ご支援ありがとうございました!|プロジェクトのご報告
▶温かいご支援を頂戴しありがとうございました
この度は、「ケニアのHIV陽性者に生きる力を。農業で健康な生活を届けたい」に、温かいご支援を頂戴しありがとうございました!
2,500,000円の目標に対して、267名もの方に2,667,000円ものご支援を頂戴しました。
最後の最後まで、達成できるか分からないようなぎりぎりの状態でしたが、最後の1週間で一気にご支援が集まりました。あの時の感動を、いまでも覚えています。
多くのみなさんが支援してくださり、応援し、見守ってくださったこと、改めて感謝申し上げます。
▶プロジェクトについて
このプロジェクトは「農業」を通して、ケニアのHIVと共に生きる人たち(HIV陽性の人たち) が多く暮らす地域の貧困層の家庭に支援を届けるプロジェクトです。
彼ら・彼女らが農業を身につけることによって、
- 服薬がつづけられるよう食事と栄養を確保できるように、
- 食料を自給することで食費支出を減らせるように、
- 作った農作物を販売して収入を得られるように、
そして、自立してHIVとともに前向きに生きてゆけるように。
支援を届けた人たちは、みなさん小学生のお子さんがいるひとり親の家庭ばかり。
HIV陽性、貧困、ひとり親での子育て・・・と、多くの困難を抱えている人たちです。
プロジェクトの目標にもあった通り、25家庭に支援を届けることができました。
半乾燥地域であるビタ準郡は、雨季には農業が可能です。
しかし、ヤギなどの家畜に農作物が家畜に食べられてしまい、特に栄養価の高い葉野菜のを栽培できずにいました。そこで事業では、住民に一部の費用を負担してもらい、各家庭の畑にフェンスを建設しました。
支援を受けたローズさんからは「フェンスを建設してもらったので、育てた野菜をヤギに食べられずにすんでいます。本当に助かった。」という言葉をいただいています。
また、地元の農業普及員を講師に迎え、農業の基本を学びました。
何十年と農業を続けてきた住民でも、これまで農業研修を受けたことがない方がほとんど。学んだ事を早速実践しています。
木の伐採が進んでいるこの地域で、農地に一緒に樹木を一緒に植えるアグロフォレストリーを取り入れ、持続的に生活を守る工夫を行っています。初めて木を植えるため、なかなかうまくいかずに枯らしてしまうこともありますが、多くの住民が積極的に、木を植えるようになりました。
水場が遠いご家庭には水を運ぶためのロバを配布しています。ロバを育てる技術を得るための家畜研修も実施することができました。
▶資金の使途について
みなさまからのご支援2,667,000円は、技術指導や研修と、農業を始めるための道具の購入等に使わせていただきました。具体的には下記のようなものです。
【技術指導や研修】
・農業技術の研修
・家計管理・貯蓄の研修
【道具などの購入】
・種・苗の配布
・農具
・動物除けのフェンス
・湖から水を運ぶための家畜(ロバ。水の確保が難しい人たちのみ)
【その他】
・日本人の渡航費用
・現地スタッフの人件費
▶新型コロナウイルス感染症の影響は?
日本でも多くの困難をもたらしている新型コロナウイルス感染症は、ケニアでも社会経済に多くの影響がでています。
「プロジェクトで支援を受ける人たちの生活は大丈夫?」とのご心配もあるかと思います。ここでは、コロナ禍のプロジェクトへの影響とPLASの対応・支援についても報告させていただきます。
ケニアでも2020年3月に1人目の感染者が確認され、その後、首都・ナイロビを中心にロックダウンとなりました。2020年7月上旬から、徐々に規制緩和が行われ、小規模な集会などは実施が可能となりました。
本プロジェクトでも農業研修や家畜研修などを実施していますが、一部遅延したものもありますが、法令を守りながら、プロジェクトを実行することができました。
一方で、支援を受ける方々の生活は様々な規制により、とても厳しいものとなりました。
・小売りの仕事が出来ず、収入がなくなる
・食糧の値段高騰(野菜が1.5倍~2倍になっているものも)
・交通手段の値段高騰(搭乗数に制限があり、倍額)
・子どもが学校に通えない
・新型コロナウイルス感染症に対する正しい知識が得られない
中には、一時、食事さえままならない状態にまで追い込まれたご家庭もありました。
そこで、PLASは、今回のクラウドファンディングとは別の資金から、本クラウドファンでイングの受益者の方々に向けて、緊急支援を実施しています。
<緊急支援の状況>
・4月、食糧と石鹸を配布。
・4月、14箇所の村長事務所に手洗い場を設置し、啓発活動を実施。
・8月、食糧と石鹸を配布。
また、子どもたちの就学の状況については、本プロジェクトで支援する子どもたちの通う学校も含めすべての学校が3月以降閉鎖されていましたが、1月4日から学校が再開しています。
▶今後もぜひ、PLASとつながってください!
随時PLASのWEBサイトやSNS・メールマガジンでさまざまな活動についてご報告していきますので、引きつづきよろしくお願いします!
★PLASのホームページ
https://www.plas-aids.org/
★PLAS Facebook
https://www.facebook.com/NGOPLAS/
★PLAS Twitter
https://twitter.com/plas_ngo
重ねまして、この度は温かいご支援を頂戴し、本当にありがとうございました!
引き続き応援いただけますと幸いです。
特定非営利活動法人エイズ孤児支援NGO・PLAS
代表理事 門田瑠衣子