荒れた放牧地を再生。短角牛飼育事業で障がい者の「1人立ち」へ

荒れた放牧地を再生。短角牛飼育事業で障がい者の「1人立ち」へ

寄付総額

12,022,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
171人
募集終了日
2020年5月15日

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2020年05月05日 07:35

加藤丈晴さんから応援エールが届きました☺

加藤丈晴さんは 羽黒山伏 先達、株式会社めぐるん 代表取締役。庄内の魅力を様々な切り口、方法で世界に発信しています。

 

 

 

withコロナの時代に。
草を食べるウシを、障がい者が育てる意味


いのちめぐる里、山形県庄内地方。


その庄内平野を見下ろす、出羽三山のふもとで、
障がい者が、牛を牧草で育てる取り組みが、はじまります。


新型コロナウィルスが、社会を世界を変えるいま、
この取り組みの意義は、より深くなったと思います。


一方で、この取り組みが、実現し軌道にのるためには、
経済状況の悪化、牛肉市場の鈍化などによって、
さらにより多くの人の手助けが必要となってきました。


ご寄付による後押しをいただけますよう、
この取り組みの意義を、ひも解いてみたいと思います。

 


家畜として、ウシが牧場でのんびり過ごし、
草を食べて健康に生を全うできること。


 

・ヨーロッパはじめ西洋諸国では、
 家畜も、苦痛を感じないよう育てられ、と畜されることが、
 社会的に求められてきています。
 アニマルウェルフェア、家畜福祉、という考え方です。


 狭い畜舎に押し込めたり、身体を十分に動かせない環境で育てたり、
 と畜する(殺す)際にも、苦しまないよう、速やかに処置すること、
 が、より良い、とされて、法律でガイドラインが定められたりしています。


当然、私たちと同じ生きもの、同じ命だから、
と言うこと、

 また、ストレスを感じる環境で、育てられた牛の肉は
 味も、また、肉自体の健全性も、下がる、とも言われています。


→ 広い牧場で、放牧しながら育てられた方が、ウシにとってより自然


現在、お肉として食べる家畜は、とうもろこしや、小麦などの
穀物を含めた配合飼料、で、育てらていることが多いのだそうです。


僕自身、生まれてから最近まで、
なんの不思議もなく、違和感も、感じてきませんでした。
というよりも、ウシが何を食べているか、
大して興味も持っていなかった、というのが正直なところです。


輸入されたとうもろこし、小麦よりも、
国産の配合資料や、飼育米と呼ばれるお米や
飼料として食べさせた方が、より自然、なのかな、
ぐらいに受け止めていました。


ときには、ビールなどを与えたりもします。
そうして育てられた牛のお肉は、サシが入って霜降り肉となり、
口の中でとろけるような味わいが得られます。


霜降り肉って実は、メタボ牛なんだよね〜
でも、このアブラのとろける旨みがたまらないんだよね〜と、
何も考えず、ただバクバクと食べてきました。
元気をつけるための、焼肉、大好物でした。
(というか、今でも、たまに食べていますが)


しかしながら、実は、元々、牛は、穀物をそんなには食べないのです。
なぜなら、穀物はそんなに集中して自然に存在しないからです。
食べ物の一つではあったので、食べられない、ということではありません。


牛が進化してきた過程でも、
さらには、家畜となってなお、
当初は、草を主に食べて、育っていたのでしょう。


最新の研究によれば、現在の人類の基礎が形作られたのは、
680~700万年前のことと、言われています。
定住農耕文明が生まれるまでの、1~2万年前まで狩猟採取型のライフスタイルの中で、
少なくみても、600万年間進化してきています。*


私たちは、現代文明、現代社会のライフスタイルで過ごしています。
が、私たちの身体と心の仕組みは、現代文明のライフスタイルに順応できるべく、
進化しきっていないのではないか。


農耕定住の1~2万年間と、狩猟採取の600万年間と、時間の長さが大きく違う。
いまだなお、私たちの身体と心の仕組みを構成しているのは、
進化に費やした時間の長さに応じて作られているのではないか。


アレルギーなどの疾患に代表される身体の中の炎症、
うつ病などに代表される心の不安から来る症状は、
私たちの身体が、現代社会の考え方・ライフスタイルに合うように
進化し切れていない不適合から発生している可能性があるのではないか。


そうした仮説に基づき、身体と心の不調をひもといてみる考え方が、
進化医学、というのだそうです。


必ずしも、狩猟採取型の生活にかえるべきだ、と言っているのではなく、
本来を見直した時に、現代的ライフスタイルの中で変えられるものがあるでしょう、と示唆しているのです。


人間だけでなく、ウシなど家畜にしても同様でしょう。
ウシは、穀類を主食としては進化してきていないのです。
もっと言えば、私たち人間と違うのは、
ウシたちは家畜となってしまえば自分で食べるものを選択する自由はないのです。


私たちの食味の嗜好性で、私たちの都合で、より肥育に資する食べ物を与えられ、
人間の限られた資源をより効率よく活かし育てるために、
自然に比べて狭い面積の中で、育成されることが、一般的になっているというわけです。


本来の食べ物を食べるのではなく、本来の外で暮らすのではない生き方は、
ウシたちに影響しても、不思議はないでしょう。
身体は、脂肪がつくことで、霜降りとなり、
現代の人間社会の価値観では、高く、評価されます。
ストレスや、不健康さは、免疫力を落とし、
病気にかかりやすくなるため、抗生物質をエサと共に飲ませます。
そうして育てられたウシの身体を、私たちは肉としていただいているわけです。
もちろん、全て、検査され、安全だと言われており、
僕たちの世代では問題がないと受け止めていますが、
世代を超えて蓄積された時に、どうなるかの保証はありません。


自らの健康を考えたときに、
健康な生き物から得られるものと、そうでないものと、
どちらが身体に良いかは、いうまでもないでしょう。


だからこそ、進化の長い時間に食べてきた食べ物と、育ってきた環境を、
ウシにも提供し、彼らの健康を取り戻すことは、大きな意味があると思います。

 

 


障がい者の方々が、働きながら稼ぎ続けられること。


 

障がい者のひとたちは、それぞれの身体・精神状況によって
はたらく、稼ぐ、ということについては、選択肢が少なく、
また、時間当たりに貢献できる経済的付加価値が限定的になり、
受け取る金額としても限定的となりがちです。


ここで障がい者、と、表現されている人々のもつ違いは、
現代社会の価値観の中では、障がい、と表現され、区分され、
支援される存在になっています。
しかしながら、同じ、この世に生を受けた存在として違いはなく、
等しく尊重されるべき存在です。
今の時代の価値観の中で表現されると、障がい者、というだけで、
時代と、価値観が異なれば、また違う評価もあり得るのだ、ということを、ぼくは忘れがちです。


障がい者の方が、安定的に、かつ、その人自身も健やかに自分の時間を稼ぎに変え続けられる環境は、
どうやら、それほど選択肢は、多くないようです。


ただし、生き物の世話をする仕事が、働く場としてどうか、
ということに関しては、僕はあまり知見を持ちません。
おそらく、向き不向きはあるのでしょう。
これに関しては、これまで、障がい者の方々と働く場を作り続けてきた
月山福祉会さんの視点が最も説得力あるように思っています。

 

 


ウシを健康に育て、障がい者がより良い稼ぎが得られる、

安定的な仕組みにすること。

 

 

 

 

家畜にとっての育つ環境を整え、

障害を持った人たちがより良い環境で働き続けられるようにすること、
この2つを掛け合わせて持続的に、
持続的な仕組みにしていこうというのが今回の取り組みです。


社会的弱者として、助けてあげる必要があるから、
税金を使って、助けてあげる、いわゆる、社会福祉的やり方は、もちろん大切です。
他方で、地方のみならず、日本という国単位、さらには先進国に共通する課題として、
人口減少が明らかに見込まれています。
つまりこのまま延長線上に行けば、人口が減り、税収が減り、分配して、
たまたま支援を必要としている人々を支えていく
これまでの前提が崩れていくだろうと予測されています。


そうした流れの中で最も真っ先に厳しい状況になるのは、
その置かれた状況の中で社会的経済的価値を読んでいないと言う立場の人たちでしょう。
今で言えば、子供や、高齢者、そして障害を持った人たちでしょう。
中でも障害を持った人たちを取り巻く環境はあまり明るくないのではないかと思います。


ではどうすれば良いのか。
その1つの解決策が、税金に頼らずに自ら稼ぐ仕組みを作る、
いわゆる社会的事業の取り組みです。
今回の月山福祉会がこれまで取り組んできた、
障害者の人々がトイレットペーパー作りや、リサイクル
といった社会に必要とされる、
社会に継続的に必要とされる営みを担う事業によって、
障害者の人々の稼ぐ場を作ってきたそうです。そ
の事業的デザインの力と、実践力は本当に凄いと思います。


そして今回の新しい取り組みです。


同時に、新型コロナウィルスの感染が世界中にひろがり、おさまる目処がいまだ見えません。
すぐにすっきり解決できるのではなく、
このウィルスと折り合いをつけながら共に生きていかざるを得ない、
withコロナの時代となるのではないかとも言われてきています。


外出を減らし、社会的距離、ソーシャルディスタンスを維持することで
感染の爆発を押さえ、医療の崩壊を防ぎながら、ワクチン、集団抗体といった解決を
社会として作り上げる。
そして私たち一人一人がその拡大を止めるためにできる事は何かと言えば、
ソーシャルディスタンスも然りですが、
万が一感染したときに病状がひどくならないように、
免疫を上げるということは、有効だと思います。
健全な食材を選ぶこと、育てることは、免疫を上げるために重要なことの一つとだと考えます。


この、今の社会的要請に何重にも答えているのが、今回の月山福祉会の取り組みです。


ここまで描いてきたように、素晴らしい取り組みなのですが二つ課題があります。
1つは初期投資の大きさです。2つ目は販売チャンネル、売先の確保です。
1つ目の初期投資については、もともとのページにもあるように、
トラクターなどの大型重機を入れていく費用を説明されているのでここでは触れません。
僕自身は2つ目の販売先の活動と言うことに心配を持っています。
このコロナショックの影響で、一時的とは言え食肉市場は外食産業の急激な絞りにあおられて、
流通価格を大幅に下落させています。
ただ、ここはやり方次第だと言うふうに思っていて、
海外で実施されているようなミートシェアといったやり方や一頭買いの仕組みを導入し、
個人に販売していくやり方が合わせて求められるようにしていければ解決できる。
支援している金額集めている金額に加えてもう少しの支援は必要だと思うのです。
ですので今回到達しようとしていた重機・ドローン用の1千万円はもちろんのこと、
追加の目標を目指し資金調達を実現して、
ウシたちも、障がい者の皆さんも、そして僕ら自身も幸せにしっかりと
いのちが廻る仕組みを作り上げることを実現して欲しいなと切に願っております。
僕自身もわずかばかりですが寄付をさせていただきました。


最後になりますが、牧草で育った牛たちのお肉のことをグラスフェッド ビーフと呼びます。
これは独特の自然の香りがして、大変おいしいお肉になります。
健康に良い上に、美味しい。
そんな食材が庄内から生まれること、今から食べるのが楽しみです。


長くなりましたが、ここまでお付き合いくださった皆様、
ぜひ、この取り組みをご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます。



「羽黒山伏」  「株式会社めぐるん 代表取締役」

加藤丈晴

 

ギフト

10,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】福祉たより/報告レポート

■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
38人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

3,000


alt

【お気持ちコース】

■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
30人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

5,000


alt

【お気持ちコース】

■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
25人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

30,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】報告レポートに、寄付者さまのお名前掲載

■ 報告レポートに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
13人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

50,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】報告レポート/HP/月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載

■ 月山福祉会のHPと月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 報告レポートに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

100,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待

■ 再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待(1名様) *交通費は別途ご負担いただきます。

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 報告レポート、月山福祉会のHP、月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
32人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

300,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待

■ 再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待(1名様) *交通費は別途ご負担いただきます。

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 報告レポート、月山福祉会のHP、月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

500,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】月山福祉会から感謝状

■ 月山福祉会から感謝状をお送りいたします。

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 報告レポート、月山福祉会のHP、月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制
■ 再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待(1名様) *交通費は別途ご負担いただきます。
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
8人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

1,000,000


alt

【障がい者支える短角牛事業を応援!】月山福祉会から感謝の盾

■ 月山福祉会から感謝の盾をお送りいたします。

-----
■ 御礼のお手紙
■ 月山福祉たより
■ 報告レポート
■ 報告レポート、月山福祉会のHP、月山福祉たよりに、寄付者さまのお名前掲載(企業さま名or個人名)*希望制
■ 再生した牧場でオープンのお祝い会へご招待(1名様) *交通費は別途ご負担いただきます。
■ 月山福祉会から感謝状をお送りいたします。
■ 寄付受領書

*今回のご寄付は税制優遇の対象となります。

寄付者
1人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年7月

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