【第二弾】絶滅危惧種サシバの保全を皆の手で。渡りの全容解明への挑戦
【第二弾】絶滅危惧種サシバの保全を皆の手で。渡りの全容解明への挑戦
【第二弾】絶滅危惧種サシバの保全を皆の手で。渡りの全容解明への挑戦 2枚目
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寄付者
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募集終了日
2025年1月17日

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2025年01月06日 12:00

【台湾からの事例紹介】台湾猛禽研究会 Yinyin Wu(インイン)さん

台湾から日本へ ? サシバ「緑99」

 

台湾は、サシバにとって春と秋の渡りの重要な中継地です。これまでの調査で、多くのサシバが韓国や中国東北部から飛来してフィリピンに向かうルートを取っていることが分かっています。しかし、日本から出発し、台湾を経由するルートについては、可能性はあるとされながらも、具体的な証拠が不足していました。これまでの追跡データでは、南西諸島までしか到達しない例が多く、仮に台湾の近くまできたとしても、連続的なデータではなく断片的で、中途半端な記録に留まっていました。 そんな中、昨年、ある個体が私たちに新たな希望をもたらしました。 

2024年春、台北の東に位置する宜蘭県の畑で、一羽の衰弱したサシバの幼鳥が地元の人に発見されました。その後、このサシバは台湾猛禽研究会の救護センター(台北市)に運ばれ、2週間にわたる治療とリハビリを経て、無事に元気を取り戻しました。そして、発信器を装着され、北帰の旅を再開しました。 このサシバは、足に緑色の「99」の識別リングをつけたことから、「緑99」と名付けられました。 

 

台湾から中国、韓国、そして日本へ 

 

緑99は、宜蘭で放鳥された後、北部の海岸から台湾海峡を渡り、中国浙江省南部に上陸しました。その後、南京市付近の山地まで北上しましたが、そこから迷っていたのか、一度山東省と江蘇省の境界付近まで進んだものの、再び上海に戻りました。そして、地図上には、各地で一時的に滞在を繰り返しながら複雑な移動経路が描かれていました。
どうやら東へ渡海しようと試みたものの、適切な渡り場所を見つけられなかったようです。
5月14日、黄海で西南の風が吹き始めたことで、ついに緑99は韓国南西部の小島に渡ることができました。その後、数日間休息を取った後、再び韓国南部の沿岸を島伝いに東へ進み、対馬海峡を越えて福岡に上陸しました。この長距離の渡海は、 
台湾海峡(217km)を約27.5時間 
黄海(405km)を約11時間 
対馬海峡(203km、対馬島経由)を約9時間 で渡り切りました。 
ここまで旅が進むと、緑99はすでにアジア大陸の繁殖地からはかなり離れ、日本国内のどこかで落ち着くと考えられました。 

 

緑99の春の移動経路

 

山形県朝日町での夏 

 

緑99は日本国内を移動する中で、数日間同じ場所に滞在することもあり、連日100km以上移動することもありました。北九州を抜け、四国、本州を横断し、最終的に山形県朝日町にたどり着きました。 地図から見ると、朝日町は、本州北西部の白羽山系に位置し、朝日川が作り出した谷間の町です。標高約170メートルの小さな集落で、周囲は500メートル以下の丘陵地に囲まれています。調べたところ、この地域は、河川段丘で有名なリンゴやワイン用ブドウが栽培されており、棚田が山の斜面に広がっています。その先には、杉や広葉樹が混ざった森林が続き、まさに日本の「里山」の風景が広がっています。 緑99はこの朝日町の周辺を探索し、森や耕地などの環境を訪れながら、ここで夏を過ごすことになりました!台湾から中国、韓国、そして日本へと旅を続け、最終的に山形県朝日町に落ち着いたことで、緑99は繁殖地までの渡りルートを示してくれました。そのため、彼には「ASAHI」という愛称も付けられました。 

 

9月の南下開始とその後の謎 

 

9月1日、緑99は夏を過ごした朝日町を離れ、近隣の山形市に2週間ほど滞在しました。そして、9月12日、ついに南下を開始しました。 南下のルートは北上時のルートと似ていましたが、九州に入ると少し異なり、九州東部を南下しました。その後、屋久島、中之島、奄美大島、徳之島、沖縄本島の島々を伝いながら南下しました。 この時、私たちは「緑99が台湾を再び経由するかどうか」という大きな謎が、ついに解けるのではないかと期待していました。しかし、ちょうどその時、台湾付近で台風が発生し、緑99の旅は沖縄で一時中断されてしまいました。そして、9月30日を最後に発信器の信号が途絶え、最後に確認された場所は沖縄県の屋我地島でした。それ以降の情報は残念ながら得られていません。

 

緑99の秋の渡り 台風の接近後データが途絶える

 

沖縄島の最終確認地点 2024年10月1日

 

 

緑99が教えてくれたこと 

 

それでも、この追跡調査により、日本で繁殖し、日本では越冬しないサシバが、北上と南下で異なるルートを取ることが確認されました。南下ルートについては、まだ謎が残されていますが、今後、追跡調査を行う機会に恵まれることを願っています。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみに、2008年から2011年にかけて台湾猛禽研究会が実施した追跡調査の結果は、こちらのウェブサイトの図に示されています。
https://raptor.org.tw/raptor-migration-sites/raptor-migration-research/origin.html

 

台湾猛禽研究会 Yinyin Wu

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