緊急支援｜クーデター下のミャンマーからの避難民を支えたい

シャンティがミャンマー（ビルマ）難民事業を行う中で、深いかかわりのある方々より、プロジェクトへ応援メッセージをいただいております。

 

本日は、NPO法人おはなしころりん理事長の江刺 由紀子様よりお寄せいただいたメッセージをご紹介させていただきます。

 

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ミャンマー（ビルマ）難民キャンプに思う
～海を越え、思いやりでつながりたい～

 

NPO法人おはなしころりん

理事長　江刺 由紀子

 

彼の地の人々を思うと心が痛みます。
子どもはお腹を空かせていないか、雨に打たれて泣いていないか、寂しく不安な夜はちゃんと眠れているのだろうかと…。

 

私が、ミャンマー（ビルマ）難民キャンプを訪れたのは、2019年2月のことです。ミャンマー国境から8㎞、直射日光を照り返す濃い緑の木々に埋もれた地域で、辺りの切り立った岩肌が険しさをむき出しにし巨大な壁のようにそびえて外界を遮断していた風景を思い出します。

 

私たちがシャンティ国際ボランティア会の「絵本を届ける運動」に参加し、240冊の絵本を送り続けて8年が過ぎました。

 

東日本大震災で被災した岩手県大船渡市の子どもたちの、世界中からの支援への感謝の気持ちを、この活動を通して表したいと考えています。

 

「遠い国の会ったことがない子どもたちと、今を生きる仲間としてつながりたい」という気持ちを伝え、届けた絵本のその後を知るために難民キャンプへ足を踏み入れました。

 

 

難民キャンプの図書館で子どもたちと一緒に絵本を楽しみましたが、人懐っこい彼らの笑い声がにぎやかに響くなか、生活環境や教育をはじめ課題が山積する現状を垣間見ました。「なんとか食べていける」と、赤ちゃんを抱いた若い母親が話してくれました。

 

しかし、この2月に国軍によるクーデターが起き、新たな避難民が発生しているとニュースで見聞きします。

 

ささやかな幸せを守って日々を送る彼らは今、どのような思いを抱えているのだろうか、避難をしている人たちは落ち着けるのだろうか、そんな思いが募ります。

 

私は当時、徒歩で国境を越え、ミャンマー側の町ミヤワディにも行きました。慈しみの心が庶民にあって、決して裕福には見えない人々が物乞いをしている人に施し物を手渡す場面を度々目にしました。人々の日常生活には、お互いに認め支え合う精神が根付いていると感じました。

 

 

 

今避難民が出されている状況を受けて、自分にできることとして、募金活動を開始しています。地元の市民が募金への協力のため弊事務所に足を運んでくださっています。集まった募金は、このプロジェクトに託します。

 

願わくば、地球上のすべての人々に幸せがありますように。

 

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江刺さん、いつも「絵本を届ける運動」を通してシャンティの教育文化支援事業を支えてくださり、誠にありがとうございます。

 

東日本大震災に被災した大船渡市から、たくさんのあたたかいお気持ちをお寄せいただき、心より御礼申し上げます。

 

困難な状況にある人たちへ、日本からの支援を大切に届けてまいります。