プロジェクト概要

チリの温帯雨林と先住民であるマプチェ族の生活を守るために、

地域の伝統と資源を活かした自然薬を開発したい!


はじめまして!吉川記広と申します。世界を1年半旅した後ここチリに辿り着き、現在アラウコ県ティルアという場所で先住民族であるマプチェ族の方々と共に原生林保護や先住民族の文化保存の活動をしています。

 

ここアラウコ県はチリ林業の中心地であり、原生林の皆伐、それにかわる外来樹種のプランテーションが大規模に進んでいます。その結果、多くの固有種を有する南米唯一の温帯雨林が変化の危機にあり、生物多様性や、原生林に基づいたマプチェ族の文化が失われつあります。

 

今回のプロジェクトは産業創出による貧困緩和および伝統と自然環境の保存を目的としており、現地で穫れる海藻「コチャジュージョ」を使って自然薬を作ろうというものです。これは現地のマプチェ族の男性が長年準備を進めてきたプロジェクトで今回私は主に資金調達面で協力をしています。貧しい所帯の多いこの地域の住民は伐採による収入に頼っているのが現状です。こうした事態の一因には、現地に他の特筆した収入源、産業がないことが考えられます。彼らに代替となる産業があれば植林による収入を期待しなくても済むのではないかと考え、今回のプロジェクトを計画するに至りました。

 

しかしながら、今後事業を開始させるためには、加工場の

設立費や機材の購入費など多くの資金が不足しています。今回

そのうちの機材購入費を調達したいと考えております。どうか

皆様の力をお貸し頂けないでしょうか?

 

(プロジェクト発起人のバルタサール・カリパンと私)

 

プロジェクトを始めるに至ったきっかけ


私がこのプロジェクトに携わることになったきっかけをお話します。主な理由は2つあります。第一に、先住民族たちの文化を守ることはこれからの時代にとても重要な意味を持つのではないかと考えたからです。私はここチリに至るまで1年半近くかけて世界を旅してきました。お金があまりなかったため、移動は徒歩かヒッチハイク、宿泊は野宿か地元の人の家に転がり込むかしてどうにか旅を続けてきました。しかしそのおかげで人々の生活に深く入っていくことができたと感じています。

 

そしてこれまでの旅を通して見えてきたものは、地球環境の危機であり、グローバリゼーションの矛盾です。現在のグローバリゼーションは地球環境だったり少数の人々の権利への配慮を欠いていると言わざるをえません。また、消費を原動力とした経済はとどまることを知らず資源の枯渇をもたらしています。

 

また現在のグローバリゼーションはまるで世界の一様化に向かっているように思います。経済発展という一つの価値観のもと固有の文化や価値観は淘汰され、一つの大きなシステムに組みこまれているとも言えます。しかし本当の意味でのグローバリゼーションとは、多様な文化が共存する世界であるべきではないのかと思います。先住民族の価値観は自然と深く結びついたものです。だからこそ自然との共存を考えていかなければならない今後の世界には、それを実践してきた彼らの生き方は大きな意味を含んでおり、それを守ることには意義があると思います。

(西アフリカのギニア共和国。泊まらせて頂いた家族との写真。アフリカで見た森林破壊やゴミ問題は環境問題に関心を高める契機となった)

 

 

二つ目の理由は、チリの自然と日本との関係です。日本は世界有数の木材輸入大国ですが、チリからは主に紙の原料となる木材チップを輸入しています。この木材チップに使われるのが主として植林されたユーカリの木なのです。とりわけ1990年前後からチリと日本のチップ貿易が拡大し、それに伴い原生林の伐採とユーカリの植林が急拡大しました。現在では日本のチップ総輸入量のうちチリ産が20%を占めオーストラリア産に次いでいます。


ところが日本は国土の3分の2が森林に覆われており世界有数の森林保有率を持っています。それにもかかわらずチリを始め外国から木材を輸入しているのはその方が低コストだからです。それは日本の林業の衰退を招き、里山などの二次林の管理不足による森の荒廃を引き起こすことにもなります。また、チリは養殖サケの最大生産国の一つですが、最大の輸出先は日本です。チリではこのサケ養殖による海の汚染が問題となっています。しかしながらこの海は古くからマプチェ族の生活の場となっていたのです。つまり、我々が普段何気なく使っている紙や、食べているサケが、間接的に現地の生態系を変化させ、そこに暮らす人々の生活を変えてしまっているのです。

(日本に輸出される木材チップの山)

 

 

チリの豊かで固有な自然環境と先住民族マプチェ族について

 

皆さんは”温帯雨林”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?多雨温帯地域に形成される植生のことを指し、世界的に限られた地域にしかない希少な森林帯です。温帯雨林は伐採などの影響で消失の危機にあり、現在残っている温帯雨林の原生林は世界中でわずか3%だとされています。チリにはそのうちで2番目に大きな規模を持つ温帯雨林が中南部から南部にかけて広がっており、様々な生物の住処となっています。またこの森から流れだす養分が海を潤し、チリの海を世界的な生物多様性に富んだ海にしています。

 

(地衣類の覆うチリの原生林。様々な樹種が混生する南米唯一の温帯雨林)

 

そのような豊かな自然と深く結びついた生活をしてきたのがチリの先住民族である「マプチェ族」です。マプチェ族は19世紀以降土地の買収や収奪などの憂き目に会い、現在に至るまで様々な面で差別の対象となっています。

その結果、多数のマプチェ族が貧困状態にあり、2012年の代表なき国家民族機構(UNPO)の調査によると、その平均所得は非先住民の半分、また、約3分の1の人口が貧困線以下の生活をしているといわれています。今回プロジェクトを行うアラウコ県はマプチェ族が多く暮らす地域でチリで最も貧しい地域の一つであり、そのうちのティルアは国内で3番目に貧困率の高い共同体です。

 

(川で小麦を洗うマプチェ族の女性)

 

自然環境の変化、そして先住民文化の衰退


マプチェ族の元来の暮らしは原生林と深く結びついており、食べ物や薬をもたらしてくれるだけでなく、信仰の対象ともなっていました。ところが、彼らの神聖な森はこの数十年でまったく様変わりしてしまったのです。世界的な紙や木材の需要の高騰により、木材供給国のチリでは原生林の皆伐が進められ、代わりに生産性の高いラジアタ松やユーカリなどの外来樹種が大々的に植林されました。チリの原生林の約80%がすでに破壊ないしは劣化していると言われています。


また幾種類もの木々が混生する原生林には保水能力があります。水を蓄え、少しずつはきだすようになっています。ところが、プランテーションのように樹種が単一化すると保水能力が失われます。すでに原生林に存在していた幾つもの水源が枯渇し、水不足や洪水などの被害につながっています。一方で森の変化は近隣の海にも影響します。植林地では一般的に大量の化学肥料が使用されるため土壌の劣化を招きます。そうして蓄積した化学肥料などの沈殿物が川を通って海や湖に流れ出し富栄養化を引き起こします。その結果アオコや赤潮が発生し、水中の生態系にも影響を及ぼしてしまうのです。


マプチェ族の生活は原生林と海洋資源に依存しています。原生林からは食料や薬草を採集し、海からは魚や海藻をとって食料や収入源としてきました。一方で、自然は信仰の対象でもあり、儀式などを通じて精神的にも深く結びついていたのです。しかしながら、近年の自然環境の変化に伴い、彼らのそうした生活基盤は崩壊してきています。

 

(原生林皆伐の跡)

 

伝統を活かした産業の創出

 

コチャジュージョはチリとニュージーランドでのみ穫れる海藻で、マプチェ族は昔からこれを食用としして獲ってきました。これが含む水溶性食物繊維の「アルギン酸ナトリウム」には放射性物質やその他の重金属を除去する解毒作用があります。鉱山労働者の多いチリでは体内に蓄積された重金属による健康被害が大きく、病院等からの需要を見込んでいます。

(コチャジュージョ)

 

ティルアを含むアラウコ県沿岸はコチャジュージョを大量に獲ることができます。また、この地方に住むマプチェ族は伝統的にコチャジュージョを獲って食料としてきたことから深い知識とノウハウを持っています。コチャジュージョは現在でも食料として販売されていますが、薬として使用された実例はまだなく、化学薬品以外で重金属を除去する薬となると国内初となります。そこで今回現地の素材と伝統を活かし、コチャジュージョの持つ付加価値を最大限活用した新しい製品開発に取り組んだのです。

 

 

(コチャジュージョのカプセルのプロトタイプ。

中身だけでなく外側のカプセルもコチャジュージョにより

精製される100%ナチュラルな自然薬)

 

プロジェクト成立で期待される効果


このプロジェクトが成立することで、第一にマプチェ族の人々に雇用が生まれます。様々な局面で差別の対象となっているマプチェ族の人々のなかには仕事を持っていない人も多くそうした人に雇用機会が生まれ社会的な地位向上へとつながります。次に、マプチェ族の人が自分たちの伝統を維持した形で収入を得ることにつながります。そしてそれは木材供給で得ている収入の代替収入となり、原生林の伐採および外来種植林の抑止力となることが期待されます。

 

そして最も重要な事は、マプチェ族の人々が自分たちの伝統や自然に対する知識を利用して収入を得ることができるというビジネスモデルを提供することです。コチャジュージョに限らず、周辺の植物を利用した彼らの先祖伝来の手法には様々な可能性があります。そうして、自然環境を変えずに生き抜いてきた彼らの先祖の智慧に倣い、元の美しい原生林を取り戻す糸口にこのプロジェクトがなればと考えています。

 

(マプチェ族の子どもたち。プロジェクト計画者の

バルタサール・カリパンは「私が子供に残したいのは

美しい原生林の森だ」と語っていました)

 

引換券について

周囲の自然を利用するマプチェ族ならではの品物をご用意しました。

・羊毛製品

マプチェ族女性たちが織るフェアトレードの羊毛製品を用意しました。これらの製品は原生種の植物を使って染色をしており、全過程において化学品を一切使わない100%自然素材のものとなっています。模様にはマプチェ族の伝統的な刺繍を施しています。

(コースター)

(ランチョンマット)

(敷物)

 

・木工製品

チリの原生林の木々を材料とした製品です。廃材からとれる木材をリサイクルして作っています。塗料などは一切使用しておらず、ひとつの製品に数種類の木を使うことで、それぞれの木が持つ色と風合いが配色を決めています。仕上がりには蜂蜜を使って光沢や滑らかさを出します。これはティルアに住むひとりのマプチェ族の職人独自の製法であり、他で見つけられない品物となっています。

 

(ナプキンスタンド)

(ウッドボード)

〜 3000円引換券〜

チリの絵葉書に感謝のメッセージを書いてお送りします

 

〜10000円引換券〜
・ サンクスレター
・羊毛製品(コースター)

・木工製品(ナプキンスタンド)

 

 

〜30000円引換券〜
・サンクスレター
・羊毛製品(ランチョンマット)

・羊毛製品(コースター×3)
・木工製品(ナプキンスタンド)

 

〜50000円引換券〜
・サンクスレター
・羊毛製品(ランチョンマット×2)

・木工製品(ナプキンスタンド)
・木工製品(ウッドボード)

 

〜100000円引換券〜
・サンクスレター
・羊毛製品(敷物 1.2mx0.6m)

・羊毛製品(ランチョンマットx2)

・木工製品(ナプキンスタンド)

・木工製品(ウッドボード)

・マプチェ族の伝統を取り入れたキャビンへの無料宿泊券(現在建設中、12月完成予定)