今回のクラウドファンディングでは、多くの方々に心温まるご支援・応援をいただいております。皆さまの純粋なお気持ちに、ただただ頭が下がります。

本当にありがとうございます。

当初は、羅漢像の傷んだ様子を見て、単純に「この仏像を修復したい」という願いだけでした。そして、仏像が地域の歴史と密接なつながりがあることに注目し、仏像修復が地域おこしのきっかけになればと思うようになりました。

 

さて、写真をご存じでしょうか。

これは「鬼の空念仏」という、滋賀県大津市で江戸期から土産物・護符として販売された大津絵で、鬼が首から鉦を下げ、撞木と奉加帳を手にしています。

「鬼の空念仏」とは、無慈悲な者が心にもない慈悲を装うことの喩えです。

 

「天下の仏心を集めて大仏となし、天下の仏心は人々の一人一人の心の中にある。 庶民の仏心も、これ大といわなければならない。大仏・大仏殿勧化の道は、人々に仏心をめざめさすこと」

これは江戸時代、東大寺の大仏および大仏殿の再建に尽力された公慶上人のお言葉。

 

坊さんである私にとって、仏像修復はあくまでキッカケでございます。

「平成の仏像修復勧進を通して、ご支援いただいた皆様に仏縁を結んでいただき、 仏心に目覚めていただく」

これこそが、私が果たすべきつとめでございます。

「自分の行いは鬼の空念仏になっていないか?」と強く反省させられます。

同時に、皆様に見守られて、お坊さんとしての本分を全うしていきたいと思います。引き続きご交誼のほど、よろしくお願い申し上げます。

 

永昌寺副住職 布川 浩久

 

【参考資料】

平岡定海著『大仏勧進ものがたり』(吉川弘文館)

「鬼の空念仏」『広辞苑』(岩波書店)

写真「ウィキペディア」

 

※本プロジェクトについて、ご質問・ご不明な点がございましたら、こちらまでお問い合せください。m703921209@yahoo.co.jp

 

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