猫伝染性腹膜炎(FIP)を「不治の病」でなくすために

皆様、こんばんは。

いつも大変お世話になっております。

前回のご報告以降新たにご支援いただきましたcheesecake様、jsラビット58様、nmark0712様、かぼすとすだち様、ひろひろ様、せっちゃん様、ちよちゃん様、HARUKA様、野口倫代様、wako様、tsu_gu_ni様、sayumi kusaba様、tikochibi様、成宮そのえ様、Sawako Kuda様、Ren様、なりこっぺ様、さやそう様、もっちー様、zukkynekoneko様、井上岬様、Nao様、Yama様、たにがわあきこ様には改めて心より感謝申し上げます。

また、度重なる御支援を頂きました中野祐子様、ケット・シー様、鈴木苗子様、nave0909様、sab.tera.moon様には重ねて御礼申し上げます。

皆様、本当にありがとうございます。

 

現在行っておりますアトの治療は、「ここで終わり」にするのではなく、これからFIPと闘う猫ちゃんたちにとって繋がるものであって欲しいと、日々強く願っております。

実際に御支援を賜りました皆様から頂くメッセージの中には、「この病気を初めて知った」「今後の為に情報が欲しい」「これからFIPになってしまう猫たちの為に活動を」とおっしゃって頂くものも数多くございます。

私自身、それがこのプロジェクトの目的のひとつでもあると考えております。

また、皆様から頂きました御支援は、アト自身はもちろん、FIPと闘うすべての猫たちへの願いが込もっていると感じております。

そのため、日々Instagramやブログで自分が感じたこと、勉強したこと、実体験に基づきわかったこと等をお伝えするように努めています。

 

本日はその活動のひとつとして、MUTIAN投薬の実際の様子・自分なりにまとめたコツのようなものをこちらでもご報告いたします。

もし身近にFIPの治療に関心のある方がいらっしゃいましたら、ぜひ情報のひとつとして参考にしていただければ幸いです。

 

 

【60日間行って感じた、MUTIAN投薬のポイント】

 

 

 

絵があまり綺麗ではなくて申し訳ありません。

こちらのMUTIAN投薬の動画と併せてご覧いただくと、様子がわかりやすいかもしれません。

https://twitter.com/billee_tasveer/status/1353671820193353728

○お部屋の中は、投薬時はなるべく明るく。猫ちゃんのお口の中がよく見えるように。

 

○後ろから抱っこスタイルより、正面キープの方がやりやすいように感じました。

 

○一人で行うなら、ベッドにいれてあげて後ろに下がれないようにすると少し楽です。

以前投稿したアトくんの投薬動画でも行っていた方法です。

 

○二人でできるなら、一人は投薬係で正面に。もう１人が補助として猫ちゃんを抱っこ。

補助役の人がお水を飲ませるところまでやれると、時間短縮につながります。

 

○投薬器でグリグリ口を開けようとすると、歯にあたってカプセルが傷つきます。

優しく指を入れてあげれば、お口を開けてくれます。

我が家の元気いっぱいミドナ&キリ坊でも試しましたが、同じように開けてくれました。

 

○投薬器はなるべく喉の奥に直接！舌の上に落ちてしまうと飲み込んでくれません。

唾液や歯に当たってカプセル破損の可能性もあがってしまいます。

 

○カプセルは投薬器に垂直にセット。押し込みすぎると破裂するので、扱いは丁寧に。

逆に小さなカプセルは隙間が空くので、落ちないように注意。

 

○お薬を飲ませる前にも、お水を飲ませておきます。

寝起きなどで口の中が乾いていると、カプセルが口内に張り付いてうまく飲めません。

 

○唾液がたくさん出てしまうこともあります。

カプセルが溶けやすくなるので、その場合は優しくふいてあげます。

 

 

FIPと診断されるまでの1ヶ月、自宅でステロイドや抗生物質などの投与をおこなっていました。

それらのお薬は小さな錠剤で量も多くはなかったのですが、なかなか苦労した記憶があります。

歯の間に挟まってうまく飲んでくれなかったり、舌の上に落ちて口から出されてしまったり、ちゅ～るに混ぜてもお薬だけ吐き出されたり、、、

 

今は6カプセルを飲ませていますが、1分かからないほどになりました。

アトは元々大人しい性格ではありましたが、身体の大きい子なので力は強いです。

前半のぐったりしていた頃より今はイヤイヤが激しいので、そういった点では序盤と後半では違った大変さがあるように思います。

 

また、アトのように投薬量が多い子は、空腹に大量のカプセルが流れ込んでくることによる、胃の拒否反応が起こりやすいです。

ブログの方には、アトが吐き戻したカプセルの写真を掲載しております。

こちらには苦手な方もいらっしゃるかもしれませんので掲載いたしませんが、もし興味がお有りでしたら御覧ください→アトくんのFIP闘病日記

投薬を考えている方によりリアルな情報として提供したかったので、記録しておいたものです。

投薬後、20分くらいで吐き戻しました。

溶け残っているカプセルの形がわかります。

過去に2度カプセルの破損もありましたが、MUTIANは強いオレンジ色をしています。

カーペットにつくと取れません。

 

 

今後も、「これからFIPと闘う猫たち」のために環境を整える一助となるような情報発信を、継続していけたらと考えております。

また、今日はアトのFIPを発見してくれた地元の病院の先生に書いたお手紙をポストに投函してきました。

FIPのドライタイプは診断が非常に難しいとされており、数件の病院を回ってようやくわかったということや、亡くなるまで確定診断が降りないというケースもあるようです。

原因不明の状態が1ヶ月以上続いた中で、最後まで様々な可能性を考慮して診察を続けてくださった先生には、とても感謝しております。

その感謝の気持ち、アトの現在の様子、クラウドファンディングで多くの方が支えてくださっていること、つまり、FIPに関心を持ってくださっている方がたくさんいらっしゃるということを書きました。

そして、「県内初のMUTIAN導入を検討していただけないか」という想いをしたためました。

私一人の意見で変わるほど甘くないということはわかっているのですが、これからFIPと闘う猫たちのことを想うと、行動を起こさずにはいられません。

私自身にできることは小さなことかもしれませんが、その積み重ねが「FIPが不治の病でなくなる未来」に繋がっていると信じております。

 

投薬期間は残り20日を切りました。

最後まで続けていけるよう、今後も全力を尽くして参ります。

どうぞこれからも、温かく見守っていただければ幸いです。

いつも本当にありがとうございます。

 

2021/02/09 榛地瑞穂・アト