ガーナで炭窯2基作るも失敗、職人の指導で真の窯を造りたい

CFはスキャンダルになってしまいました。ここまで長い間支援いただいて、お応えできなかった自分が情けないです。炭窯でもまともに炭が焼けていたら、このような事態にならなかったはずです。悔やんでどうなることでもないですが。

19日窯を開けましたが、これも前回同様の惨憺たる結果になりました。泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目です。退路を断たれました。どうするか？　何ができるか？　

考える力もなくも途方に暮れ、一日茫然としています。CFの現況は惨憺たるものです。成功の確率は50％と考えていましたから、惨憺たる現状も当然ながら想定できたし、覚悟もありました。

CFが不成功で、Akumadan-Daaso村に炭窯をつくれない場合、ぼくはマンクランソの既存の窯にいくらかの期待を持っていました。再生は易しいことではないが、不可能ではないと。あれこれ窯再生の方法をシミュレーションしてもいました。しかし、補修したにも関わらず前回同様、大気が侵入して最後の最後の消火ができない。気密性を完璧にするにはかなり大掛かりな補修になることを覚悟しなければならなくなりました。

大変難しい、確信の持てない補修です。しかし、こんなことでギブアップするわけにはいかない。ここに至って瀬川さんの支援9年を無にすることはできません。どんな苦境に追い込まれても超えていかねばならない。少々の遅れが出ても、困難のしわ寄せに苦しんでも、初志は貫徹しなければならない。ようやく意欲が湧いてきたように感じます。2日3日すれば意思は固まるはずです。

よく働いてくれていたビスマルクに事情を話し、運転手の仕事の可能性を尋ねました。37歳、大きな子供を3人抱える彼は、農業の賃金では養育が足りず運転手の仕事を探していたのです。何とか見込みがあるということでやめることに同意してくれました。ぼくはたった一人に戻ります。炭焼きに徹する決断はすでに覚悟しています。

炭焼仕事はひとりでは大変ですが、工夫すれば何とかなるでしょう。腹をくくったらむしろひとりは強い。徹底的に窯を修繕してマンクランソの異人炭焼き男になります。ひとりなら採算は取れます。先のことはそれから考えることになるでしょう。遅くはない。

Akumadan-Daaso植林開拓村建設は、炭焼き技術が確立しなければただの絵にすぎないのです。CFのストーリーや文章は、本心ですから恥じるところはありません。ぼくは実用の人間です。木を植えることの大切のためにも、率先して実践をつづけねばなりません。

年明けの1月14日までには、永住VISAを取得できそうです。

よい新年をお迎えください。和田洽史拝