突如、八丈島に現れたザトウクジラ。変化する生態系の謎に迫る！

〜ザトウクジラ・人生観が変わるほどの出会い〜
 

八丈町でザトウクジラ調査を担当している山越と申します。

私は、偶然にも東京海洋大学の前身である東京水産大学を卒業しました。部活動は潜水部で、文科系の部であるにもかかわらず体育会系を上回る命がけの訓練で有名な部でした。

ザトウクジラとの最初の出会いは、当時まだホェールウォッチングが確立される前の小笠原に潜水部で訪れた時のことでした。水中での出会いはまさに人生観の変わるような感動で、今でも鮮明に覚えています(最近は物忘れが多くなりましたが)。

時を超えて平成27年11月、私が住んでいる八丈島で、しかも「ナズマド」というダイビングスポットの陸から数十メートルの目の前でザトウクジラがブリーチ!!!見渡す限りの海面を見れば、あちらにもこちらにもブロー、ブロー、ブロー!!!八丈島では年に数回ほどのザトウクジラの目撃がありましたが、この時ばかりは陸からの距離の近さや発見率の高さが群を抜いていました。

そこで、ザトウクジラが毎年確実に多数来遊するものなのか、あくまで一過性のものなのか、ということを少しでも明らかにできればとの思いから東京海洋大学大学院鯨類学研究室と共同調査に乗り出したというわけです。

非日常の場所である八丈島で、陸上から手軽にザトウクジラに出会えれば、人生観が変わること間違いなし!夢のあるプロジェクトに応援をよろしくお願いします。