先日、「ウエアラブル指点字ツール」とその応用例としてタンデムサイクリングを体験していただいた、富山盲ろう者友の会の会長・九曜弘次郎さんから、応援メッセージを頂戴しました。

実は、九曜さんを紹介してくださったのは、神奈川盲ろう者ゆりの会の山村洪一さん(写真上・左)です。山村さんも、指点字を操る通訳介助者のひとりで、「ウエアラブル指点字ツール」の普及にご尽力いただいている同志!おかげさまで、全国の盲ろう者の方々との連携が広がっています。皆様からのあたたかいご支援に感謝しています!

 

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ちょうど東京に出かける用事があり、どのような機器なのか興味がありましたので、山村さんにお願いして開発者にコンタクトを取っていただき、実物を体験させていただくことができました。

 

その機器は

「ウェアラブル指点字コミュニケーションツール」

という名前だそうです。

どのような機器なのか簡単に説明しますと、サポートを受ける盲ろう者は、手袋をはめて、受信機をポシェットに入れて身につけます。この受信機は110グラムほどで、とても小さく軽いものです。左右の手袋の人差し指、中指、薬指には、それぞれ振動板が付いています。

サポートをする方は、送信機を身につけ、左右の手にはそれぞれ3個ずつ、計6個ボタンの付いた機器を持ちます。

送信機と受信機は無線(ブルートゥース)で繋がっているそうです。

サポーターがボタンを押すと、盲ろう者がはめた手袋の振動板がぶるぶると振るえます。こうやって離れていても指点字を使って会話ができるという機械でした。

 

この機器を付けてタンデム自転車を体験させていただきました。

タンデム自転車に乗っているときは前後に並んでいるので、普通の指点字のように手を重ね合わせることができません。

ところが、このツールを使うと、離れていても指点字ができるので、左に曲がるとか、右に曲がるとか、周りの様子など伝えてもらうことができました。

 

他のスポーツへの応用も考えてみました。

私は毎年三つ星のスキー講習会に参加させていただいています。

私は補聴器を付けて多少音声が聞こえるので、右とか左とかまっすぐとか、止まれとか、なんとか指示を聞き取ることができますが、聞こえない盲ろう者はこの指示を聞くことができません。また雪で音が吸収されて聞き取りにくいという問題があります。

このツールを使えば、例えば左ならサポーターが左のボタンを押して左手を振動させる、右なら右手を振動させる、まっすぐなら両方を振動させる、止まれなら左右細かく振動させるといった感じで、指示を伝えてもらうことができるのではないかと思いました。

ですから、盲ろう者がスキーを楽しめる可能性も生まれるのではないでしょうか。

 

また、ジップラインアドベンチャーで使うのも有効ではないかと思いました。

ジップラインでは、視覚障害者には着地点を笛を鳴らして知らせていますが、聞こえていても滑車の音が大きくて笛の音がかき消されてしまい聞き取りにくいという問題があります。

そこで、このツールを使えば、着地点に近づいたらボタンを押してもらうことで、着地点を知らせてもらうことができるのではないかと思います。

これはジップラインのように音が聞こえにくい環境では、盲ろう者のみならず視覚障害者にとっても有益なツールになり得るのではないかと感じました。

 

 

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