Reisiaマネージャーエディの癌治療費確保にご支援をお願いします

Reisiaマネージャーエディの癌治療費確保にご支援をお願いします

支援総額

3,427,000

目標金額 1,500,000円

支援者
157人
募集終了日
2021年12月24日

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▼自己紹介

インドネシアのジャワ島で、現地の職人さんと一緒に更紗の帯地を制作しております

「手描きジャワ更紗Reisia」の藤井礼子と申します。

 

長年Reisiaの更紗作りに貢献してくれているマネージャーのエディが癌を患っていることが分かりました。幸い腫瘍の摘出手術は出来たのですが、これから化学療法をするようにというお医者様の診断です。

エディには健康保険がなく自費診療となるため、高額の化学療法費用を急いで準備しなければならなくなりました。

エディが癌を克服し、また美しい更紗を作れるように、皆様のご支援をお願いしたくこの度クラウドファンディングを立ち上げました。

 

このクラウドファンディングの趣旨をご説明するために「手描きジャワ更紗Reisia」を始めた経緯と、その中でエディが果たしてきた大きな役割をお話ししたいと思います。

 

私は1997年から2007年までの10年半の間、インドネシアのジャカルタで生活をしていました。

インドネシアに住み始めて間もなく、大変高い蝋付けの技で作られた「手描きジャワ更紗」を知り、その精緻な美しさ、そして人の手のぬくもりを感じる趣深い布に完全に心を奪われました。

しかし、その当時インドネシア国内では手描きジャワ更紗の需要は落ち込んでいました。

 

ジャワ更紗は「チャンティン」という道具で布に蝋付けをして染める布ですが、繊細な蝋付けをした更紗は制作に1年以上掛かる事もあり、どうしても高価になってしまいます。

*チャンティンで布に蝋付けをしているところ。

 チャンティンで蝋付けをして染めたものを「手描きジャワ更紗」と呼びます。

 

それで、ジャワ更紗の模様を「プリント」した安価な布が市場に溢れ、手描きジャワ更紗は勢いを失っていったのです。

 

「このままでは本物の手描きジャワ更紗は作れなくなってしまう!」

 

危機感を持った私は「今まで作られてきたジャワ更紗とは違う、日本向けに特化した更紗を作って日本の皆様に見て頂こう!」と考えました。

 

最初は日本向けの色合いに染めた洋服地を作っていましたが、その更紗を見た方が「これは帯に出来るわね♪」と言われた言葉にハッとしました。

日本の伝統衣装である帯をインドネシアの宝もののような手描きジャワ更紗で作る!

帯幅の布をジャワで織って、そこに帯用にデザインをした柄を染める。

 

『帯用にデザインをした手描きジャワ更紗』です。

 

ジャワ更紗職人の高い蝋付け技術で今までになかった帯を作ろう!

そして日本の皆様に見て頂こう!!

このアイデアで、ジャワ更紗職人の何人かは仕事を続けられる・・・。

そう考えると「絶対に成功させたい!」という思いがどんどん強くなりました。

しかし、頭の中で考えたことを実行するのは、想像以上に難しいことでした。

 

【更紗職人の最初の反応】

ジャワの更紗職人の殆どは、代々職人の家系で、両親、祖父母、そしてそれより前の先祖も更紗作りを家業としてきた人々です。

更紗作りに誇りを持っていて「ジャワ更紗はこうあるべき」というはっきりとしたイメージを持っています。

そこに、外国人である私が、今まで彼らが考えたこともないような更紗を作って欲しいと言ってもすぐに受け入れられるものではありません。

いろいろな方向から話してみましたが、なかなか納得がいかないようでした。

 

【その時、エディは】

その時、エディが職人さん達に話しかけました。

みんながすごく高い技術を持っていることを私はよく知っています。

でも、今まで作ってきたのと同じ更紗を作っても、インドネシア国内では売れにくくなっていますよね。

一緒に仕事をしてきた○○さんも、△△さんも、仕事がなくなって、職人をやめてしまった。

村を出て行った。あんなに上手い職人だったのに・・・。

FUJIIsanはそれを残念に思って、何とかみんなが更紗作りを続けられるようにと考えて言っているんです。信じてやってみませんか・・・。

 

インドネシア人であるエディの真剣な説得を、職人さん達は黙って聞いていました。

そして、一人、また一人と「私、やってみます」と言ってくれたのです。

 

これがReisiaの帯作りのスタートでした。

 

それからも、厳しい日本のマーケットに合う帯作りには数々の試練がありました。

その一つ一つにエディは真剣に取り組み、決して諦めずに今日まで頑張ってくれました。

 

私は2007年にインドネシアを離れ、2009年には日本に戻りました。

私がインドネシアを離れた後、今までずっと更紗作りを続けてこられたのはエディの大きな働きがあったからだと思っています。

 

なんとしてもエディを癌から救い、またジャワの仲間と一緒に美しい更紗作りを続けていけるよう皆様のご支援を心からお願い致します。

 

*ジャワの更紗職人さんと一緒に、日イの国旗を持って。

 後列左から3人目がエディで、前列左から4人目が私です。

 

 

▼クラウドファンディングをしようと思った背景

上の項にも書きましたが、私がReisiaという名前で更紗を作り日本の皆様に見て頂こうと思ったのは、何としても質の高いジャワ更紗を作り続けて欲しいという思いからでした。

職人さんたちが穏やかな気持ちで更紗作りをするためには、まず生活の心配がないこと。

毎日食べるものが充分にあり、子供たちは安心して学校に通える。病気になったらお金の心配をしないでちゃんとお医者様に診てもらえる。そんな日常が保証されて、初めて集中して美しい更紗を作ることが出来ると思います。

現在Reisiaの職人として働いてもらっているのは32人、その他に更紗を村から村へ運ぶ仕事や、エディと彼のアシスタントとして働いている人を含めると総勢35人で、その35人と家族が安心して生活出来るようにするのが私の責任だと思います。

 

しかし今回、いつもReisiaの更紗作りに大活躍しているエディが深刻な病気になり、その治療費を私がすぐに準備をすることが出来ず、エディと家族に不安な思いをさせてしまいました。本当に申し訳ないと思っています。

 

このような状況になったのには特殊な事情がありました。

今年はインドネシアのコロナ感染状況が大変厳しく、特に6月から8月までは爆発的なパンデミックの状態でした。日本でも報道されましたが、インドネシアではコロナで亡くなる人があまりにも多く埋葬する場所がないというようなニュースが度々流れていました。また更紗の工房があるのは地方で病院の数が少ないエリアです。もし職人が一人でも感染したら家族や仕事の仲間にあっという間に広まり、そして最悪の場合は治療も受けられず助けられないかもしれないという恐れがありました。そこで私は6月から8月までは仕事を完全に休むという決断をしました。そして全ての職人に「生活費を送るから極力家から出ないで欲しい」と頼みました。その甲斐があって関係者は一人もコロナに感染しませんでしたが、今年の更紗の制作数はかなり少なく、また仕事用の資金も3ヶ月の間に殆ど尽きてしまいました。

しかし9月になってインドネシアのコロナの状況が少しずつ改善し、日本のコロナも沈静化の兆しが見え「よし!これから挽回!!」と思っていた矢先に、エディが癌を患っていることが分かりました。

その知らせを聞いたとき「エディ君・・・」と天を仰ぐ気持ちになりました。

「どうしたら良いの・・・」と悩みましたが、治療をすれば治る可能性があるのに、医療費がないから諦めるということはどうしても出来ないと思いました。

そしてクラウドファンディングをやってみようと心を決めました。

 

このような事情で皆様にご心配をお掛けすることになり本当に申し訳ありません。

エディはReisiaにとってとても大切な、なくてはならない存在です。

治療を受けて健康を取り戻せるように、皆様の温かいご支援を心からお願いしたいと思います。

 

 

▼リターンについて

今回のクラウドファンディングは「購入型」です。

*「購入型」はご用意したリターンの中からお好きなものを購入して頂き、その金額が支援金になる・・・という方法です。

リターンには、Reisiaの帯地と小物の他に、エディが撮った写真でつくったカレンダーやポストカードをご用意しました。

このクラウドファンディングのリターンでのみご覧頂けるものもありますので、お好みのものがありましたら購入をお願い致します。

(アイテムの詳細はReisiaのInstagramとFacebookでもご紹介しております)

 

エディが撮る写真は「更紗が大好き!」という気持ちが溢れる瑞々しいもので、日本で更紗を取り扱って頂くお店からも「DMに使いたいのでエディさんに撮ってもらえませんか」と依頼が来ることが度々ありました。

ジャワで撮ったエディの写真をぜひお宅でもお楽しみ下さい♪

 

【オーダーで作るReisiaの帯】

今年はインドネシアでもコロナが猛威を振るい更紗の制作数が例年よりかなり少なくなりました。残念ですがリターンにする帯のストックがあまりない状況です。

そこで、今まで手描きジャワ更紗ReisiaのインスタグラムやFacebookに載せた帯のご注文を、数量限定でお受けしようと思います。

*現在コロナの影響で野蚕を集めることが出来ず「野蚕の帯地」の制作は出来なくなっています。お選び頂く際は「平布または麻」の帯地からお願いします。

*上の写真はご注文をお受けする更紗の一例です。

手描きジャワ更紗ReisiaのインスタグラムとFacebookには、たくさんの更紗の写真がありま     すのでお好きな柄をお選び下さい。

https://www.instagram.com/javasarasa_reisia

https://www.facebook.com/javasarasa.Reisia

 

*オーダーの更紗は今回のクラウドファンディングが成立したらすぐに制作を始めますが、今後のコロナ感染状況や雨期の長さなど天候の影響で、制作にかなりお時間を頂く事になるかもしれません。

「ゆっくりで良いからじっくり作って」とお考えの方に、ご購入頂けましたら大変有り難いと思います。

 

【手描きジャワ更紗について】

手描きのジャワ更紗は蝋付けに数ヶ月の時間を掛け1枚ごとに手染めをする、工程の最初から最後までを人の手だけで制作する布です。更紗を手にとってごらんになると細やかな蝋付けの繊細さや、モティーフの中の蝋付けが一つ一つ違うことなど、手描きならではの深い味わいを感じて頂けると思います。

また「あらっ!こんなところに可愛い小鳥が♪」とか、リスや鹿が木の間からちょこんと顔を出している様子、またジャワのお百姓さんが楽しそうに仕事をしているモティーフなど、なんともいえない愛らしさやユーモアに溢れた独特のテーストもぜひゆっくりとご覧頂きたいポイントです。

 

ただ手描きのジャワ更紗は一枚作るのに長いものでは1年近くの時間を要する為、どれほど丁寧に蝋付けをしても、その間に蝋が少しだけ割れたり浮いたり、そんなことが起こることがあります。

 

ジャワの更紗の村で更紗愛好家の長老たちは「そういう手の跡があるのが手描きジャワ更紗の良いところだよ。機械で作ったものにはそんな味わいはないだろう・・・」とよく言っていました。

 

手描きジャワ更紗は2009年にユネスコの世界無形文化遺産に認定されたインドネシアが誇る布で、Reisiaの更紗を作っているのは熟練した高い技術を持った職人たちです。

彼らが作った「人の手のぬくもりを感じる更紗」をお一人でも多くの皆様に楽しんで頂きたいと願っています。

 

 

▼プロジェクトの展望・これから

治療費が集まり次第、エディは癌の化学療法を始めます。

この治療はかなり苦しいもののようです。

でも、エディはきっと頑張ってくれると思います。

 

エディは自分が癌であることが分かって、すぐに「どうしたら自分が働けない間も更紗作りを続ける事が出来るか」を考え始めました。

自分が働けなくなったらジャワの更紗職人たちの生活が立ち行かなくなる、自分の家族も途方に暮れるだろう、どうしたら・・・。

 

そこで、思いついたのが娘婿のアロン君のことでした。

アロン君はエディの長女のご主人で、海洋大学を卒業し船に乗ることを仕事にしていました。

しかし、最初の子供がうまれてすぐに船に乗ることになり、子供の成長をみることができなかったことから今は陸の仕事を探しています。

*エディと孫のイヴァンちゃん

 イヴァンちゃんはアロン君の長男です。

 

エディが「私が仕事を出来るようになるまでReisiaの仕事をしてくれないか」とアロン君に話すと「僕もお義父さんに話そうと思っていたんです!僕、やってみます。だから、安心して療養して元気になって!!」と言ったそうです。

 

エディは化学療法を受けられるようになるまで、自宅でアロン君に、更紗作りのこと、色止めのこと、日本への更紗の送り方など様々なことを教えると言っています。

アロン君は真面目な性格なので、一生懸命に学ぶと思います。

エディが癌を克服して復帰できるように、家族、ジャワの職人、みんなが力を合わせて頑張ります!!

*化学療法が始まったら当分ジャワの仲間に会えないからと、

 お医者様の許可をもらってジャワの更紗工房へ・・・。

 左端がエディ、右端はエディの療養中代わりを務める娘婿のアロン君です。

 更紗職人たちは「早く元気になって戻ってきて。毎日神様にお祈りしているから!」  

 みんなでエディを励ましました。

 

 

▼支援金の使途

クラウドファンディングが成功し支援金を受け取ることができたら、すぐにインドネシアに送金します。お金がインドネシアに到着次第、エディは化学療法を受ける病院を予約し治療を始めます。

化学療法の費用は病院に支払う金額だけで200万円ぐらい掛かりそうですが、今回のクラウドファンディングはAll or Nathing型ですので、目標額に1円でも達しなければ支援金は全く受け取ることが出来ません。それで、目標額を150万円に設定しました。

クラウドファンディングへの手数料の支払いもありますので、リターンのなかに「これ、良いな!」と思われるものがありましたらぜひ購入をお願い致します。

 

インドネシアの医療システムをご説明するために、10月にエディが腫瘍摘出手術を受けた際の領収書の一部を公開します。

インドネシアでは高額の医療を受ける際には、病院にデポジット(内金)を納める必要があり、デポジットを支払って初めて治療が始まります。エディの腫瘍摘出手術の際も、手術の前に27,000,000ルピアをデポジットとして納め(上の領収証)、手術後清算金として34,906,880ルピアを支払いました。(下の領収証)

インドネシアでは健康保険を持っていない人が多く、また保険ではカバー出来ない病気も多いそうです。このような事情があり、前払いの制度になっているのではないかと思います。

 

上にも書きましたが、エディがこれから受ける化学療法費はまず最初に支払う金額が200万円ほどで、もしかしたら今後更に必要になるかもしれませんが、とにかく一歩一歩進めていきたいと考えています。

 

*病院の領収証の一部です。

腫瘍の摘出手術を受けた病院の手術前デポジットの領収証 Rp.27,000,000(約216,00円)

腫瘍の摘出手術後の精算領収証 Rp.34,906,880 (約280,000円)

 

 

▼最後に・・・

クラウドファンディングが成功してエディが化学療法を受けることが出来、健康を取り戻すことが出来たら、皆様から頂いた大きな支援は、もっと美しい更紗を作って見て頂くことでお返ししたいと思っています。

 

*【寄贈に関して】

寄贈先 Mr.Edy Yantoniより今回寄贈する支援金の受け入れとクラウドファンディングのストーリーに公表されることに関しての同意を得ております。

また、クラウドファンディングの募集期間中、エディの体調が急変し化学療法が出来なくなった場合、支援金を支援者の皆様にお返しすることはせず、エディの家族 Ms.Dwi Yunani Anggraini,Ms.Meyliani Anggri Endistina,Mr.Muhamad Syahrudin,Ms.Maya Rista Andriani,Mr.Panji Nugrohoに寄贈したいと考えております。この点、どうかご了承下さい。

家族からも寄贈を受けることとクラウドファンディングのストーリーに記載することに関しての同意を得ております。

 

 

最後まで読んで下さり本当にありがとうございました。

 

プロジェクト実行責任者:
藤井 礼子
プロジェクト実施完了日:
2022年1月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

藤井礼子がジャワ更紗Reisiaマネージャー・エディの入院治療費を集めインドネシアに送ります。 資金の使途はエディの癌・化学療養費です。

リスク&チャレンジ

プロジェクトに必要な金額と目標金額の差額について
必要金額と目標金額の差額は自己資金で補填しようと思っています。

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プロフィール

手描きジャワ更紗Reisia の藤井礼子です。 インドネシアのジャワ島で、現地の職人さんと一緒に日本向け手描きジャワ更紗を制作しています。

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リターン

2,000


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感謝のメールをお送りします

感謝のメールをお送りします。
リターン品はいらないから、エディ君の治療費に使ってほしい!という方に。

リターンは一度に複数口のご支援が可能です。

申込数
48
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年4月

3,000


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エディ撮影の写真で作ったポストカード3枚

エディが撮った写真でポストカードを作りました。
美しい更紗をお楽しみ下さい。

申込数
6
在庫数
44
発送完了予定月
2022年4月

2,000


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リターン品はいらないから、エディ君の治療費に使ってほしい!という方に。

リターンは一度に複数口のご支援が可能です。

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制限なし
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2022年4月

3,000


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エディ撮影の写真で作ったポストカード3枚

エディが撮った写真でポストカードを作りました。
美しい更紗をお楽しみ下さい。

申込数
6
在庫数
44
発送完了予定月
2022年4月
1 ~ 1/ 22

プロフィール

手描きジャワ更紗Reisia の藤井礼子です。 インドネシアのジャワ島で、現地の職人さんと一緒に日本向け手描きジャワ更紗を制作しています。

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