プロジェクト概要

【重油】→【薪】

石川県の山奥の旅館から

日本のエネルギー活用に一石を!

 

世界3位の森林率を持つ日本で、里山ならではの資本「木材」をエネルギーとして活用して、持続可能な循環型社会へと一歩進もう!

 

 

 

- ごあいさつ

 

ページを訪れて頂きありがとうございます!北陸の金沢から車で1時間ほど走った高原にある温泉旅館【一里野高原ホテル ろあん】代表の山崎と申します。ここは白山国立公園のすぐ隣であり、ユネスコの世界エコパークの中に立地しており、この温泉地の周りには手付かずの大自然が広がっています。

 

 

そんな立地ゆえ、これまで、旅館の横で養蜂自然栽培(無農薬農業)、魚の養殖ヤギ牧場など、普通の旅館ではやらないようなことにも挑戦してきました。

 

なぜなら、私達は昔ながらの里山の暮らしの中にこそ、自然との共生のヒントがあるだろうと考えているからです。

 

これを【里山の暮らしの六次産業化】と題して、観光事業を軸に経済的にも回る、このようなスタイルを確立すべく、日々取り組みを行っております。

 

そんな私たちが、薪ボイラー導入し、エネルギー地産地消のモデルケースを作りたいと考えたきっかけからお話させてください。

 

 

 

- 温泉旅館と重油

温泉旅館で重油?と思われたかもしれません。

ですが、大浴場のシャワーには水道水を沸かして使用し、冬場には暖房も館内に湯を循環させて行っており、その為に私たち"ろあん"では、長年、重油ボイラーを使用してきました。(重油とは灯油などと同じ様に石油から作られる燃料です。)

 

タンクローリーで毎回6トンもの重油を運んできてもらい、地下タンクに補充、それを重油ボイラーで燃やしながら、CO2をバンバン排出しつつ、冷たい水道水の温度を60度まで上げて使用します。これはよその旅館でもホテルでも、ほとんど同じ様な状況だと思います。

 

 

ご存知のように日本には石油資源が無く、海外に依存しています。日本から見ると地球の裏側みたいな場所から、大規模な油田で吸い上げられた原油を、遠路はるばる大きなタンカーで運んで来ています。それも、大量の原油を運ぶため、そのタンカーのエンジンでも多くの石油燃料を燃やしながら。

 

そして日本に到着した後、石油コンビナートで重油にしたものがタンクローリーに詰められ、ガソリンを消費して、また日本全国に運ばれます。

 

そんな遥か遠くのエネルギーを使って、この山奥の旅館のシャワーのお湯を作ってきました。それはごく当たり前のことで、他に選択肢はないものと、私共も思っていました。

 

 

- 石油に依存しないという選択

 

ですが、実は海外には身近にある森林資源を活かして、石油依存率を大きく減らしている国がいくつもあることを知りました。

 

それは、フィンランドやドイツ、オーストリアなどヨーロッパの国々です。これらの国は石油がほとんど取れません。そこで海外の石油に依存するのではなく、自国にある森林資源(=木質バイオマス)を活かすことに取り組んできたのです。

 

 

ドイツなどは森林率32%、オーストリアでも46%です。かたや日本の森林率68.5%もあり世界17位、先進国の中でみると第3位です。なんと国土面積の7割ほどもが森林です!(森林率=国土面積に対する森林面積の割合。国連食糧農業機関の2015年の統計より)

 

この小さな島国の中に、これだけ沢山の森林資源があるのに日本はこれを放置してしまっている状態なのです。

 

ここ数年、国策で全国に大型バイオマス発電所が作られ、大規模な取り組は始まりましたが、それ以外においての森林資源のエネルギーとしての活用はほとんど進んでいません。

 

それに、これらのバイオマス発電所も国の電力買取制度に大きく依存する体質で、期限付きの買取制度が終了した後、果たしてしっかりと定着し、運営されていくのかどうか疑問視されている現状です。

 

このように、私達は沢山の森林資源と隣合わせで暮らしているのにもかかわらず、日本の森林活用は木材としてもエネルギーとしても、今後に大きな期待を寄せることが難しい状況です。

 

そして、今の日本は、海外から大量の燃料を使いながらはるばる運ばれてくる化石燃料に大金を投じているこの現状を当たり前と思っているのです。

 

しかし、他に選択肢はあるのです。

 

そのための仕組みづくりをして、森林資源を取得し、活用するという経済活動を地域に落とし込んで行けば、大規模なバイオマス発電所ではなく、この様な山奥の中小零細企業である私どもの旅館でも自然エネルギーとしての森林資源を活用することが出来るのです。

 

ちょっと、想像していただくのは難しいかもしれませんが、実際に北欧の国々では家庭の給湯や暖房までペレットやチップなどの木質バイオマス燃料を使っているくらいなのです。

 

 

 

- 小さな旅館が日本のためにできること

 

そこで私達が投じたい【一石】とは、この様な海外資本に頼る必要のない、自分たちの地域に既にある持続可能な里山の資本を活かし、循環型の社会を作るための言わば【試金石】です!

 

私達のような小さな旅館が【薪ボイラー】を導入して【薪】を燃料として身近にある森林資源が石油燃料に代替え可能だということを示すことで、波及効果をもたらすことになると考えています。

 

 

 

- 里山だからこそ活用できる「森林資源」

 

日本は世界的にみても、とても水に恵まれており、降水量はインドネシア、フィリピンの次に多い世界第3位、世界平均の2倍もある国です。

 

そのため、土壌にもしっかりと潤いがあり、他の乾燥した地域とは違って、森林を伐採(木を幹から切ること)した後、植栽(木を植えること)せずにそのまま放置しても、勝手に木々が芽を出して育ち、20年もすれば、再び伐採出来る森林に成長します。

 

途中に間伐と言って、密に生えてきた木々の間引きを行うなどの手入れをしたりはしますが、この時に伐採した木も、森林資源としてもちろん活用できます。このように、森林資源はまぎれもない持続可能な再生エネルギーになるのです。

 

 

私達が薪ボイラーを導入し、日々、薪を燃料として消費することで、地域内に木材の需要を創出することになります。その需要に合わせて、地域内で林業を行うことにより、仕事が生まれ、雇用が生まれ、林業という産業が動き始めます。

 

すると、これまで放置されてきた森林エリアにも手が入ることになります。そして、ちゃんとした手入れがなされると森林の状態も良くなり、土砂崩れなどの危険性も減らすことにもなるのです。

 

 

実際、林業が盛んで森林がちゃんと手入れされている地域には土砂崩れは起きづらいという統計が出ています。昨今、大規模な土砂崩れが全国で頻発しておりますが、その要因の一つに森林の手入れ不足ということが挙げられています。

 

特に、日本は根が浅い杉の木を植林している地域がほとんどのため、天然の森とは違って、手入れが欠かせません。しかし、林業が衰退してしまっているために、整備費用も充分に出ず、放置されてしまっているのが現状です。地主の皆さんが自身の所有している土地がどこにあるかすらもほとんど知らないのが日本の現状です。

 

事実、私共の山林も同様でした。それが今回、薪ボイラーを導入するという経緯から、これらの山林にも目を向けることになったのです。

 

今回の私達の取り組は単なる一温泉旅館内での取り組ではありますが、思いは「林業の再生」をシナリオに含んだ地域活性化事業です。

 

地方創生が叫ばれておりますが、この大いなる里山の資源を活かすことにより、里山から小さいながらも地域が活性化する取り組みを行い、ひとつのモデルを作り上げることが出来たなら、そして、このモデルを全国に広げていくことができたなら、多くの人々の役に立つことができるのではないかと思っております。

 

 

 

 

 

-この取り組みだけで年間100トン削減される

 

温暖化対策の国際ルール「パリ協定」において、二酸化炭素などの温室効果ガスの各国の削減目標が定められています。日本も地球の一員として取り組みますが、そのハードルはなかなか高いようです。

 

私たちは重油ボイラーで、年間50トンほどの重油をこれまで燃やしていました。年間の二酸化炭素排出量は130トンほどです。これまでパリ協定のことは聞いていましたが、正直、あまり気にはしていませんでした。今回、調べてみて、初めてこの数値を知ることになり、その桁の大きさに驚きました。

 

カーボンニュートラルと言って、薪などの木質バイオマス燃料は燃やすことによって二酸化炭素を排出しますが、伐採した後、また木々が生えて育つ過程で、光合成により空気中の二酸化炭素を固定するので、結局相殺されるとのことです。

 

いよいよ来年からパリ協定は運用が開始となります。今回の私達の小さな取り組により、年間100トン以上もの二酸化炭素削減になる。取り組む意義を感じます。

 

 

 

-SDGs未来都市・世界ユネスコエコパークの一員として

 

最近あちらこちらで聞かれるようになった「SDGs」。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた17の開発目標です。

 

今回の取り組みは6、7、8、9、11、15と沢山の開発目標に該当します。15には「森林の持続可能な管理」ということが挙げられております。一里野がある白山市はSDGsの全国で29ヶ所選定された「未来都市」の一つになっております。

 

更にこの一里野は世界遺産を認定する「ユネスコ」が世界エコパークとして認定した「白山エコパーク」のエリア内にあります。そんな一里野は自然との共生を具現化する取り組みを行うという期待も背負っているのではないかと思っています。

 

世界には「森林認証制度」というものがあり、持続可能な森林経営を行っているエリアを公式に認証しています。

 

こういった制度に認証されるような森林経営を行うことで、この取り組みがきっかけとなり、国連ユネスコが評価するような取り組に発展させたい、そして、この地の自然共生モデルが世界へと広がり、ひいてはそれが地球の保全の為に少しでも役に立つかもしれない。

 

本当に小さな小さな一歩です。でも、おこがましいかもしれませんが、私達はそんな想いを胸にこの事業を進めています。

 

 

 

-雇用が生まれ、地域が元気になる

 

重油ボイラーを撤去して、薪ボイラーを稼働させれば、重油を仕入れる為の費用がかからなくなります。その代りに地域内から原木を仕入れますが、その原木代は重油代から見れば、かなり安くなります。

 

しかし、この原木はそのまま使用できません。これを私達でチェーンソーや薪割り機を使って薪にし、乾燥させた上で、初めて薪ボイラーに投入となります。薪ボイラーへの投入も一日に何度も行う必要があります。

 

これらの作業にはそれだけ手間がかかるため、人件費がかかります。つまり、重油から原木に代わり、燃料仕入れ代は安くなるけれど、その分、手間がかかり、人件費が増えることになります。

 

これが、地域の雇用になり、原木仕入れに支払ったお金は地元の林業者に入るので、地域内でお金が回ります。まさしく里山の持続可能な資源を活かした地域活性化事業と言えるのではないでしょうか。

 

こういった形態が増えて、林業を活性化出来れば、里山に新たな循環型社会の仕組みができ、これまで日本で活用できてこなかった森林資源、木質バイオマスをエネルギーとして、私達の生活に取り入れることが出来るのです。

 

 

 

-そんな未来が日本中に広がっていくために

 

私達の取り組は同じ様な形態の旅館やホテル、銭湯や健康ランドなどの浴場施設、病院や介護施設、熱を必要とする工場など、様々な施設において取り組むことが可能です。

 

私達は薪ボイラーを選択しましたが、木質バイオマスを使うボイラーは薪ボイラーだけではなく、「チップボイラー」や「ペレットボイラー」という選択肢もあります。大規模な施設にも対応でき、これらは自動制御で効率的です。

 

今後、こういった取り組をする施設や企業が増えてくれば、里山のエネルギー資源である木質バイオマスを活用する社会構造が整い、地域内を経済が循環する仕組みがそれぞれの地域で作られることになります。

 

それは、森林率世界トップクラスであるこの日本で森林に囲まれて生活している私達にとって、効率的な理にかなった社会になることを意味しています。

 

今の日本は言わば、宝の持ち腐れ状態です。木質バイオマスを活用する動きが広まり、それに伴って、林業が活性化すれば、建築木材についても海外依存する必要も少なくなるかもしれません。過疎問題や都市部の人口過密などの問題に対しても幾分プラスになり、地方創生にも何かしらの一助となるはずです。

 

 

 

-是非、一緒にこの夢に向かって頂けたら

 

今回、私達は「ものづくり補助金」という経産省のプロジェクトに同様の想いを申請して、採択され、この事業を手がけることになりました。

 

薪ボイラー設置に対して、補助金は半分出るのですが、それ以外にかかる費用が本当に沢山あります。これらの費用については銀行に借金をしてまかない、この後、返済していくことになります。

 

今回、この取り組みを行う私達へのカンパのような気持ちで少しでもこのクラウドファンディングで支援を頂けるなら、それは私達に大きな力を与えてくれるものであり、それは実質、これらの社会的課題の解決の為に投じたとも言えるかもしれません。

 

ちょっと言い過ぎかもしれませんが、私達としても、この事業はしっかりと成功させなければならないし、その責任は大きいと感じています。

 

是非、一緒にこの夢に向かって頂けたら、私達としても本当に心強いです!

皆様のご支援をお願いいたします!

 

=====

 

資金使途

 

今回、皆様に支援頂いた資金は以下の内容に活用させていただきたいと思っております。

 

【重油】から【木質バイオマス】へのエネルギー移行を果たすために以下の費用がかかることになります。

 

・薪ボイラー設置 648万円

・貯湯タンク 110万円

・設置配管工事 22万円

・薪割り機 56万円

・重油ボイラー撤去 63万円

・地下タンク埋設 30万円

 

※薪ボイラー設置はものづくり補助金に採択されて半額補助を受けましたので、実際にかかった費用は324万円です。

 

=====

 

既に薪ボイラー設置は完了しましたが、それ以外にも多くの費用がかかることになります。今回、薪ボイラーを導入して運用するに辺り、薪ボイラーが作る熱をストックしておく場所として貯湯タンクを追加導入します。

 

薪ボイラーが作る熱でまず、この貯湯タンクを温めます。これで薪ボイラーの温度の上がり下がりによるブレを吸収し、熱を保持できます。その貯湯タンクが熱源となり、水道水を温めて、シャワーや暖房用のお湯を作ります。

 

薪ボイラーは自動制御の重油ボイラーとは違い、人間が薪を投入するタイミングによって、温度が上下します。これを上手く運用するために、この貯湯タンクの導入が必要なのです。今回はこの貯湯タンクの一部を皆様にご支援頂けたらと思っております。

 

=====

 

一里野高原ホテル ろあん

〒920-2333
石川県白山市尾添チ70-4

 


最新の新着情報