プロジェクト概要

パプアニューギニアで簡易医療を進めて15年。ケガをしたら消毒をして、絆創膏を貼る。悪化する前に治していける簡易医療を隣村にも広めていきたい!

 

はじめまして、一般社団法人南太平洋協会の濱﨑三枝子です。大規模な公的援助が行き届かない離島や遠隔地域に住む村人が自立できる環境を整えるために、私たちは自給自足支援プロジェクトを太平洋島嶼国から始めています。

 

今回のプロジェクトでは、パプアニューギニアのソワム村で定着しつつある応急処置医療活動を隣村のカオク村でもスタートさせるために、アシスタントナース養成に必要な100万円を募りたいと考えています。

 

村内のすべての人々が当たり前に簡易医療サービスを享受できるよう、皆様のご支援を心からお願い申し上げます。

 

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ひとつの救急箱が子どもたちの笑顔を守ることに繋がる。
村の人が自分たちで守れるようにアシスタントナースを養成します。

 

 

ケガをしたら手当をしてもらえる。その「当たり前」がありませんでした。

 

パプアニューギニア国への滞在中に、村には元気いっぱいの目を輝かせた子ども達がたくさんいる反面、日常的に虫刺さされや軽傷が絶えず、適正な応急処置をすれば完治できる傷が、ひどく悪化した痛々しい子ども達の現状と各家庭の衛生管理指導の必要性に直面いたしました。

 

そして、始まった簡易医療奉仕活動。1998年当初、ソワム村(約 350人)では、毎日終日延べ30~40人の患者(村人や近隣在住者含む)が訪れました。

 

通常、村での生活は、裸足が基本。元気に自然の中で遊び廻る幼児・児童たちの負傷は日常茶飯事です。1~5歳幼児は、虫刺されや指先の切傷、小・中学生の男子達は、虫刺され、ブッシュナイフによる切傷、打撲、火傷等の負傷。女子は家事手伝いによる薪づくりでの負傷もあります。

 

また、ビーチには蚊のように刺すハエのような「サンドフライ」が大量に飛んでいます。これらに刺されるとあまりの痒さに掻きます。爪切りが家庭にないため、黴菌が入り、マラリアにかかる子ども達も多く、最悪の場合は、高熱で命も危ぶまれます。マラリアになってしまってからでは薬がないので、予防するしかありません。

 

しかし、残念ながら、各家庭には常備する消毒液等の応急処置薬品がないため、応急処置の遅れから自然完治できる軽傷が未処置状態となって、傷跡が化膿し、手足の皮膚下までえぐられている悲痛な状態の児童もたくさんいました。また雨期時の不衛生により、皮膚のカビが蔓延している子どもや大人も1割はいました。

 

各家庭に応急処置ができる薬品が常備されていれば状況は変わるはず。

 

 

患者数が1/10まで減少!
アシスタントナースを養成し、終了証として「救急箱」を寄贈することで流さなくてよかった涙が笑顔に変わってきています。

 

同行した看護師さんは子どもから大人まで終日応急処置治療に追われました。活動従事者は、全員ボランテイア参加のため、1年に10日間の滞在しかできません。

 

そこで、応急処置を村の女性達にしてもらうためにアシスタントナースを育て、終了証として救急箱を寄贈することにしました。

 

村の人たち守る救急箱を寄贈。

 

パプアニューギニアのソアム村において、私たちは15年間で、簡易奉仕を行う8名のアシスタントナースを育成しました。

 

その結果、15年間のサポートで村の患者数は10分の1に減少しました。毎年、訪問時には救急箱を回収検証。医薬品補充と追加研修参加を促し、現在は定着しています。

 

アシスタントナースを育てています。

 

当初、1週間の滞在中、村の患者数は、0歳児〜大人まで1日延べ30~40名。子どもの虫刺されの掻き傷跡の処理数が1人約5~20箇所にも及びました。多い時は、1日 100名近い患者数の時もあります。

 

悪化する前の手当が広まってきています。

 

それが、救急箱導入後は、年々患者の軽傷数は減少していき、看護師さんも驚いておられました。昨年の実績では、1日延べ10名程度で、1人の傷跡処理数が1~3箇所に減少してきています。

 

また簡易医療活動が定着するごく最近まで、最終日になると、ナイフで指を切り落としかけやひどい火傷を負った重傷患者が訪れるのですが、熟練看護師さんの素晴らしい応急処置で、翌年には完治した子どもが笑顔でお礼の挨拶に来てくれる状況もうまれています。

 

日本のような充実した医療環境には程遠い村での青空クリニックですが、看護師冥利に尽きると、当会の医療活動に、大変感謝していただきます。

 

初回から継続的に参加いただいている上岡アイ子看護師は、広島でのこの報告で、広島ナイチンゲール賞を授与されました。

 

私たちと一緒に現地で支援活動をしてくださっている上岡アイ子看護師。

 

 

簡易医療奉仕活動の15年の成果をもって、パプアニューギニアの村々へ展開していく一歩を踏み出します。

 

これまで私たちが支援活動をしてきたソワム村と大きな川を隔てた隣村にカオク村があります。親戚関係の家族も多い村です。

 

2年前にソワム村からカオク村に移住したリーダー一家が、ソワム村の生活改善状況をカオク村でも普及していきたいので、その支援を依頼されました。しかし、当会としては、日程及び資金的にも困難な状況にあり、毎回外来患者の支援に留まざるを得ない状況でした。

 

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外来患者の支援で、隣の村まで活動範囲を広げるには、日程的にも資金的にも困難な状況です。


そこで今回は、今年の9月20日~10月3日に、皆様から頂いたご支援で看護師さん2人を派遣します。また簡易医療奉仕に必要な医療薬品や衛生品を購入して、村の女性ボランテイアを5~6名募り、奉仕活動を行います。

 

また、村の女性には、研修を兼ねたアシスタントをしてもらうことを考えています。日本のお母さんがごく日常生活で行う子ども達の虫刺されや軽傷の応急処置の仕方を研修します。研修終了後、看護師さんが認めたアシスタントの方々に救急箱を進呈し、今後の村人の軽傷応急処置に役立ててもらいます。

 

また医薬品の補充に関しては、ソワム村訪問時に持参、あるいはソワム村アシスタントナースリーダーに郵送し、補充管理をお願いする予定です。

 

若いお母さんにも、日常生活で行う子ども達の虫刺されや軽傷の応急処置の仕方を研修します。

 

 

安心して生活ができるように、現地の村人で支えあう仕組みを広げていきたい。

 

パプアニューギニアでは、各村々への医薬品供給は、錠剤が殆どで、外傷、特に軽傷の応急処置は、自己負担。また医薬品は、輸入品が多く、高価な買い物です。

 

定期的な現金収入を確保できる自立支援への道付けも大切ですが、まずは若いお母さん達に子ども達の軽傷治療として、早期の応急処置と衛生管理指導を行いたいです。そうすることで、健康面での不安をなくし、安心して子育てができる生活への改善をサポートしていきたいと思います。

 

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子ども達の軽傷治療方法が分かれば、子育ても安心です。

 

一般社団法人南太平洋協会 (ASPA) 海外支援活動隊

 

一般社団法人南太平洋協会

 

皆様のご支援の使途 


❏ 専門家派遣援助費(3名)   
❏ 現地研修費   
❏ 救急箱及び応急処置医薬品購入費


*救急箱の中身は、爪切り、はさみ、ピンセット、ガーゼ、包帯、絆創膏、綿棒などです。

 

 

 


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