シマフクロウ豆知識～シマフクロウの寿命～

野生動物の寿命を知ることはとても難しいことですが、保護増殖事業が始まった当初から行われている標識調査（環境省の事業で、巣立ち雛などに番号や色で個体識別できる足環をつける調査）によって推定することができます。

足環の情報から、現在の野生下で最高齢のシマフクロウは1989年生まれで、今年でなんと32歳（オス）になります。このオスは今でもつがいを組んでしっかりと縄張りを守っています。

繁殖成功率が30％程度と非常に低いシマフクロウですが、餌や巣などの生息環境が整っていれば、かなりの長期間繁殖し、個体数増が期待できるので、生息環境の保全はシマフクロウを守る上で非常に重要です。

このオスが元気でなわばりを守っている姿をいつまでも見守っていたいですね。