北海道で暮らすがん経験者のためのSNSをパワーアップしたい！

プロジェクトも残り21日となりました。

皆様のご支援に感謝いたします。

メッセージリレー4人目は、私の看護学生時代の同級生で、今は研究仲間でもあり、臨床でバリバリの実践家として活躍中の入江佳子さんです。

私のプロジェクトへ、温かいメッセージを下さいました。

ありがとうございます。

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北海道出身の入江と申します。現在、筑波大学附属病院でがん看護専門看護師として、抗がん剤治療や緩和ケアを受ける患者さんのケアを行っています。また、大学院の看護情報学研究室で、患者さんに正確な情報が伝わるためにはどうしたらよいのか、患者さんが納得して治療や療養の場所を決めるにはどのような情報が必要なのか、といったことを研究しています。

15年ほど前に、私の父が胃がんで手術を受けました。当時看護学校の教員として働いていたので、がんに関するある程度の知識は持っていたものの、わからないことが多く予想以上に不安に感じることがありました。インターネットで調べても、欲しい情報は見つからず、探しているうちに民間療法のサイトにアクセスされ、はじめは怪しいと思いながら見ていても、読んでいるうちにだんだん効果があるように見えてくることもありました。その後、がん患者さんのケアに専門的に取り組みたいと思い、現在の道を歩み始めましたが、日々関わらせていただく患者さんの悩みやニーズに同じものはなく、人によって様々です。またインターネットの普及により、世の中にたくさんの情報が氾濫する現代では、患者さんやご家族には、より正確な療養生活に役立つ生の情報が必要だと感じます。

患者さん同士のコミュニティは、体験者にしかわからない悩みや不安を心からわかり合えると感じることや、お互いに励まし合うことで前向きになれることが最大のメリットだと思います。がんになってわかったこと、がんになったからこそ気づけたことを患者さんから教えていただくたびに、この生の声が今困っている方々に届くといいな、と感じています。ひとりで悩み考える時間が必要なこともありますが、そこに先輩患者さんの経験や知恵が悩みを解決してくれることもあるかもしれません。

がん患者さんはその方の人生すべてが病気になってしまうわけではありません。療養生活は、子育てや介護、仕事や趣味など多くの側面を持ったその人の生活の一部になりますが、患者さんの心身に及ぼす影響が大きく、その人らしさが見失われることが多々あります。がん患者さんが、自分らしさを見失わず、大切な人生の時間を豊かに過ごしていただけるような、サポートの輪が広がるといいなと思います。

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今後とも、皆様のご支援を宜しくお願いいたします。