支援総額
目標金額 1,300,000円
- 支援者
- 115人
- 募集終了日
- 2022年5月6日
行き場を失った猫を救うため。安心して過ごせる施設を佐渡島に作りたい
#動物
- 現在
- 8,209,000円
- 支援者
- 453人
- 残り
- 3日
盛岡の地に新しいシンボルを、みんなで。カワトクとともに、
#地域文化
- 現在
- 10,540,000円
- 支援者
- 590人
- 残り
- 79日
緊急:パレスチナの劇場・映画館アルカサバシアターの存続危機を救おう
#国際協力
- 現在
- 4,026,000円
- 支援者
- 239人
- 残り
- 25日
希望のまちを諦めない、抱樸をひとりにしない|緊急プロジェクト
#まちづくり
- 現在
- 40,620,000円
- 支援者
- 1,990人
- 残り
- 27日
100年つづく小劇場|京都で生まれた舞台芸術の灯火を次世代へ
#まちづくり
- 現在
- 1,780,000円
- 寄付者
- 115人
- 残り
- 21日
最上川中流氾濫で水没した戸沢村蔵岡の心の拠り所としての長林寺を復活
#災害
- 現在
- 2,105,000円
- 支援者
- 104人
- 残り
- 16日
国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける
#子ども・教育
- 総計
- 634人
プロジェクト本文
終了報告を読む
達成のお礼とネクストゴールについて
3月22日よりスタートしました、私たちのクラウドファンディング「三代目結城一糸襲名から50年。四代目結城一糸襲名を応援してください!」ですが、4月18日に目標金額である130万円に達成いたしました。
ご支援いただいた皆様、応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
今回のプロジェクトの一番大きな目的でもある「三番叟」の人形作りですが、衣装の布である正絹の黒繻子が少なくなっているということはもともと心配しておりました。
しかし「今後作られないかもしれない」ということは今回初めて知った事実でした。
私たちが未来へ糸あやつり人形を繋いでいくための襲名披露公演に、糸あやつり人形の重要な演目の一つである「三番叟」の人形を新たに作ることは、とても意味のあることです。このようなタイミングでなければ、「三番叟」の人形を新たに作ろうということも決心しなかったと思います。
プロジェクトが進んでいく中で、たくさんの方から温かいメッセージをいただき、今まで私たちを知らなかった方々が糸あやつり人形を知ってくださいました。そのたびに、クラウドファンディングに挑戦してよかったと日々勇気づけられていました。
そして、期日まで2週間以上残してプロジェクトを達成することができ、一糸座一同、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
皆様の温かいご支援を受けて、今回、ネクストゴールにチャレンジすることと致しました。新たな目標額は200万円です。人間サイズの小道具やセットが使えない人形劇、特に古典の場合は、必要な小道具や舞台セットは基本的にすべて劇団員の手作りです。
今回の公演では「本朝廿四孝」が一糸座としては新作となりますので、小道具と舞台セットを劇団内で新たに製作します。
また、舞台上演には劇場費・スタッフ人件費・機材費・宣伝費など多額の費用がかかりますので、ネクストゴールで集まったご支援は、新たに作る小道具と舞台セットの費用、そして舞台制作費の一部に充てさせていただきます。
※仮にネクストゴールの金額を達成できなかった場合も、自己資金で「襲名公演」は上演いたしますが、舞台制作は多額の費用がかかるため、皆様より多くのご支援を頂けますと幸いです。今
回のプロジェクトのもう一つの大きな目的は、江戸時代から続いてきた日本の糸あやつり人形をたくさんの方に知っていただくことです。これから50年100年とこの伝統芸能を残していくためには、たくさんの方に知っていただき、観ていただくことが必要不可欠だと思っています。
すでにご支援いただいた皆様にも、是非この挑戦を多くの方に知って頂くためのご協力をいただければ幸いです。
5月の「襲名披露公演」を成功させ、糸あやつり人形を未来へ残していけるよう、尽力してまいりますので、引き続きのご支援・ご協力をお願い申し上げます。
糸あやつり人形一糸座
江戸時代から続く、糸あやつり人形の人形浄瑠璃を継承している糸あやつり人形一糸座と申します。
劇団代表の三代目結城一糸は、結城座十代目結城孫三郎の三男で、5歳で初舞台を踏み独立する2003年まで長く結城座の中枢として活躍してまいりました。
◉人形浄瑠璃とは
三味線に合わせて物語を語る浄瑠璃と、その浄瑠璃に合わせて人形が物語を演じる人形劇を人形 浄瑠璃といいます。有名なものだと人形遣いが手で直接人形を動かす「文楽」がありますが、糸あやつり人形の人形浄瑠璃も江戸時代からたくさんの人々に親しまれてきました。
◉糸あやつり人形とは
海外のマリオネットを思い浮かべる方が多いかと思いますが、日本にも昔から続く独自の糸あやつり人形があります。世界では、十文字などの棒を組み合わせた操作盤が多いですが、日本の江戸系の糸あやつり人形の操作盤(「手板(ていた)」と呼びます)は四角い形をしており、このような形をしているのは世界でも日本だけです。
浄瑠璃に合わせて演じるため、とても繊細な動きができるよう長い時間をかけて改良されてきました。息遣いの糸や、正座・おじぎができるのも日本ならではの表現方法です。
|〜日本の人形はシルクロードを渡ってきた?〜
日本に人形が伝わってきたのは、1300年ほど前。アジアの西域からシルクロードを通って傀儡族(くぐつぞく)という一族によって日本に持ち込まれたという説が有力です。
そこから、手で操る人形や糸で操る人形へ分かれていったと言われています。世界にはいろいろな動く人形がありますが、元をたどれば同じ人形だったのかもしれません。そこから様々な国で独自の人形に変化していき、日本の糸あやつり人形は今のようなかたちになりました。
2003年に結城座から独立し「江戸糸あやつり人形座(のちに一糸座に改称)」を旗揚げした後は、人形浄瑠璃公演、現代の作家・演出家との共同制作、海外での古典上演及び海外の演劇人との共同公演、そして若手人形遣いの育成、と様々な活動を行っております。
日本の糸あやつり人形は、大変繊細で演劇的です。世界に誇れるこの文化を継承し発展させていく事を大きな目標として活動を続けている劇団です。
三代目結城一糸の長男・結城敬太は、祖父・結城雪斎(十代目結城孫三郎)と共に6歳で初舞台を踏み、現在まで一糸の元で人形遣いとして修業してまいりました。今年、結城敬太は四代目結城一糸を襲名し、三代目結城一糸は江戸伝内と改名する事と致しました。
この度、糸あやつり人形一糸座は「四代目結城一糸襲名」「江戸伝内改名」公演を行う事となりました。三代目結城一糸を1972年に襲名して以来、実に50年ぶりの四代目襲名となります。
また江戸伝内改名は、江戸時代、一代限りで終わった糸あやつり人形遣いの名人の名前です。この名前を再度復活させ、日本の糸あやつり人形を更に盛り上げていきたいという、三代目結城一糸の思いによるものです。
糸あやつり人形一糸座は、江戸時代の人達が様々な工夫をし、命がけで考え、伝えてきたこの文化を令和の時代に終わらせることなく、未来へ永く繋げていく事を大きな目標としております。そのために、今回の披露公演を行う運びとなりました。
今後襲名公演があるのは、また何十年後の事となるでしょう。
今回の襲名公演では、四代目結城一糸(結城敬太)と江戸伝内(三代目結城一糸)による「二人三番叟」を幕開けの演目として上演致します。三代目結城一糸が50年前の襲名公演で「三番叟」を演じたこともあり、また、おめでたい演目でもあることから、今回の襲名公演の幕開けに相応しい演目です。
一糸座が所有する三番叟の人形の衣装は50年以上前に作られたものです。この人形衣装は途中、使われずに大切に保管されていた時期が長くあり、50年という月日が経った衣装にしては状態は良い方です。
通常、古典の人形の衣装は手縫いで縫うため、正絹の場合は、演目や遣い方(頻度)にもよりますが、5~10年ほどで修繕や作り直しが必要となります。
現在の三番叟の人形衣装も大切に遣っておりますが、やはり襟元や裾、糸が通る箇所に痛みがあり、今後四代目結城一糸が長い時間遣っていく事は不可能です。
また、「二人三番叟」上演には2体の人形が必要ですので、襲名を期に新たに1体三番叟の人形を作る事に致しました。
|人形製作とは
私たちが遣っている人形は市販されているものではないので、一体一体手作りをしています。パーツごとに分けると、「かしら(頭)」「胴体」「手板」「衣装」となります。
【かしら製作の流れ】
「かしら」は和紙を張り合わせた張り子で作るものと、桐の木で作るものに分かれ、古典の人形の場合は基本的には桐の木で作成します。
・桐の木の彫り出し
・一度半分に割り、中を空洞にくり抜く(仕掛けとかしらを軽くするため)
・再度接着し、胡粉を塗り顔を描く
・のど木(首の部分)をつけ、息遣いの糸などの仕掛けをする
・すが糸で結髪(日本髪に結う)
上記の作業を全て手作業で行います。
【胴体】
古典の人形は、男の胴と女の胴で基本的なつくりが異なります。また、使用する役の動きによって形を変化させたり仕掛けなどを施します。
【手板(ていた】
人形の操作盤です。四角い形の操作盤にはタタラと呼ばれる棒が2本ついており、このタタラを操作することによって歩かせたり、かしらを左右に動かしたりすることができます。この操作盤と人形が通常17本ほどの糸でつながっています。
人形の動きが複雑になるほど糸は増えるため、30本ほどの糸がついているものもあります。この操作盤も一枚一枚手作りしており、演目によって基本的な糸以外に人形遣いが糸を増やしていきます。糸をつける場所はその都度工夫して変えていくため、その人形遣い独自の手板になることもあります。
【衣装】
古典の人形の衣装はすべて手縫いで縫っています。これは、ミシンで縫うと衣装が固くなり、日本の糸あやつり人形に必要な繊細な動きが出せなくなるためです。
尚且つ、柄のある着物の場合は、人間用の布だと柄が大きすぎるため、人形用の小さな柄の布を探すところから始まります。しかし、現在では人形用の正絹の布は生産が少なくなっており見つけることが大変困難になっています。
上記のように、人形は公演のたびに自分達で一体一体手作りしています。今回とても苦労したのは、三番叟の衣装の布探しでした。
なぜなら、三番叟の衣装は黒繻子(黒く光沢のある布)でなければならず、また、糸あやつり人形は柔らかい正絹でなければ遣えません。現在、正絹の黒繻子は新しいものが作られておらず、大変希少なため1体の人形の衣装を作れるだけの布は古着などでも見つける事が困難でした。
長い時間をかけ、いろいろな方にご相談した結果、神田の「三島染色補正店」の三島さんのご紹介で正絹の黒繻子は京都の一文株式会社さん(※直接のお問合せはお控えください)で見つけることができました。
希少な布は見つけることができましたが、さらに大変だったのが三番叟の衣装に必要な日本刺繍です。
この日本刺繍と布購入を合わせた衣装製作費用は、私たちにとって大変高額となります。
また、布購入の際に神田の三島さんが心配されていたのは、この衣装は今後もう作れないかもしれないということでした。
今回三番叟の衣装を作る事が出来ても、この先数十年後に新たに三番叟の人形を作成する場合、おそらく正絹の黒繻子は今以上に見つける事が困難で最悪の場合、もう手に入らない可能性が高いのです。
今後、日本の糸あやつり人形を50年、100年と繋いでいくためには、今私達が未来のために資料や素材を残していく事が必要不可欠です。そのため、今回見つかった繻子の布を余分に発注し大切に保存する事としました。
襲名公演で使用する三番叟と、女形の人形製作費に加え、未来のための布を購入する費用は私達にとって、とても高額となりますが、襲名公演を成功させるためにもなくてはならない費用です。この公演を応援してくださるお仲間を募り、未来へ文化を繋いでいきたいと考え、このプロジェクトを立ち上げる事としました。
■「四代目結城一糸襲名・江戸伝内改名」披露公演
◇開催日
2022年5月27日(金)
2022年5月28日(土)
2022年5月29日(日)
◇開演時間
5月27日(金)19:00 開演
5月28日(土)14:00 開演
5月29日(日)14:00 開演
◇会場
赤坂レッドシアター
港区赤坂3丁目10-9 赤坂グランベルホテルB2
◇演目
【義太夫演目】
二人三番叟(新たに人形を製作します)
伊達娘恋緋鹿子八百屋お七 火の見櫓の段
廿四孝・奥庭狐火の段(新たに人形を製作します)
〇出演
人形 四代目結城一糸 江戸伝内 他
太夫 竹本綾之助 竹本土佐子
三味線 鶴澤三寿々 鶴澤津賀榮
鳴物 望月太意三郎
【常磐津演目】戻橋
〇出演
人形 四代目結城一糸 江戸伝内 他
太夫 常磐津八重太夫 常磐津文重太夫
三味線 常磐津東蔵 常磐津八重一郎
鳴物 望月太意三郎
※万が一、天災等や、やむを得ない状況で公演が上記日程で開催できなかった場合は、延期となります。襲名公演は必ず開催いたしますので、観劇のリターンでご支援いただいた皆様には、日程変更後の公演をご覧いただくか、襲名公演の舞台映像をお送りいたします。
■支援金の使途と製作スケジュール
【目標金額】 130万円
【使途内訳】
「三番叟」衣装製作費(布・日本刺繍・仕立て)・・55万円
「八重垣姫」衣装製作費(布・仕立て)・・・・・・15万円
「三番叟」「八重垣姫」人形のかしら製作費・・・・30万円
クラウドファンディング手数料・・・・・・・・・・30万円
【スケジュール】
21年12月「三島染色補正店」にて打合せ/「八重垣姫」布購入
22年1月 「三番叟」布及び刺繍発注/「三番叟」「八重垣姫」かしら製作開始
22年3月 「八重垣姫」衣装製作開始完成予定/「三番叟」「八重垣姫」かしら完成予定
22年4月 「三番叟」刺繍仕上がり・仕立て開始完成予定
22年5月 「襲名公演」本番
今回のプロジェクトを通して私達が成し遂げたいことは、第一に日本の糸あやつり人形を未来へ繋いでいく事です。
糸あやつり人形の大きな魅力の一つは、人形と人形遣いの間にある距離とその二つをつなぐ糸にあります。糸を介してあやつられる人形は、糸の揺らぎにより、時に人形遣いの意図しない動きをすることもあります。しかし、それは偶然だけで生まれるものではなく、人形遣いの高い技術と裁量が加わり豊かな表現となります。
もう一つの魅力は、「からくり」です。そのからくりによって「息遣い」や「歩く」「走る」「座る(正座やあぐら)」「踊る」といった表現が可能となります。
海外でも驚かれる表現の豊かさは、長い時間をかけて培ってきた工夫によるものです。
【糸あやつり人形一糸座「人形浄瑠璃の魅力」ダイジェスト】
こちらの画像をクリックすると人形浄瑠璃公演のダイジェスト映像がご覧いただけます。糸あやつり人形の魅力を感じていただければ幸いです。
江戸時代から、たくさんの人形遣いが少しずつ工夫を重ね技術を高め、世界に類を見ない繊細で豊かな表現が可能となった糸あやつり人形ですが、国内でも伝統芸能としての知名度は高くありません。
また、糸で遣う人形は歩かせるようになるためにも長い時間の訓練が必要なこともあり、この伝統芸能を継承したいという人形遣いの人数も多くはいないのが現状です。
江戸時代に人気を博した糸あやつり人形ですが、明治になり海外の文化が入ってきたことにより、一時衰退してしまいました。
三代目結城一糸の祖父である九代目結城孫三郎は、この風前の灯火だった糸あやつり人形に改良を加え、明治期から昭和の時代に合う演劇へと進化させました。
そして、父である十代目結城孫三郎(結城雪斎)は、古典演目だけでなく現代の演劇人とともに新たな作品を作ることで糸あやつり人形の可能性を広げてきました。
三代目結城一糸は、その流れを絶やすことなく、現在まで70年以上精力的に活動を続けてまいりましたが、今回、結城敬太に一糸の名前を継承する事で、糸あやつり人形を未来へ繋いでまいります。
このチャレンジは、簡単に達成できるものではないかもしれませんが、これまでたくさんの人に手により残ってきたこの文化を残していくためには、必要なことだと感じています。
新たな人形を作り未来へ人形を残すだけでなく、襲名という私達にとっては大きな節目を皆様に見届けて頂く事で、より多くの方に日本の糸あやつり人形を知って頂くきっかけとなれば幸いです。
短い期間ではありますが、このクラウドファンディングを成功させ、5月の襲名公演を迎えられるようお力添えいただきたいと存じます。
ぜひ糸あやつり人形一糸座の「御贔屓さん」になってください!!
|三代目結城一糸/江戸伝内(人形遣い・糸あやつり人形一糸座代表)
初代結城一糸から111年。私が三代目結城一糸を襲名してから気づけば50年の月日が経っていました。息子・敬太も一人前になり、この度、四代目結城一糸の名前を譲ることに致しました。
このように、伝統芸能というのは名前を継ぐまで長い年月がかかります。また、私達が努力をして芸を伝えていく、それだけでは続きません。
古典芸能は年々継承していく事が大変となり、伝統芸能の継承者も苦しい時代を迎えています。それは芸能だけでなく、伝統文化も同様です。長い間糸あやつり人形が続いてきたのは、共に布を織る文化、染める文化、刺繍の文化などがあったからにほかなりません。
そういった文化もこの先残していく事が大変困難な時代となりました。今回のプロジェクトにより、日本の文化を守ってきた方たちと、同じような境遇にあることを再確認し、未来へ残していくきっかけになればと強く感じました。
江戸時代から現在まで伝わってきた江戸の糸あやつり人形を、ここで止める訳にはいきません。どうか皆さまのお力をお借りして、この先100年、200年と続いていってほしいと思っております。
このコロナ禍を乗り切り、四代目結城一糸も次の世代へ長く繋げていってほしいと願っております。
|結城敬太/四代目結城一糸(人形遣い)
この度、四代目結城一糸を襲名させていただくことになりました。
こどもの頃から、祖父や父たちの舞台を観てきました。そこには、長い年月をかけて続いてきた日本の伝統があったと思います。
私達の代になり、これまで当たり前に残ってきた一つ一つの技術が、当たり前ではなくなる時代になったと感じます。その現実に向き合い、どうしたら日本の芸能や文化を残していけるだろうかと日々考えています。
まだまだ未熟な部分が多く、日々技術の向上に励むのみですが、これからは三代目の技も継承しつつ、糸あやつり人形の可能性を拡げられるような新たな芝居を作っていきたいと思っています。
どうか江戸時代から続く糸あやつり人形を後世につなぐため、皆様のお力添えを宜しくお願い致します。
|東ちづる(俳優/一般社団法人Get in touch代表)
「まぜこぜの社会」をめざして活動する私たちにも、『糸あやつり人形一糸座』さんはなくてならない存在です。
まぜこぜ一座の「月夜のからくりハウス」でも、東京オリ・パラ2020の文化プログラム映像「MAKOZEアイランドツアー」でも大活躍です。古典的な麗しさはもちろん、時にキュートでコケティッシュ、そして、時に怪しく謎めいた演出は唯一無二。いつも感動と感激を与えてくれます。
今回の御襲名で、国内外に、そして未来に、また新たな扉を開けます。ぜひ、この機会に繋がってください。日本の宝を応援してください!
「MAKOZEアイランドツアー」けものの島にご出演頂いています。ぜひご覧ください!https://youtu.be/waK22pnvFRY
|三島正義(三島染色補正店)
恥ずかしながら知り合いの方からご縁を頂くまで日本の伝統芸能の操り人形の存続が危ういと気づけませんでした。三番叟(さんばそう)という言葉すら読む事すらできませんでした。(操り三番叟と検索して見て下さい)
伝統の継承、そこにはいろいろな物作りと共に習得に大変時間と根気の要る技能も繋いで行かないと残って行く事は出来ません。人形が着る衣裳もその一つです。(衣裳も出来上がった生地を着物の形に仕立てる人、糸など操れるように設える人)
私は着物を白生地からの制作する事を指揮する事を得意としています。ご相談を頂き、打合せ、現在の衣装と同じ様な光沢のある繻子(朱子とも言います)の反物を探す事から始めました。しかし京都のメーカーには6反しか在庫がなく今後織る事はないだろうとの回答を得ました。
次に黒染めです。繊細な光沢が命の繻子を染めるには光沢を損なわない引き染めと言う染めた方が良いのですが、これも良い黒に染める所を探すのに大変苦労しました。
次にこの衣裳の柄は総刺繍で出来ています。当初は日本の手刺繍でと算段しましたが、当然ながらコストは三桁となり納期も半年近く掛かる事から、予算と納期が合わず断念せざるを得ませんでした。現在の刺繍が機械刺繍である事から機械刺繍の職先を探しました。しかし、これも引き受けてくれる所がなく、下絵を丁寧に作成してやっと受けて下さる所が見つかりました。
私は着物作りのプロですが、とても残念な事に、きちんとした物作りは機械と安価な海外依存による後継者不足が原因で年々困難になって行っています。今回の衣裳も次作る事は非常に困難となるでしょう。出来る事ならば多くのご支援を頂き、100年先を考え数枚作りたい気持ちです。
この方面にご興味のある方はきっとご支援くださるでしょう。しかし、私がお願いしたいのは私の様に全く知らなかった人達が「いかに日本が世界の誇れるあらゆる伝統芸能や手仕事が無くなりかけているのか」と言う事を知って頂き応援の気持ちを持って頂きたいと言う事なのです。
何卒お願いのほどどうぞよろしくお願いいたします。
|酒井道夫(元・武蔵野美術大学教授)
四代目結城一糸御襲名お目出度うございます。
実は、私の亡父が糸操りの大ファンでした。彼は化学者でしたが、辺境育ちだった父が上京した際に、江戸文化の深部にある糸操りに触れる切っ掛けを与えてくれたのは、彼の指導教授だったと思います。
私が一糸座(元・結城座)の方々と親しくさせていただいていることを父が知ったら、さぞ喜んでくれて、しかも羨むでしょう。更なるご発展を願っています。
- プロジェクト実行責任者:
- 田中恵(糸あやつり人形一糸座)
- プロジェクト実施完了日:
- 2022年5月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
糸あやつり人形一糸座は「四代目結城一糸襲名」「江戸伝内改名」披露公演を2022年5月に 赤坂レッドシアターで上演します。集まった資金は古典の人形衣装製作費70万円、頭(桐の木)・人形胴(檜)製作費30万、他備品に使用します。
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プロフィール
江戸時代から続く日本の伝統芸能である、糸あやつり人形の技術を継承している劇団です。 現在の代表である三代目結城一糸は、江戸時代から続く人形劇団・結城座の十代目結城孫三郎の三男として生まれ、5歳で初舞台を踏み現在まで70年以上人形遣いとして活動しています。 古典演目はもちろん、国内外の演出家・演劇人との舞台製作にも力を注いでいます。 22年の5月末に三代目結城一糸の長男・結城敬太が四代目結城一糸を襲名し、三代目結城一糸は江戸伝内と改名します。 今後も、日本の糸あやつり人形を未来へつないでいくため、活動を続けてまいります。
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リターン
3,000円+システム利用料
ひたすら応援!ブロンズコース
〇お礼のお手紙
〇一糸座オリジナル千社札ステッカー(クラウドファンディング限定カラー)
※お礼のお手紙と千社札ステッカーを一緒にお送ります。
〇襲名公演パンフレットにお名前(小サイズ)記載。※ご希望の方のみ
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
5,000円+システム利用料
ひたすら応援!シルバーコース
〇お礼のお手紙
〇一糸座オリジナル千社札ステッカー(クラウドファンディング限定カラー)
※お礼のお手紙と千社札ステッカーを一緒にお送ります。
〇襲名公演パンフレットにお名前(中サイズ)記載。※ご希望の方のみ
- 申込数
- 18
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
3,000円+システム利用料
ひたすら応援!ブロンズコース
〇お礼のお手紙
〇一糸座オリジナル千社札ステッカー(クラウドファンディング限定カラー)
※お礼のお手紙と千社札ステッカーを一緒にお送ります。
〇襲名公演パンフレットにお名前(小サイズ)記載。※ご希望の方のみ
- 申込数
- 33
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
5,000円+システム利用料
ひたすら応援!シルバーコース
〇お礼のお手紙
〇一糸座オリジナル千社札ステッカー(クラウドファンディング限定カラー)
※お礼のお手紙と千社札ステッカーを一緒にお送ります。
〇襲名公演パンフレットにお名前(中サイズ)記載。※ご希望の方のみ
- 申込数
- 18
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2022年6月
プロフィール
江戸時代から続く日本の伝統芸能である、糸あやつり人形の技術を継承している劇団です。 現在の代表である三代目結城一糸は、江戸時代から続く人形劇団・結城座の十代目結城孫三郎の三男として生まれ、5歳で初舞台を踏み現在まで70年以上人形遣いとして活動しています。 古典演目はもちろん、国内外の演出家・演劇人との舞台製作にも力を注いでいます。 22年の5月末に三代目結城一糸の長男・結城敬太が四代目結城一糸を襲名し、三代目結城一糸は江戸伝内と改名します。 今後も、日本の糸あやつり人形を未来へつないでいくため、活動を続けてまいります。