものに集中させない・・、これが無理にかかる災いから身を護る重要な概念です。

翻って人間も同様なようです。考えに”遊び”の無い人と対応するのは非常に疲れますし、人間関係をまさに”破壊”に至らしめる可能性すらあると思います。

遊びとは、人間の心に余裕を与えて、重荷から身を護る重要な考え方です。機械も、建物も人間も共通であるという、古代の人達のまさに、叡智がここでも見られます。遊びとはお金を使って楽しむという・・、事ばかりでは無かったようです。古代の五重塔も屋根と心柱の構造的な繋がりはカチカチでは無いようです。

かかる力をいかに分散し、逃がし、集中させないか、工夫こそ設計の原点です。