北海道で暮らすがん経験者のためのSNSをパワーアップしたい!

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支援総額

1,009,000

目標金額 1,000,000円

支援者
48人
募集終了日
2017年4月13日

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2017年04月10日 10:25

メッセージリレー#8「患者と家族が情報・思いを交換できる仕組みを」

お陰様で、ご支援が70万円を超えました!残り3日のカウントダウンが始まり、ラストスパートも身を引き締めて頑張ろうと思います。

 

メッセージリレー8人目の方は、北海道医療大学 地域保健看護学講座(地域看護学)准教授の工藤禎子先生です。 

 

 

私は今の取り組みを通して、がん医療は、病院施設、在宅医療、地域の相互支援等々の連携が非常に重要であることを痛感しています。

工藤先生は、公衆衛生看護学をご専門とする立場や、先生自身のご経験から、

リレーフォーライフにもご参加下さり、

このプロジェクトについてもずっと応援して下さっています。

先生のご支援が、とても励みになり、また学びとなっています。

この度は、先生の思いが詰まったメッセージを下さいました。

ありがとうございます。

 

ーーー

 

私は公衆衛生看護学を専門としています。

聞き慣れないとは思いますが、公衆衛生看護の活動とは、様々なレベルでの病気の予防と、個人だけでなく集団の健康のレベルを上げるための「仕組み」をつくることを目指しています。

 

日本人の2人に1人は、一生のうちにがんにかかります。がんの患者と家族は、診断から治療、その後の退院後の生活に様々なことが起こります。特に治療後の情報や思いを表して励まし合える場が必要と感じます

私が自分の専門と絡めて、そんな場が必要と強く思うのには、私自身の親の経験があるからです。

 

私の母は、10年前にがんで亡くなりました。がんになる前にもいくつかの病気にかかり、結果として認知症になりました。

その頃、私は9歳、4歳、1歳の子育てをしながら仕事をしていたので、母を看てあげたいと思いつつ家でみることはできませんでした。母は幸い、家から2〜3分のところにあるグループホームに入り、しばらく穏やかに暮らしていました。

母は、時々、食欲が異常に強くなったり、その後に嘔吐や下痢を繰り返すため、検査をしたところ『スキルス性胃がん』という悪性のがんが見つかりました。

母は母として、それまでと何も変わっていないのに、がんという診断名が付いたことで、ケアスタッフさんは、グループホームで看続けることに抵抗を感じた様でした。

今ではグループホームでの看取りも増えましたが、10年前は、がんをもつ認知症の人の居場所を探すのは大変なことでした。

そのグループホームには、良心的なケアと往診医などのバックアップもありましたが、母はがんが見つかった途端、グループホームにはいられなくなり医療機関に移動しました。

 

その頃の私はいくつかのジレンマを抱えていました。

 

1つは、福祉の現場への希望、すなわち、がんは一生活習慣病なので普通の生活を続けられるという選択肢への理解がもっとあるといいのにということでした。

 

2つ目のジレンマは、医療機関で、重度の認知症の人と家族が安心できるケアを受けるのはなかなか難しいということでした。

 

さらに、子育てと病人の家族としての生活の両立の大変さです。

入所・入院中であっても、病状の変化、様々な物品や書類のことなどで、家族は気が休まる暇がありませんでした。

 

今は随分、研究・実践・教育も、進んだと思いますが、当時の私は、がんのケアをする専門職はもっと福祉や認知症のことを知り、認知症のケアをする専門職は、もっとがんをはじめとする体のケアを知る必要があると感じました

また、子育て中の家族にとって、情報を得たり、心のうちを安心して出せる場はとても必要で、それが家からインターネットでできれば良いのにと思いました。

 

母が、末期になってから、私はなるべく平日の夕方も病院に行くようにしてましたが、母は重度の認知症ながら、娘である私のことは分かり「子どもが待ってるから早く帰りなさい」と何度も言ってました。

その頃に9歳だった長男は「ばあちゃんのお見舞い、週末だけでなく、毎日行ってあげようよ。僕、学校終わってから毎日行ってもいいよ」と言ってました。 

 

二足のわらじどころか、三足も四足も同時に動かす様な生活を私は「ムカデ」と笑い飛ばして無我夢中で過ごしてました。でも、母のがんが分かってから、4ヶ月目に、あ〜疲れた、いつまでこんな生活が続くのか?と思った時に、母は亡くなりました。

 

色んな悔しさや悲しさは続き、母が亡くなってからも3年くらいは、母が亡くなった病院や至近駅を通るだけで鳥肌がたつ身体症状が続きました。私は、自分の中で消化しきれない思いを、長く引きずったのだと思います。

 

これらのことから、こんなに多くの人がかかるがんのことについて、必要な時に必要なことが手に入る仕組みが、もっと多様に作られなければならないと感じてきました。

 

がんの予防・治療や合併症に関する情報、がんの本人及び家族の様々な思いの交換ができる仕組みとして、西村歌織先生のキャンサーテラスは素晴らしい試みだと思います。

応援してます。西村先生、頑張ってください。

 

ーーー

 

残り3日。引き続き、皆様のご支援を宜しくお願いいたします。

 

 

リターン

3,000


キャンサーテラスからのありがとうコース

キャンサーテラスからのありがとうコース

■心をこめたお礼状
■活動報告書
■感謝の意を込めてWEBサイト内にお名前を掲載
※希望者のみ

上記を除くすべてをプロジェクト実施のために充てさせていただきます。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年6月

10,000


キャンサーテラスからのありがとうコース

キャンサーテラスからのありがとうコース

■心をこめたお礼状
■活動報告書
■感謝の意を込めてWEBサイト内にお名前を掲載
※希望者のみ

上記を除くすべてをプロジェクト実施のために充てさせていただきます。

申込数
21
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年6月

3,000


キャンサーテラスからのありがとうコース

キャンサーテラスからのありがとうコース

■心をこめたお礼状
■活動報告書
■感謝の意を込めてWEBサイト内にお名前を掲載
※希望者のみ

上記を除くすべてをプロジェクト実施のために充てさせていただきます。

申込数
23
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年6月

10,000


キャンサーテラスからのありがとうコース

キャンサーテラスからのありがとうコース

■心をこめたお礼状
■活動報告書
■感謝の意を込めてWEBサイト内にお名前を掲載
※希望者のみ

上記を除くすべてをプロジェクト実施のために充てさせていただきます。

申込数
21
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2017年6月
1 ~ 1/ 9

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