紙とペンを手に戸惑った私を見た女性は、

 

「ほら見なさい、文字も書けないんでしょ。あなた学校には行ったことあるの? それでどうやって銀行口座を、お金を管理できるって言うのよ」

 

この時私はイギリスの大学院を終えたばかりで、たまたままだ財布の中に学生証が入ってたんです。幸いイギリスですので学生証は英語です。

 

「教育なら、修士課程まで終えてますけど」 私が学生証を提示すると、途端に女性の態度が変わりました。すぐに口座を開設っできるよう手続きを進めてくれたのです。

 

何だったんでしょ? ちなみにこの話には、この日は口座が開けることになり、ATMのカードだけ後日受け取りに来るよう言われていたのですが、後日受け取りに行ったら、私を見たことも無い上の人から却下されたのでやっぱり口座開設は認められないと退けられた…というおちがあります。

 

でも上の人達からの決断を伝えながらも、もう窓口の女性は、前回のようなばかにした態度では接してこなかったのです。 私はすでに就職していたのでいいですが、銀行口座が開けないなら雇わないと言う職場もあるかもしれません。そして口座開設など社会参加において色々と手続きをする際、 手書きで文字が書けるかどうかで教育レベルや責任能力が判断されてしまうなら、私たちは非識字者と見なされることさえあるようです。 学校に行っており学生証が提示できること、それはフィリピンにおいて、障害者の身を立場を守る物なのだと、実体験から学びました。

 

盲学校で学ぶ子どもたち
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