プロジェクト概要

 

フィリピンのドゥムログ村ホープ地域。ここに、自分たちの力で、街を綺麗にしようと立ち上がった女性たちがいます。今、その活動の輪は大きく広がっています。しかし、彼女たちだけでは解決の難しい、フィリピンの国が抱えるごみ処理システムの問題に直面しています。彼女たちが自ら立ち上がり広げてきた、その思いを終わらせたくない。そこで、彼女たちをサポートするためのプロジェクトを立ち上げました。

 

「私たちでもできる!」 1人の若いお母さんが立ち上げた運動が、町を巻き込んでいます。

 

はじめまして、NPO法人 HALOHALOの永田明日香と申します。私たちは、2008年に活動を開始し、2012年にNPO法人化しました。フィリピンと日本に拠点を置き活動をしています。

 

中でも今回プロジェクトの舞台になるのは、タリサイ市ドゥムログ村ホープ地域です。この地域の人々は環境美化に高い関心を持ち、自らゴミ拾いや清掃活動を行っています。そのきっかけは2年前、ある日本人の一言からはじまりました。

 

「道や家の前にごみがたくさん落ちていて汚いよね」

 

この何気ない一言を聞いた地域の女性たちは、重い口を開きはじめました。「私もそう思ってはいたけど、自分だけがきれいにしても……」、「以前に一度グループでごみ拾い活動をしたこともあったけど続かなくて……」

 

中央のピンクの服を着た男の子の後ろで座っているのがジョセリンです

 

そんな声が次々と上がる中で、一人のお母さんが手をあげました。「それならもう一度、みんなでごみ拾いから始めてみましょう!」彼女の名前はジョセリン。2人の子どもを育てている20代の若いママです。

 

彼女が親戚や友人に声をかけ、月に2回ごみ拾い活動をはじめました。少しずつ綺麗になる様子に、周りの女性たちも集まってきて、いつのまにか地域を巻き込んでの取り組みとして定着をしていました。

 

それからこの活動をつづけて2年になります。

 

ジョセリンはこう話します。「ほかのお母さんたちがいたからこそ、ここまでやってこれたの!私はいつも彼女たちに助けられているのよ。みんながいるから、こんなに素晴らしい活動になっているのよ。」

 

地域清掃の様子
清掃活動の様子。沢山の人が参加します

 

「どうせ変わらない」と思うことが多い環境の中で、彼女たちの活動は「自分たちで変えられる未来」を体現しています。生まれた環境に負けず、貧富の差に関係なく立ち向かっていく彼女たちの姿は、周りの人たちにとって、そして私たちにとっても希望なのです。

 

 

素敵な活動が生まれたこの場所では今、「ごみの収集と処理」の問題に直面しています。

 

セブ市のベッドタウンとして、急速に人口が増加しているこの村は、小さな30の地域に分かれています。しかし、ここには現在、1台の小さなごみ収集車しかないため、ひとつの地域のごみを収集するだけで満杯になってしまいます。

 

1か所の地域を回るだけで満杯になってしまいます

 

ジョセリンたちがせっかく清掃してもごみは回収されないため、自分たちで野焼きをしていますが、燃え残りや燃やすことのできないごみもあるので、処理方法の悩みはつきません。

 

地域のみんなで村役場に直訴しに行きましたが、年間約一千万弱の予算しかないこの村役場には、ごみ収集車をもう1台増やすお金はないのが現状です。

 

「もう、あきらめるしかないのかな……」大きな壁を前に、肩を落とす彼女たちの姿を見て、ここで彼女たちの取り組みを途絶えさせまいと決意しました。

 

ごみは回収されてから最終処分場で分別されています。この現状を変えごみの総量を減らしたい!

 

 

この問題は、地域だけではなく、国が抱える大きな問題となっています。しかし、具体的な策がなされてないのが現状です。

 

フィリピンでは、ごみを谷などの窪地に積み上げ、埋め立てていくオープンダンプ形式で処理されています。焼却処分も禁止されているので、積み上げられたごみの上に土をかぶせ、平らにして、またごみを積み上げるを繰り返しています。

 

行政では、ごみの分別について声がけはしていますが、具体的な策を立てておらず、定着していません。そのため、ただでさえ収集しきれていないゴミの量は減らず、あらゆるごみが最終処分場で山のように埋め立てられているのです。

 

日々高くなっていくごみ山

 

 

ゴミ収集車を1台購入し、地域の人々を巻き込んだ小さなモデルケースを作ります。

 

私たちは、ゴミ収集車を購入するだけではありません。限られた台数でもまかなえるように、まずは根本であるごみの量を最低限に減らす取り組みをします。

 

街の清掃活動を成功させている彼女たちに協力してもらい、日本の各家庭で行われているようなごみの分別を導入し、減量します。清掃活動をここまで続けてきた彼女たちの力があれば、地域を巻き込み習慣づけることができるのではないかと考えていま

 

①車を購入

まず、現状の車1台では収集をまかなうことはできないので、追加で車を1台購入をします。そして回収車2台で、30地域をまわることができるように、現実的なスケジュールを村役場と一緒に考え、モニタリングしながら調整します。

 

②廃棄ピット(地域のごみ捨て場)の設置

車1台に乗せることのできるごみ量は決まっています。そのため、収集場所で埋め立てるゴミ・資源ゴミを仕分ける廃棄ピット、さらに箱型の生ゴミコンポストを導入します。

 

竹、木材、サックで作った簡易廃棄ピット。
このような廃棄ピットも豪雨などで流れないよう、セメントで制作したいと考えています

 

地域の女性たちが案内板をつくり、細やかな分別を促します。ごみの中には、お店にもっていくとお金なるものもあるので、この活動を地域で回し、地域に小さなお金が生まれるようしていきます。

 

地域の女性たちが作ったごみの分別を促すポスター

 

③生ごみコンポストの実践

日本の生ごみコンポストのノウハウも提供し、地域の人たち自身で堆肥をつくれるようにします。これは自分たちが使うだけではなく、商品として販売したり、堆肥化に使用する幼虫を漁業に利用することで、ここでも地域に小さなお金を生むシステムを作っていきます。

 

■■かかる費用について■■

 

□ピックアップカー 

 1台 250,000php〜500,000php(約55〜120万円)

 中古車や積載量を選択することで、集まる金額にあわせた車輌導入を検討。

□廃棄ピットや生ごみコンポストの設置 

 1セット 23,000php(約5万円) ×4セット=92,000php(約20万円)

 

合計:75〜140万円

※集まった金額によって、価格や個数を変更する可能性があります。

 

 

「自分たちの力で変えることができる」を増やしていき、問題を地域同士で互いに協力し、解決していける体制づくりをしていきたい。

 

ごみ問題は、行政の力だけで解決できるものではありません。ごみを出す、その地域の人々を巻き込んで取り組むことが必要になります。

 

まずは、この地域でモデルケースを定着させ、同じ取り組みを他の地域にも広げていきます。そして、「自分たちでも変えることができる」と考える人を増やしていきたいです。

 

今回取り組む、日本のごみ分別やコンポストのノウハウは、地域の人々がさらに他の地域へと啓発し広げていくことができます。

 

私たち日本人とフィリピン人が、同じ悩みを共有し助け合いながら未来を築いていく。その活動の中で、住民同士で支え合える人たちが増え、いつか私たちの助けが必要なくなるまで、サポートしていきます。皆さまの応援・ご支援をお願いいたします!

 

私たちは支援者ではなく、伴走者として活動をしていきます

 


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