子宮頸がん|子宮全摘術後の再発予防と、辛い副作用軽減を目指す治療を

子宮頸がん|子宮全摘術後の再発予防と、辛い副作用軽減を目指す治療を

支援総額

7,937,000

目標金額 4,500,000円

支援者
336人
募集終了日
2023年12月26日

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プロジェクト本文

第一目標達成のお礼と第二目標に向けて

 

大勢の皆様の温かいご支援と多大なる応援のおかげで、11月21日(火)に第一目標金額を達成することができました!心よりお礼を申し上げます。

 

たくさんのご支援や大勢の皆様から応援や励ましの声が「こんなにもプロジェクトにご期待を寄せていただいているんだ」と実感することができ、私たちの背中を押し、心の支えとなっておりました。

 

第一目標を超えた今もなお多くの方々からのご協力を賜り感謝しかありません。450万円が集まったことで、「術後同時化学放射線療法(術後CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験の1年間(2024年度)の研究を継続することができます。本当にありがとうございます。

 

12月26日の終了日まで支援募集は続きます。今回のプロジェクトは、目標症例数250例の登録が必要となり、2025年度も研究の継続がなくてはなりません。目標金額を超えた分のご支援につきましては、更に1年間分(2025年度)の研究継続、及び可能な限り研究が完了できることを目指して、第二目標として750万円を目標にご支援を募らせていただければ幸いです。

応援いただいている皆様に恩返しできるよう、更に力を込め、責任を持って取り組んで参ります。

 

今後も、生きるために子宮全摘術という険しい道を選択した女性たちが、治療に伴うダメージや苦しみ、合併症や副作用への不安がなく、できるだけ自分らしく生きられる世の中になることを目指して、全力を尽くす所存です。

 

引き続き、12月26日23時の終了までどうかお力添えいただけますと幸いです。


JGOG1082試験CFプロジェクトチーム一同
11月21日追記

 

 

生きるために辛い手術を乗り越えた女性たちが、

術後も自分らしく生きるために。


日本において、年間約1万人の女性が診断される子宮頸がん(※1)。20歳代から罹患者数が増え始め、30歳代までに年間約1,000人の女性が治療で子宮を失い、妊娠ができなくなってしまいます(※2)

 

子宮頸がんのステージによって治療法は異なりますが、子宮頸部やその近隣に腫瘍の広がりが認められる場合、卵管、卵巣、腟および子宮周囲の組織を含めた広い範囲で子宮を摘出する「広汎子宮全摘出」などの根治手術を行います。

 

そのうち再発リスクが高いと診断された患者さんには、再発をできる限り防ぐために術後補助療法が実施されます。現在、標準的な治療法とされているのは、骨盤エリアへの放射線照射、週一回の点滴抗がん剤の投与を行う「術後同時化学放射線療法(CCRT)」です。

 

これまでの臨床試験で再発予防効果が証明された「術後CCRT」の5年間再発なく生存する割合は7〜8割(※3)といわれていますが、「重篤な合併症や副作用(治療に伴うダメージ)」などが課題となっています。このような治療に伴うダメージは治療した約5-15%の女性に生じるとされています(※4)

 

そこで、「術後CCRT」に代わって、比較的重篤なダメージが少ないと考えられ、ほとんど同等の再発抑止効果が報告されている「術後化学療法」の実施が検討されてきました。しかし、両者を直接比較した検討は行われておらず、標準的な治療法としては認められていません。

 

本プロジェクトでは、標準的な治療法とされている「術後CCRT」と「術後化学療法」を行った場合とで、治療効果に差がでるのかどうかを調べる研究に必要な資金を皆様からご支援いただきたいと考えております。良い結果が得られた場合には、より副作用の軽減が期待できる「術後化学療法」を標準的な治療として認可いただくことを目標としています。

 

副作用の少ない再発予防の治療が受けられることで、根治手術という大きな決断をされた患者さんの、術後追加治療における負担や不安を少しでも和らげ、術後もできるだけ自分らしく生きることができるよう、皆様からのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

(※1:国立研究開発法人国立がん研究センター、子宮頸部 )

(※2:厚生労働省、HPVワクチンについて知ってください 子宮頸がん予防の最前線

(※3:Peters et al. J Clin Oncol. 2000 Apr;18(8):1606-13 )

(※4:Tsuchida K et al. J Radiat Res 23;60(5):650-657, Tseng Gynecol Oncol. 1997;66(1):52-8,Hu et al. Transl Cancer Res. 2022 Jun; 11(6): 1713–1721.  )

 

 

年間1万人が罹患する「子宮頸がん」の治療法と治療に伴う合併症や副作用の可能性

 

ページをご覧いただきありがとうございます。婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)です。

 

私たちは、婦人科がん化学療法に関する多施設共同研究事業を通じて、最適ながん化学療法について研究し、がん治療の進歩に寄与することを主な目的として設立された全国組織です。

 

日本における子宮頸がんの年間罹患数は約1万人、死亡者数は約3,000人に及びます(※5)。これは、年々増加傾向にあり、76人に一人が子宮頸がんにかかる確率となっています。

30〜50代と比較的若年の方に多く、30代では、男性を含めても、2番目に罹患数が多いがんです(※6)

(※5:国立研究開発法人国立がん研究センター、子宮頸部 )

(※6:国立研究開発法人国立がん研究センター、小児・AYA世代のがん罹患 )

 

 

子宮頸がんのステージと治療法

子宮頸がんに罹患した患者さんの治療方法は、子宮頸がんのステージによって異なります。

 

 

腫瘍サイズが極めて小さいなど一部の条件を満たす場合(IB1期)に妊娠能力を残すため「広汎子宮頸部摘出術」といって子宮体部を残し、頸部のみ摘出する術式も存在します。しかし、IB期、IIA期、IIB期の主に子宮頸部やその近隣のみに腫瘍が広がっていた場合でも子宮体部(子宮の袋の部分)や子宮頸部側方組織(図のピンクのエリア)も摘出します。卵巣は子宮頸がんの詳細なタイプやサイズにより温存できる場合もありますが、周囲リンパ節(骨盤リンパ節)は転移する頻度が高いためほとんどの場合で摘出しています。

 

20〜30代でこれから妊娠・出産を期待していた方でも、妊娠・出産を終えた方々でも、生きるために閉経前に子宮全摘術という選択を選ばざるを得ない方々がいます。

 

 

 

術後治療に伴って起こりうる合併症や副作用

子宮頸がんのIB期からIIB期全体の根治手術後の再発リスクは約15%程度と考えています。しかし、術後に切除検体を精査し、リンパ節転移、子宮傍組織浸潤(ピンクのエリアへの進展)があることがわかった方は「再発高リスク群」と診断され、追加治療を行わない場合は約35%程度の再発、死亡リスクがあります(※7)

 

そこで、再発予防のために現在 行わ れてい るの が、「術後CCRT」と呼ばれるものですが、重篤な合併症(放射線性腸炎、腸閉塞、下肢リンパ浮腫*など)を、治療した中の約5-15%で伴う可能性があります(※4)

* 下肢リンパ浮腫は、「広汎子宮全摘出手術」などの手術だけでも起きる可能性が17%ありますが、手術だけの場合よりも術後CCRTを行うことにより発症率が30%増加し、リンパ浮腫を発症した半数の患者さんで日常生活動作に制限が生じたことが報告されています(※8)

 

(※7:Inoue T et al. Cancer 54:1714-1719, 1984 )

(※8:Nakamura et al. World Journal of Surgical Oncology (2016) 14:173)

 

 

生きるために子宮全摘術という険しい道を選択した女性たちが、治療に伴うダメージや苦しみ、合併症や副作用への不安がなく、できるだけ自分らしく生きられるようにしたい──。

 

今回の試験で私たちは「再発高リスク群」と診断された方の、合併症や副作用のリスクがより少なく、再発予防効果のある治療方法に関する研究を進めています。

 

 

術後の再発リスクを抑制するための治療の検討

 

今回のプロジェクトにおける研究(JGOG1082試験)は、IB期からIIB期で「広汎子宮全摘出手術」などの根治手術後に再発高リスク群と診断された方を対象に対して行う、「術後同時化学放射線療法(術後CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験です。

 

子宮頸がんに対して、広汎子宮全摘出などの根治手術を行い、再発高リスク群と診断された患者さんに対する術後補助療法において、標準的な治療法とされているのは「術後CCRT」ですが、骨盤外病変への再発予防の観点や治療の合併症(放射線性腸炎、腸閉塞、下肢リンパ浮腫など)の観点から、「術後CCRT」に代わって「術後化学療法」を行う試みを検討してきました。

 

術後同時化学放射線療法と術後化学療法

【既存の再発予防治療】
術後同時化学放射線療法(術後CCRT)

 

▼治療内容

・術後の骨盤エリア(リンパ節転移が残っているかもしれないエリア)に放射線を照射

・週一回の点滴抗がん剤(シスプラチン)の投与

 

▼治療期間

・放射線治療は平日に連日実施、抗がん剤の投与は週一回

・25~28日間(約5週間)実施

 

▼メリット

子宮頸がん術後再発高リスク群に相当する患者さんに対し、再発リスクは20%未満に下げることができるため、現在の標準治療として行なわれています(※9)

・骨盤内の再発抑制力が高いです。

・長期的なしびれは少ないです。

(※9:Peters et al. J Clin Oncol. 2000 Apr;18(8):1606-13 )

 

▼デメリット

・治療した方の約5-15%の確率で、重篤な腸閉塞や瘻孔形成(腸や膀胱と膣の間に交通ができてしまう)、下肢リンパ浮腫、骨盤骨の骨折などを発症するリスクが高くなります(※4)

・上記合併症のうち、稀に日常生活を大きく妨げる長期的合併症となる方もいます。

 

【腸閉塞】

腸が流れなくなるため食事が取れないことを指します。

特に、放射線による腸閉塞では時に非常に複雑な腸閉塞となり治療が難しく、食事を十分に摂れないため、点滴での生活を余儀なくされてしまう方がいます。

 

【瘻孔形成】

持続的に膣から尿や便が漏出するため、人工肛門を作る手術を行なって漏出を防ぐなどが必要となる方がいます。

 

【下肢リンパ浮腫の発生率増加リスク】

「広汎子宮全摘出手術」などの手術(リンパ節郭清:手術の際に、がんを取り除くだけでなく、がんの周辺にあるリンパ節を切除すること)だけでも起きる可能性が17%程度ありますが、手術だけの場合よりも術後放射線治療を行うことにより発症率が約30%高くなり、リンパ浮腫を発症した半数の患者さんで日常生活動作に制限が生じたことが報告されています(※8)。高度のリンパ浮腫では長時間の立ち仕事は困難だったり、足が重くて生活に支障をきたすこととなりますが、根本的改善方法がまだ確立されておらず、長期に付き合っていくこととなります。

 

● ● ● ● ● ● ● ● ●

 

【標準治療を目指す比較する再発予防治療】
術後化学療法

 

▼治療内容

・抗がん剤のみでの治療(パクリタキセル+カルボプラチン、もしくは、パクリタキセル+シスプラチン)

・3〜4週に1回の点滴治療を計6回実施(一般的に婦人科で行う術後化学療法)

 

▼治療期間

・約6ヶ月間実施

 

▼メリット

子宮頸がんにおいては術後CCRTと同等、もしくはそれ以上の再発抑制効果が期待できます。

起こりうる合併症や副作用の強度が放射線治療に比べて軽く、長期的生活への影響が低いと考えています。(子宮頸がんは若い方、仕事や子育て中の方が発症することが多く、がん治癒後の長期的生活の質は需要です。)

・CCRTと比較し、全身治療が可能となり遠隔転移(肺や肝臓など)の再発抑制も期待できます。

 

▼デメリット

・脱毛や長期的なしびれなどの副作用が生じ得ます。

・骨盤内の再発抑制力がCCRTより弱い可能性があります。

 

「術後化学療法」においても、合併症や副作用はゼロではありませんが、多くの合併症や副作用は治療中に起こるもので、治療終了後には改善することが多いという特徴があります。しびれに関しては長期的となることもありますが、生活、仕事を大きく妨げることは少ないと想定され、CCRTの重篤な合併症と比較して長期的な生活への影響は少ないと考えられます。

 

これまでに「術後化学療法」では、約70%の頻度で脱毛が生じたことが報告されています(※11)が、長期的なしびれの頻度や程度について詳細なデータはありません。本研究では治療効果と併せて副作用の発症率や長期的な生活の質の変化も調べる予定です。

 

 

プロジェクト概要と支援金の使途

 

これまでの検討で、「術後化学療法」は「術後CCRT」と遜色のない再発抑制効果が得られることが報告されていますが、両者を直接比較した検討は行われていません。

 

 

【既存の再発予防治療】

術後同時化学放射線療法(CCRT)

【標準治療を目指す比較する再発予防治療】

術後化学療法

5年生存率

83%(95%信頼区間 73-89%)※10 86.5%(95%信頼区間74.8-93.0%)※11
5年無再発率 73%(95%信頼区間 63-81%)※10 77.2%(95%信頼区間64.5-85.8%)※11

(※10:JCOG調査研究, Isohashi F, et al. International Journal of Clinical Oncology, 2019. )
(※11:JGOG1067試験, Matoda M, et al. Gynecologic Oncology, 2018. )

 

本研究では、子宮頸がんに対し根治手術を行い、術後再発高リスク群に相当すると診断された患者さんを対象に、標準的な治療法とされている術後補助同時化学放射線療法を行った場合と、術後補助化学療法を行った場合とで、予後に差がでるのかどうかを調べることを目的としています。

 

 

本試験のコンセプトは、2013年8月に開催された婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)が主催する第7回JGOG教育セミナーで立案され、その後JGOG子宮頸がん委員会(委員長:武隈宗孝)において試験として実施することの是非や試験デザインに関する議論、試験実施体制の整備(研究代表:古澤啓子)を行い、2019年11月より症例登録を開始しました。2023年9月までに85施設のJGOG参加施設で実施されており、目標症例数250例に対し91例の症例が登録されています。

 

プロジェクト概要

試験の品質・安全性担保のために必要な、データセンター費用と試験運営費用をクラウドファンディングで調達し、目標症例数250例に向け、残り160程度の子宮頸がんの根治手術例に対し、「術後同時化学放射線療法(CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験を継続します。

※本研究の実施にあたっては、倫理審査委員会にて、研究計画の承認を得ております。

※現在は90症例まで終えておりますが、目標症例数250例に向けて約160症例を目指して登録するために、令和5年度(2023年度)は予算があり1年間の研究を継続できますが、令和6年度(2024年度)分の研究資金がなく、1年間分の研究継続費用として350万円が必要です。

 

目標金額とその内訳

第一目標金額:450万円
・2024年度におけるデータセンター費用、試験運営費用

・クラウドファンディング手数料 など
 

第二目標金額:750万円(第一目標金額+300万)
・2025年度におけるデータセンター費用、試験運用費用

 

第一目標の研究スケジュール(予定)

2024年4月頃から2025年3月頃

※研究の進捗状況次第では、スケジュールが前後する可能性がございます。

 

手術を乗り越えた患者さんの負担や不安が少しでも減らせる未来を

 

質の高い臨床試験の実施には、試験の質および安全性を担保するため、特に登録されたデータを厳重に管理する必要があり、多額の費用が必要となります。

 

これまでJGOG1082試験は、日本医療研究開発機構(AMED)による令和2年度「革新的がん医療実用化研究事業」に採択され研究を運営してきましたが、予定期間内における症例登録の遅れが見込まれると判断され令和5年度(2023年度)の更新でAMED不採択となりました。令和5年度(2023年度)は静岡県立静岡がんセンターの既存予算で進めることができましたが、次年度(2024年度)の研究継続資金を確保しなければならない状況です。

 

予定登録症例250例が集積されることで適切な解析を行うことができ、子宮頸がん再発高リスク群と診断された患者さんに対し、科学的に証明された最も有効な治療を提供することが可能になります。

 

日本だけでなく、世界中の全ての子宮頸がん患者さんたちが、起こり得るかもしれない重い合併症や副作用で苦しむことなく過ごすことができることを期待しています。

 

 

しかし、今回のクラウドファンディングは資金調達だけが目的ではありません。

 

日本で増加中の子宮頸がんに罹患する患者さんは、まだお子さんが小さかったり、これから子どもを持ちたいと考えている方、学生さんなどの若い方が多くいらっしゃいます。そして、患者さんの中には長期にわたる治療や合併症により、生活の質が下がってしまう方、仕事を辞めなくてはいけない方が多くいらっしゃることはあまり知られていません。

 

また、子宮頸がん検診受診率の低さや、HPVワクチンの普及遅れも、今の子宮頸がんと診断される人数の多さの原因の一つであると考えられます(※12,※13)今回のプロジェクトを通して子宮頸がんという疾患について多くの方に知っていただくことで、子宮頸がん治療の後患者さんを取り巻く環境改善はもちろん、ワクチン接種率や検診受診率向上にもつながると考え、クラウドファンディングを行うことを考えました。


患者さんの不安や負担が少しでも軽くなるように、私たちは日々精進してまいります。

どうか、皆様からの温かいご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

(※12:厚生労働省、HPVワクチンについて知ってください 子宮頸がん予防の最前線 )

(※13:国立研究開発法人国立がん研究センター がん対策研究所、子宮頸がんとその他のHPV関連がんの予防ファクトシート )

 

 

プロジェクトメンバーメッセージ

 

關 壽之
東京慈恵会医科大学 産婦人科学講座、東京慈恵会医科大学付属柏病院 助教

子宮頸がんの初期治療は根治を目指しており、手術に加えて追加の治療を行うという非常に負担のある治療となっています。治療後の合併症はその後の日常生活に影響を及ぼすことがあります。本クラウドファンディングにより、治療後の合併症を抑えた新しい治療を確立できればと考えています。また、このクラウドファンディングを通じて、若い方に多い子宮頸がんとその治療の現状について知っていただく機会となることを願っています。

 

武隈 宗孝
静岡県立静岡がんセンター 婦人科 医長

現在、癌治療はただ「治る」ことだけがゴールではなく、いかに「健康を維持した状態で治るか」が求められています。この臨床試験のゴールはそこにあります。研究は希望を育むものです。子宮頸がん患者さんのいのちと健康のために、私達と一緒にがんに立ち向かい未来を変えていきましょう。

 

古澤 啓子
静岡県立静岡がんセンター 婦人科 医長

子宮頸がんは比較的若年の方に多いがんであり、根治性はしっかり保ちながら、できるだけ生活の質を落とさない治療を提供したいと考えています。そのような治療を科学的に証明することを目的として本研究を実施しています。子宮頸がんの患者さんが手術後も明るく自分らしく過ごせる未来を目指し、精進してまいります。プロジェクトへのご支援をよろしくお願いいたします。

 

伊東史学
地方独立行政法人奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター 産婦人科 副部長

この臨床試験は私が10年前から携わっている思い入れのある試験です。

子宮頸がん術後の治療はCCRTなのか、化学療法なのか、世界的な命題でありながら未だ証明されていません。本試験を継続し、患者さんにとって副作用の少ないベストな治療が選択できるのか、証明できればと考えております。来年度以降の研究資金を得るため、またたくさんの人に知っていただくため、クラウドファンディングに参加しました。是非、皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

 

応援メッセージ

 

岡本愛光 様
医学博士

東京慈恵医科大学産婦人科学講座 主任教授
婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)理事長
日本婦人科腫瘍学会 副理事長  

日本で毎年1万人の女性が子宮頸がんになります。手術を受け、再発予防のための主な治療は「術後同時化学放射線療法」で、放射線と抗がん剤を使います。この治療で、患者の70-80%は5年間再発しませんが、腸炎、腸閉塞や下肢リンパ浮腫などの副作用があります。「術後化学療法」という新しい治療法もあります。これは副作用が少ないですが、まだ標準治療ではありません。このプロジェクトは、これら二つの治療法を比較検討する研究です。この研究により副作用が少ない治療ができれば、患者さんの負担が減ります。世界中の子宮頸がん患者が、副作用なしで過ごせるよう皆様のご支援をよろしくお願いいたします。

 

杉山 徹  様
聖マリア病院産婦人科
岩手医科大学病院産婦人科 前教授
JGOG第3代理事長

JGOG1082/AFTER trialは症例数や資金に関して総会で繰り返し議論がなされてきたように、その立案や遂行には歴代頸がん委員会の先生方のエネルギーが注入されています。根治術後補助化学療法の効果が科学的に明らかになればと思われている先生方は多いのではないでしょうか?頸癌治療ではICIやADCの導入が進み、この試験結果に基づく次のステップ、新規プロトコル作成に向かう必要があります。

臨床研究への資金不足は世界中のグループが抱える課題で、特に日本では深刻です。AMED資金も獲得した経緯がありますが、進捗が遅いと継続ができません。今回、武隈委員長主導のクラウドファンディングは研究者にとって初めての試みです。すでに第一目標は達成できたと報告を受けており、我々は社会からのエネルギーをいただいたのだと感謝せねばなりません。第二目標の金額に達っせれば研究はさらに円滑に遂行できます。研究者の方にも研究遂行とともに社会の一員として是非、クラウドファンディングにご協力いただければと願います。JGOGやAMED資金、そしてクラウドファンディングで、このJGOG1082を完結できれば、その医学的価値とともに研究資金を取り巻く種々の環境にも一石を投じるのではないでしょうか。

臨床研究はその質と迅速性が根幹です。我々の友人、KGOGの先生方の協力も得られています。研究者の方々は日々の臨床の中で適切な症例の登録も重ねてお願い申し上げます。

 

落合和徳 様
東京慈恵会医科大学産婦人科 前教授
JGOG第2代理事長

“術後も自分らしく生きる” 私はこの研究プロジェクトを応援しています。
私は一産婦人科医として子宮頸がん治療に長く携わってきました。ひと昔前、癌治療は患者さんも医療者も生死をかけた戦いでした。わたしたち医療者はいのちが助かったのだから、ある程度の副作用や後遺症は我慢して生きてください、と患者さんに説明したものです。しかしもうこれは通用しません。これからは、単なる癌治療の成績だけでなく、治療後の心と体のバランスをよい状態で保ち、いかに“自分らしく生きる”かが問われる時代になりました。子宮頸がん手術は日本で確立され、多くの患者さんがこの手術の恩恵を受けました。また術後の追加治療でさらに治療成績が向上しました。しかし一方、治療の副作用や後遺症が癌治療を戦い抜いた方たちをまだ悩ませ続けていることも事実です。
この研究は、「患者さんにとってより優しい術後治療はなにか」を見つけ出すものです。皆さんの善意が本研究の成果に結びつき、“癌を戦い抜いて、自分らしい生活を送れる”患者さんが増えことが期待されます。是非応援しようではありませんか。

 

紀川純三 様
松江市立病院
前鳥取大学がんセンター長・教授
JGOG前副理事長

子宮頸がんは先進国では明らかに減少しています。一方、日本ではワクチン接種率や検診受診者数の低迷により増加傾向にあり、年間の罹患数は1万人、死亡者数は3,000人に及びます。じつに76人に一人が子宮頸がんになる計算です。子宮頸がんの治療法としては主に手術と放射線療法が行われてきました。残念ながら、術後放射線療法ではリンパ浮腫などの重篤な合併症が高率に発症します。それに対して比較的合併症が起こりにくいとされる術後化学療法が注目されています。術後化学療法が標準治療となるためには、その有効性と合併症などの有害反応についての検証が必要です。術後放射線療法と術後化学療法を比較するこのプロジェクトは新たな治療法を確立するための重要な研究です。この研究成果により、術後放射線療法の合併症で悩むことがなくなることを期待しています。皆様からのご支援をよろしくお願いいたします。

 

榎本隆之 様
大阪大学大学院医学系研究科招聘教授
市立伊丹病院遺伝子診療センター長
新潟大学産婦人科 前教授
JGOG第4代理事長
EAGOT初代理事長

ⅠB3期・ⅡA2期のようなbulkyな子宮頸癌あるいは基靭帯への浸潤を認めるⅡBの子宮頸癌に対する治療については、多くの国のガイドラインがCCRTを推奨している中で、本邦では岡林術式による広汎子宮全摘術を選択枝の一つにしていますが、本邦でも年々広汎子宮全摘術を選択する施設が減少しています。しかし、CCRT施行後早期に再発する症例や胃型腺癌のように放射線治療に抵抗性の癌があり、手術を含めた集学的治療が否定されているわけではありません。従来、広汎子宮全摘術を多く行っていた施設では、再発リスクの高い症例に対して術後放射線治療の代わりにプラチナ製剤を用いた化学療法を行ってきて比較的良好な成績ならびに術後放射線治療より患者さんのQOLが高いことを経験してきましたが、術後の補助療法として本当に化学療法が放射線治療を比較して劣っていないかという命題に対する答えはありませんでした。子宮頸癌に罹患する女性により良い治療を提供するために、JGOGではこの命題の回答を出すことの必要性を2014年から議論し、2019年にJGOG1082「子宮頸癌ⅠB期―ⅡB期根治手術例における術後放射線治療と術後化学療法の第Ⅲ相ランダム比較試験(After trial)」として開始しました。JGOGの研究予算が逼迫している状況の中で、子宮頸癌委員会委員長の武隈宗孝先生がAMED革新的がん医療実用化研究事業の研究費を獲得しましたが、この重要な臨床試験の遂行にはさらなる研究費が必要とするため、現在クラウドファンディングを行っています。皆様におかれましてはこの重要な命題を解決するエヴィデンスをJGOGが作ることができるようご協力をお願い申し上げます。

 

 

プロジェクトの留意事項

● がんとがん治療は、個々の患者さんで全く事情が違うものです。ご自身の治療相談は主治医と相談の上決定してください。

● 本プロジェクトで行う研究(JGOG1082試験)は、子宮頸がんの根治手術例に対し、「術後同時化学放射線療法(CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験」を進めてまいりますが、必ずしも想定した結果が得られるとは限りません。

● 本プロジェクトへのご支援は、臨床研究参加への優遇等を行うものではございません。本クラウドファンディングと臨床研究募集は関係ありませんので予めご了承ください。

● これからの研究実施状況によっては、途中でスケジュールや計画を大きく変更 / 中止する可能性があります。その場合でも、「術後同時化学放射線療法(CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験」へ、皆さまからいただくご支援を大切に活用して研究を継続いたします。

● 本プロジェクトへのご支援金は寄付金控除には該当せず、領収書の発行は行われません。万一、領収書が必要となる場合には、実行者に対してメッセージを送付してご連絡ください。(※メッセージ送付の仕方はこちら

● 支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

● 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらのページの「支援契約」にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

● ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。

 

プロジェクト実行責任者:
岡本 愛光(婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG))
プロジェクト実施完了日:
2025年3月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

JGOG子宮頚がん委員会が実施している、目標症例数250例に向け、残り160程度の子宮頸がんの根治手術例に対し、「術後同時化学放射線療法(CCRT)」と「術後化学療法」を比較する第Ⅲ相ランダム化比較試験を継続します。資金は研究継続に必要なデータセンター費用、試験運営費用、クラウドファンディング手数料などに使用する。

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リターン

3,000+システム利用料


alt

3,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)

支援者
55人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

10,000+システム利用料


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10,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)

支援者
181人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

30,000+システム利用料


alt

30,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)

支援者
61人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

50,000+システム利用料


alt

50,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)

支援者
17人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

100,000+システム利用料


alt

100,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)
・活動報告レポートにお名前掲載(希望制)

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

300,000+システム利用料


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300,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)
・活動報告レポートにお名前掲載(希望制)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

500,000+システム利用料


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500,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)
・活動報告レポートにお名前掲載(希望制)

支援者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

1,000,000+システム利用料


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1,000,000円コース

・お礼のメール
・活動報告レポート(PDFデータにて送付)
・JGOGのHPにお名前掲載(希望制)
・活動報告レポートにお名前掲載(希望制)

支援者
0人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2025年4月

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