世界最悪の人道危機下のイエメンで「子ども広場」をつくりたい!
寄付総額
目標金額 5,000,000円
- 寄付者
- 198人
- 募集終了日
- 2023年10月30日
【終了まであと1日!】停戦は「最低限」の選択
こんにちは。広報グループの大村です。
このクラウドファンディングは、10/30(月)23:00まで。残りあと1日となりました。
思い起こせば2022年3月。試行錯誤の末、今回のプロジェクト実行者の伊藤と今中がやっとのことでイエメンに入国しました。
現地NGOの「NMO」と連携し、支援第一弾として教育支援を決定し、そして2023年2月に再入国。支援のその後を自分たちの目で確認することができました。
今日はプロジェクト実行者の1人である今中が、新着記事をお届けします。
***
こんにちは、今中航です。
イエメンでは2022年4月に、暫定政権とアンサール・アッラー(フーシー派)の間で停戦合意が結ばれ、結果的に半年間、停戦が続きました。この間、死傷者は大幅に減少しました。それでも、日々のニュースからなくならないものがあります。
それが地雷・不発弾による被害です。
■前線に近づくと
アデンから紅海沿岸を車で走っていると、ハンプ(減速帯)が所々にあるのですが、そこで車が減速すると、物売りや物乞いの人々が車に寄ってきます。
そこに右足がなく、松葉杖を使っている少年がいました。どうしたんだろうか......と思っていると、同行した現地パートナーのNGO職員が「地雷で足を失ったんだよ」と教えてくれました。
紛争の前線により近いハイスという街の女子小学校を訪問しましたが、砲撃により穴の空いた屋根や、フーシー派のスローガンがペイントされた壁が残っていました。
数年前まではフーシー派が占領していた街だというのも頷けるぐらい、紛争の跡がたくさん見られます。そして教室には、地雷の被害にあわないための啓発ポスターが貼られていました。
私たちが訪問する直前にも、ハイスでサッカー場に向かっていた少年たちが地雷を踏み、2名が亡くなり3名が負傷したというニュースがあったそうです。
フーシー派は再三求められているにも関わらず、地雷をどこに埋設したかを示す地図を提供していないと批判を浴びています。一説には200万もの地雷が埋まっていると言われています。
そのため、このような悲惨なニュースは後を絶ちません。
国際NGOセーブ・ザ・チルドレンの報告によると、停戦期間であっても、地雷・不発弾による事故は増加し、子どもが犠牲になる原因の3分の2は地雷・不発弾によるものとされています。
さらに2022年には199名の子どもが犠牲になりました。2日に1人の子どもが地雷・不発弾により亡くなっているのです。
■故郷に帰れない人々
アデンやホーハの避難民キャンプでインタビューをしていても、現在の窮状を訴えるのはもちろん、将来の展望を描けない避難民の方がほとんどでした。
ホデイダ出身で4人の子どもの母親であるソメイヤさんも「故郷の村は地雷だらけになってしまい、親族も地雷で犠牲になった」と語ります。
たとえ紛争が終わったとしても、地雷が廃絶されなければ帰れるところがありません。
■被害者を苦しめるもの
地雷の被害者をさらに苦しめるものは、心ない偏見と差別、金銭的な負担です。
子どもの場合は、今までのように友達と遊べなくなったり、学校までの距離が遠いと通学するのも困難になります。
仲間外れにされることも稀ではありません。
たとえ支援団体が治療し義足を提供してくれたとしても、身体が成長するため、その都度交換する必要があります。大人の場合は、仕事を失ったり、職業の選択が狭まる可能性もあります。
また山岳部が多いイエメンでは、治療が必要になったときも病院へのアクセスが悪く、移動に金銭的負担が生じます。こうした状況は被害者を物理的に追い詰め、精神的にも大きなダメージを与えます。
以下の動画はイエメンの人権団体Mwatanaが制作した、地雷被害者へのインタビュー動画です。いつかまたサッカーをしたいと望む少年、ただ歩きたいと願う羊飼いの女性のリアルな声を聞いてください。
(動画はこちらからご覧ください)
*****
今年10月から勃発したイスラエル・パレスチナ間の戦闘についても、今まさに「停戦」が求められていますが、今回の今中の記事は、停戦後も人々を苦しめ続けているもの・ことにスポットを当てた重い内容でした。
当たり前ですが停戦しても人々の苦しみがすぐに終わるわけではありません。停戦は「最低限」のことです。停戦後も、今中がイエメンで見聞きしてきたような(地雷以外にも)厳しい現実が、その地に暮らす人々には待っています。
一方で停戦しなければ、何も始まらないことも事実です。
イエメンでは日本で報道されないだけで、既に8年もの間、紛争が続いています。
国・地域に拠らず、どこに生まれた人も、安心して暮らす権利があるはずです。そして子どもには伸び伸びと遊べる場所、はしゃげる時間が必要です。
今回のイエメンでのプロジェクトは、
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・支援物資の受け取りや教育、就業の際に必要な身分証発行支援
・子どもが安心して過ごせる「子ども広場」の設置・運営
----------------
この2軸を活動の柱としています。
皆様の温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
泣いても笑っても終了まで【あと1日】、ご寄付、記事の拡散を通じて、最後まで応援いただけましたら幸いです。
ギフト
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