解体決定の小田急2200形を救い、ポッポの丘で皆の夢を叶える電車へ
支援総額
目標金額 8,000,000円
- 支援者
- 921人
- 募集終了日
- 2024年8月30日
10/5(土)「首都圏電車区2212号見学会」を実施しました
10/5(土)、首都圏電車区に搬入された2212号の見学会イベントを開催しました。
(首都圏電車区は非公開スペースにつき、近隣の方や参加者の皆様へのプライバシーの配慮や場所の特定を防止するため、一部画像加工を行わせて頂いております。)
前日の清掃体験イベントに引き続き、午前の部・午後の部をあわせ、おかげさまで30名近い方々の参加となり現地は大盛況となりました。
生憎の空模様とはなりましたが、逆に光線を気にせず撮影を楽しんでいただける一面もあったかと思います。
さて、今回の見学会では往年の行先幕を入れて(なんと本物!!!)、幕回しを行いました。
時代設定は昭和41年(1966年)から昭和44年(1969年)頃の姿とし、演出しました。
と言いますのも、2200形車両に種別装置の設置が始まったのが昭和41年頃からになり、そのスタイルの旧塗装は昭和44年頃までで、逆に遅くても昭和45年には全ての車両が新塗装になっています。
また、種別幕の使用を開始したのは昭和44年11月ダイヤ改正辺りと思われ、旧塗装で種別幕を使っている姿はほんのわずかな車両のわずかな期間です。
一方で、昭和44年11月頃に種別幕の使用を開始するまでの間、種別幕は入れない状態、つまり種別装置の機械が剥き出しの状態でした。
その時代考証を踏まえ、今回の見学会では、種別幕は入れない状態で、方向幕と種別運板を掲出しています。
ご支援者の皆様の支障にならないように逆側から撮影しました。
おや?どうやら2212号の足元には往年の種別運板の数々が…
急行の種別板と箱根湯本行きの方向幕を掲出。
いつかどこかで見た温泉街の雰囲気を演出。
急行板の位置や幕の掲出加減など、支援者様とスタッフで調整しながら、より良い写真が撮れるように、素敵な時間になるように、イベントを作っています!
今後ともより良いイベントを随時開催できるように、保存会一同活動に励んでまいります。
(近隣の方の許可を得て、一部敷地をお借りしています。首都圏電車区付近は私有地ですので、こうした特別の機会以外の立ち入りは固くお断りします。)
撮影と見学の時間を分けてお楽しみいただけるようにしました。
皆様車両に近づいたりして、思い思いのアングルで細部の写真を撮影したり、隅々まで観察されていました。
現役の車両では近づけないような場所まで、じっくりと観察・調査できるのも保存車の魅力です。
踏切を待っているバスでしょうか?沿線の折り返し場で一休みするバスでしょうか?
古き良き時代の昭和の日本を思わせる風景です。
2212号の整備はまだまだこれからですが、ライトが点くと生き返ったように感じられますね。
なおこの赤いボンネットバス(昭和39年式の「ニッサンU690型」)は、元は岡山県の備中高梁駅近くで営業を行う備北バスの路線バスとして使用されており、昭和50年代に風前の灯だった全国のボンネットバスがほとんどいすゞ製だった中で、ニッサン製のこのバスは希少な存在でした。
引退後に岡山の観光キャンペーンで観光バスとして復活し、その後は個人オーナーを渡り歩き、今に至ります。
車体カラーは、当時の備北バスのイメージのままで、今年の行楽シーズンには岡山の備北バスへの里帰りツアーを果たしました。
おかげさまで、クラウドファンディングによる皆様のあたたかいご支援によって、2両をなんとか救出することができました。
そして救出された2212号は、こんなにたくさんの方々に囲まれることができました。
皆様の想いを大切に、将来的な里帰りを目指し、活動に励んでまいります。
(プライバシーの関係で画像処理をせざるを得ないのが残念ですが、2212号は久々に皆様の笑顔に囲まれました。)
ところでお気付きの方もおられるかもしれませんが、5日は4日のボンネットバスとは違うボンネットバスでお出迎えしました!
ですが、なんと、回送途中のボンネットバスがサプライズで友情出演!
令和の時代に昭和の時代の日本を支えた乗り物の夢のスリーショットが実現しました!
バスは公道を走ることもできますし、こうして並ぶと、少し羨ましく思ってしまう会長です。
なんといっても自走できるわけですから、思い立ったら遠出もできるわけですが、電車はそう簡単にはいきません…
色々と壮大な夢はありますが、まずは車両の状態を踏まえ、外観・室内共に整備することから始めたいと思います。
参加者様をお見送りした後、車両にシートをかけ、久しぶりに皆様の前に姿を現した2212号は修繕着手に向けてしばらくの眠りに付きました。
リターン
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