プロジェクト概要

消滅寸前のフィリピン北部、山岳先住民族の伝統音楽。現地の長老から子供たちへ伝承するべく、伝統音楽教室と発表会を開催し、それを記録保存します。

 

皆様、はじめまして、山下彩香です。私は、ものづくりを通して失われつつある無形文化を次世代へ伝えたいと、フィリピン・北ルソンの山岳先住民族の無形文化や伝統楽器をモチーフに取り入れたエシカルジュエリーや伝統楽器を扱うブランドEDAYAを展開しています。そして今回は、EDAYAで主に扱う北ルソンの山岳先住民族カリンガ族の無形文化や伝統音楽について、それらが失われてしまう前に、実際に現地で、現地の長老から子供たちへ伝承する機会を作り、それを記録保存していきたいと考えています。

 

それぞれの村ごとに異なる魅力を持つカリンガ族の音楽。そのひとつひとつが、今失われつつあります。人知れず彼らの文化が消えてしまう前に、子供たちへ伝え、残していくためにご協力いただけないでしょうか。

 

 

▲この映像はEDAYA JOURNEYプロジェクトが昨年12月~今年1月にかけて行った現地の伝統音楽の実態調査をもとに、RAEDYFOR? のプロモーション用に制作した映像です。コンテンツ保護用の透かしが入っています。本­映像に関するすべての権利はEDAYA ARTS CORDILLERA CORPORATIONが所持し、その許諾なく、無断で、その一部でも複製、上映、放­送、配信、改変などを行うことは法律で禁じられています。

 

(北ルソンの山岳先住民族の住む村から見た風景)

 

私たちEDAYAでは、昨年12月から今年1月にかけて調査を行ったのですが、そこで、思っていた以上に伝統音楽が失われているという衝撃の事実を目のあたりにすることとなりました。 調査した17村のうち、かろうじて伝統音楽の奏者が残っており、取材できた村はわずか8村。ただ、その村々の中でも、伝統音楽が子どもたちに受け継がれているとはいえず、その現状が、私たちの今行動をおこさねば!という思いの原動力となっています。

 

また、ほぼどの村にもその村に関する資料がなかったということもモチベーションとなっています。文化人類学者なども村に入ったこともあるようですが、その記録を村民たちがもっている、ということはありませんでした。調査しっぱなしで、村に戻らない、私たちは絶対同じことはしたくないと思いました。村からいただいたものを村へ返す、その当然のことをきちんと行います。

 

皆様からご支援頂いた資金は、現地の8つの村で行う伝統音楽教室・発表会のための、PA機材(アンプやマイク等)の購入、教材制作費、現地ワークショップ運営費、最終日に行う発表会準備・運営費、記録制作費、渡航・現地交通費、等に充てさせていただきます。どうかご協力よろしくお願いいたします。

 

(実行者の山下です。山岳先住民族の住む村への道のりは長く、

遠いところでは道路から5時間にわたる山登りです。)

(現地での取材風景)

 

「EDAYA JOURNEY」プロジェクトと題した、本プロジェクトは、①調査②発表③村への還元の3つのパートからなっています。①の調査は昨年12月から今年1月にかけて行い、②の発表に関しては若き日の岡本太郎さんも展示をされたという由緒ある会場、東京・六本木ストライプスペースにて3月20日~30日にかけて展覧会を行うという形で実施いたしました。

 

(一階吹き抜けの会場では、調査の結果を写真と映像で展示しました。)

(地下へ降りるとそこはEDAYA ワールド。カリンガの文化に対するEDAYAの挑戦

ということで、インスタレーションとともに、作品を発表しました。)

 

今回、クラウドファンディングに挑戦させていただいているのは、③村への還元のパートです。 計画としては、取材を行った8つの村で、それぞれ3日間ずつ、移動を入れて約1ヶ月間の予定で実施することを考えています。その3日間の中では、まず、東京で行った展覧会の報告の機会を設け、制作済みの前回の調査に基づく映像データの上映、六本木の展覧会で展示した写真作品の展示を行います。また、村の長老から子供たちへ伝統音楽を教える機会を作りたいと考えています。さらに、その結果を発表する場も作り、その教室や発表会の様子を映像に残し、再び各村の財産にするという循環も生みたいなと思っています。

 

 

カリンガの伝統音楽が失われている理由

 

カリンガ族の人々は、その多くが1500m~2000m級の山々の中で暮らす、山岳先住民族です。マニラから7時間バスに揺られ、そこから12時間夜行バスに乗り、徒歩で山奥へ、そうしてようやく各村へ到着します。かつて彼らは、棚田を作り、狩りを行い、自然神信仰に基づく精神文化を大切にしながら暮らしていましたが、その生活は日々変わり続けています。かつては生活と密着していた、伝統的な竹楽器や音楽は、もはや遠く過去の記憶となりつつあります。また、村を離れお金のために、小規模金鉱山で鉱夫として働く人や海外へ出稼ぎに行く人が多くいます。つまり、伝統そのものも、伝統の担い手も今、まさに失われつつあるのが現状です。

 

(演奏の様子)

 

だからこそ、この機会を通して子供たちが、伝統を学び、また発表する機会を得ることは非常に意味があると思うのです。そこでは、伝統音楽にかかわる楽器の制作・演奏のワークショップのほか、現地の長老たちが、慣習など伝統音楽の背景にある知識について子供たちへ伝えるレクチャーも行いたいと考えています。

 

(ダオ村の竹楽器制作の名手。右手奥にはクリトンという楽器が見える。

他にもオイル缶を使って作ったバイオリンなども制作する。(写真左手奥))

 

 

8つの村で現地ワークショップそして発表会を開催したい理由

 

実は、カリンガ族とは総称で、少しずつ異なる文化をもつ45の部族で形成されています。彼らは、先祖伝来の土地の区分に元づく部落をつくり、生活しており、かつて頻繁に部族間闘争を起こしていたほど、部族ごとのアイデンティティは、いまだ強く残っています。今でこそだいぶ緩くなったとはいえ、とても閉鎖的です。そのため、現地の人々は、親戚関係などがない部落には、なかなか足を踏み入れようとしません。でもそれは、逆に言えば、村人が自分たちの手で、伝統を継承しようとしない限り、その伝統は失われてしまうことを意味します。今回の調査で取材を行った8つの村も、当然、それぞれが少しずつ異なる文化を持っており、私たちはそれぞれの村で、生きた伝統を子供たちに伝える試みが必要だと心から感じています。

 

(現地の子供たち)

 

今回EDAYA JOURNEYプロジェクトで作り上げる機会が、子供たちの伝統音楽への興味のきっかけになる、ということはとても意義のあることです。10年後、20年後といった将来、彼らこそが、ものづくりと無形文化の共存という世界に通用するモデルを実証する立場となって活躍するかもしれません。

 

 

--ブランド「EDAYA」とのかかわり--

「EDAYA」:http://edaya-arts.jp

「EDAYA JOURNEY」プロジェクトは、ブランドEDAYAの活動の一環として行っている活動です。EDAYAはただのブランドではありません。無形文化を、モノづくりを通して次世代へ伝えるというアプローチを提案する、意志あるブランドです。今この瞬間も失われつつある、無形文化に何が起こっているかを誰よりも深く理解し、その無形文化を担う張本人たちと協働できる仕組みを考え、さらにその仕組みや無形文化そのものが、たくさんの人に共有される場や機会をプロデュースする、そこまでをひっくるめてのブランドのあり方を私たちは模索しています。

 

 

--渡航スケジュール&伝統音楽教室の内容詳細--

「EDAYA JOURNEY」プロジェクト: http://edaya-journey.com

【日程】 5月3日から6月2日まで(予定)

【ルート】 フィリピン・コーディリエラ地方カリンガ州の8つの村を以下のルートで巡ります。

バルバラン市ダオ村→バルバラン市マリン村→バルバラン市カワヤン村→バルバラン市タワン村→バルバラン市ブアヤ村→パシル市バリンシャガウ村→パシル市バグタヤン村→ルブアガン市タンラグ村

 

【各村ごとのプログラム詳細】 

同じ内容を8つの村で行います。

1日目:準備・打ち合わせ

村に到着後、次の日から開催のワークショップへ向けて、指導にあたる村人と打ち合わせ

竹楽器制作のための材料の準備

2日目:伝統音楽教室

*1つの村における、伝統音楽教室参加者は小学生から大学生まで計30名+大人10名の計40名

午前中:オリエンテーション

午後:竹楽器制作ワークショップ、村の長老から伝統音楽にまつわる無形文化に関するレクチャー

3日目:伝統音楽教室&発表会

午前中:竹楽器演奏ワークショップ

午後:グループごとに発表会へ向けての練習、発表会のセットアップ

夜:村人全員を招いての発表会 (伝統音楽教室の成果発表のほか、EDAYA JOURNEY展でも発表する、以前の調査に基づいて制作したドキュメンタリーの上映、写真展の開催)

 

--引換券--

 

「EDAYAアクセサリー8種」は以下からお選びいただけます。

おすすめは、ファーティリティと、サルットです!サルットに関しては、2013年3月号の雑誌「ソトコト」(株式会社 木楽社)の「ソーシャルな、お買いもの」のページにて、EDAYAのアクセサリー「サッガイプーサルット(ピアス)」が紹介されています。

 

「EDAYAアクセサリー全19種」http://edaya-arts.jpの中からお好きにお選びいただけます。

 

「EDAYAチャーム付 ショルダーバック(M)」

 

「EDAYAチャーム付 コインケース」

「EDAYA特製 竹製しおり」

 

 


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