プロジェクト概要

カンボジアの天然資源を活用した伝統医療の知恵を本にまとめたい!

 

はじめまして。高田忠典です。カンボジア伝統医療協会(CaTHA)アドバイザー、兼カンボジア政府保健省・国立伝統医療局で技術顧問をしております。カンボジア政府保健省(日本の厚生労働省に相当)と恊働で、地方において活躍する伝統医療師を対象にした研修を実施し、伝統医療師の協会を組織するなど、日本の研究機関の協力を得ながら、正しい伝統医療の知識を普及させる活動を現地でサポートしています。

 

編集した日本語/英語による資料を、カンボジアの言語であるクメール語に翻訳するための資金が必要です。どうか応援よろしくお願いいたします。

 

(これまでに国立伝統医療局から発行されたカンボジア薬用植物の本)

 

 

診療所のないカンボジアの地方の村に薬草園を造設


これまで、READYFORでは、『地雷の国カンボジアを薬草の国へ!小学校に薬草園を作って村を救いたい!』というプロジェクトを実施して参りました。

 

診療所の無い地方の村で、小学校に薬草園(見本園と栽培園)を作り、村人の保健環境を向上させながらソーシャルビジネスを活性化させる取り組みを実施いたしました。さらにワークショップを開催したことで、村に住む地域住民や村のリーダー、医療関係者が政府の指導のもと、地域にある薬草の正しい知識を共有することができました。

 

(薬草園を作った小学校の子供たちの様子)

 

世界で盛り上がる、自然の叡智『伝統医療』の活用

 

私が、カンボジアに生活の拠点を移したのは2009年の事です。当初、カンボジア伝統医療の“復興事業”ということで着任したのですが、実際に現地に住んでみると、既に伝統医療がカンボジアの人々の生活の中まで深く根付いていることに驚かされました。

 

街の市場には伝統薬原料となる生薬を取扱うの専門の問屋街もあります。WHO(世界保健機構)の推計では、76%以上のカンボジアの国民が伝統医療を利用しているとされています。天然資源を活用する伝統医療の存在は、医療のアクセスの乏しい地方に住む人々の生活に、未だ欠かせないものなのです。

 

(街の生薬市場店頭の様子)


最近、漢方薬は日本でも多くの病院で処方されるようになりましたが、東南アジアの途上国の間では、WHOやASEAN(東南アジア諸国連合)といった国際機関が各国政府に対し、国民医療サービスの向上のために廉価で効果の確認された伝統医療の活用を積極的に導入していくよう勧めています。

 

しかし、カンボジアでは90年代まで続いた長い内戦の影響で、アジアの中でも特に医療サービスが乏しい状況が続いています。都市から離れた地域の医療アクセスはさらに厳しく、最近土地を失った人々の46%が、医療費に関連した借金が原因であるとも言われています。政府による伝統医療活用に向けた取り組みも各国から大きく遅れているのが現状です。

 

(ASEAN11カ国とWHO主催で毎年開催される伝統医療国際会議の様子)

 

今回は2009年から現在まで実施してきた日本財団カンボジア伝統医療活用プロジェクトの期間中、全国各地の伝統医療師たちから収集した資料を元に、現役の伝統医療師で組織されているカンボジア伝統医療師協会(CaTHA)と、カンボジアの伝統医療を管理している政府保健省国立伝統医療局、編集には現地の日本人経営の編集会社(日本の元某新聞海外支局長)が協力し、来年春を目標にカンボジア伝統医療(概要と歴史、処方、薬草)に関する書籍データ(日本語、英語、クメール語)を製作します!

 

(335種類の薬用植物が生育されている国立キリロム薬草園の様子)

 

 

長く続いた内戦時代に多くの記録が消失したために、

伝統医療に関する客観性のある記録が残されていません。

 

カンボジアの保健省とともに2009年から、カンボジアの伝統医療師への研修事業と、伝統医療についての情報収集・調査をしてきました。古来より伝わる医学の知識で人々の健康を守ってきた彼らは、人々の精神的な支えにもなってきました。

 

もちろん、戦後復興の中で医療システムは改善され、都市部では西洋医学に基づく近代医療が浸透しています。一方で、カンボジアの地方を中心に、伝統医療は人々の生活の中に今も深く根付いているのです。

 

(伝統医療師研修の様子)

 

 

豊富なはずの天然資源「薬草」が活用されていない現実


カンボジアには2,000種類を超える薬用植物が自生しているといわれていて、人々は西洋薬と伝統薬(薬草)を症状によって使い分けています。私たちの調査では、たとえば、風邪や下痢などの急性症状には西洋薬、産後の不調や筋肉の痛み、消化器系疾患など慢性の症状には伝統薬が使われていました。これらの伝統薬を提供するのがクル・クメールたちです。

 

(街にある薬草の問屋街。多くの生薬が店頭に並ぶ)


ただ残念なことに、殆どの伝統医療に関する記録は内戦時代に破壊され、現在も伝統医療に関する正規の高等機関がないことから、クル・クメールの知識は家族の中で伝えられるにとどまり、体系的な知識として客観性のある記録が残されていません。このままでは、これまでカンボジアの人々の健康を育んできた自然の叡智である伝統医療はカンボジアから失われていく恐れがあります。

 

(僅かに残るヤシ科の葉に記録された伝統薬資料も劣化が激しい)

 

 

豊かな天然資源を原料とする伝統医療を普及していくためには、

体系的にまとめた伝統医療資料が欠かせません。

 

カンボジア伝統医療師協会(CaTHA)では、今後、伝統医療を普及・維持させていくためには、伝統薬の原料となる薬用植物の安定供給に向けた栽培の推進と、カンボジア産・伝統医療製品の開発が必要であると分析しました。

 

これらの事業を遂行していくためには、先進国からの技術協力が不可欠です。しかし、カンボジアの豊富な天然資源と製品開発に興味をもつ海外の機関もありますが、カンボジア伝統医療についての基礎資料が不足しているため、調査の段階に踏み切ることでさえ困難なのが現状です。

 

(子供たちによる薬草植苗の様子)

 

そのため、これまで収集してきた伝統医療関連データを集約(コンパイリング)し、国際社会ならびに関係企業へ向け、カンボジアの叡智と、豊富な天然資源の認知度を高めるべく、国際言語(英語・日本語)による書籍を製作することが急務と判断するに至りました。現段階では、出版物を編集するために必要な資金を日本の団体から支援してもらうことが内定しています。

 

次の段階としては、この海外向けに作った出版物を、カンボジアの人々にも広く読んでもらえるようにする必要があります。カンボジア国内では、伝統医療に関する専門の教育機関が無く、さらに伝統医療師の後継者不足が進んでいるため、伝統医療の知識が失われつつあるからです。

 

今回の企画で皆様に、ご協力をお願いしたいのは、編集した日本語/英語による資料を、カンボジアの言語であるクメール語に翻訳するための資金20万円です。

 

(伝統医療師研修・野外授業の風景)

 

 

伝統医療の記録を残すことは、限りある天然資源を活用しながら

未来の自然環境を守っていくための大切な取り組みです。

 

豊富な天然資源に恵まれるカンボジアですが、新たな問題も浮上しています。隣接する近隣諸国が、この豊富な資源の獲得に乗り出しています。地方の村と直接交渉し、また村人も現金収入を得るために無計画な伐採を行っているケースが報告されています。

 

(天然資源を守りながら上手に活用する道の模索が必要である)

 

伝統医療や薬用植物の正しい情報を国の内外に示すことは、これらの行為に国際的な圧力をかけると同時に、カンボジアの人々に資源の価値を理解してもらい、不法な伐採を抑制することに繋がります。また、実はカンボジアの薬用資源情報は、我が国日本にとっても大きな利益をもたらします。

 

これまで日本は、漢方薬の原料の殆どを中国からの輸入に委ねてきました。しかし近年、中国国内の伝統薬需要の高まりから、日本は中国以外に漢方薬原料の供給先を委ねなければいけない状況になっています。

 


(隣国にある薬用植物栽培施設視察の様子)

 

信用性の高い資料があれば、カンボジアが我々の使う漢方薬原料の安定供給先になる可能性も高まります。もし、資源を求めて日本の有力企業がカンボジアに進出した場合、その見返りとして限りある資源を守り、保全していくための技術移転が日本から行われる可能性は大いに期待できます。

 

伝統医療の記録を残す本プロジェクトは、限りある天然資源を活用しながら、未来の自然環境を守っていくことの重要さを、カンボジアの人々の中に浸透させつつ、人類の財産である自然の叡智を次の世代へと引き継いでいくための大切な取り組みなのです。是非、ご協力をお願いいたします。

 

(次世代に自然の叡智と大切さを伝えるためのプロジェクトです!)

 

 

引換券について

 

・お礼のメール
・活動報告書(PDF)
・皆さまのお名前をCaTHA Facebookファンページ

・日本人石鹸職人によって2ヶ月の工程をかけて作られたカンボジア産高純度天然ハーブ無添加石鹸1個(2700円相当)

 

(カンボジアの石鹸)


・クメール語版出版物の元となる『Kru-Khmer』日本語版1冊

(『Kru-Khmer』日本語版1冊)


・カンボジア産ハーブを100%使用した高級バスセット1個
1) 12種以上のカンボジアハーブを使った
「無添加高級入浴剤(3袋入、1袋で3回利用可)

(入浴剤)


2) カンボジア南部で精製される天然塩に国内産のオーガニックハーブと天然精油を配合したオリジナルバスソルト

(バスソルト)


・製作する書籍『Kru-Khmer』に団体・会社のお名前紹介


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