在来作物で味覚教育!こども向けの料理本・レシピ集を作ります!

在来作物で味覚教育!こども向けの料理本・レシピ集を作ります!

支援総額

809,000

目標金額 700,000円

支援者
76人
募集終了日
2014年7月28日

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プロジェクト本文

子どもたちが在来作物の調理を通じて味覚の多様性を学ぶためのテキスト教材を作るお金が必要です。

 

 はじめまして、山形県で映像製作業をしている渡辺と申します。今回、子供達へ向けた「在来作物で味覚のレッスン!」という企画を行うにあたり、その内の一部について皆様からご支援を頂きたく、宜しくお願い致します。「在来作物で味覚のレッスン!」は、次の3つの内容から成るプロジェクトです。

  ①短編ドキュメンタリー映像作品製作と上映
  ②料理教室開催
  ③レシピ集作成


この内の「レシピ集」を作成する部分の資金に対して、共感して下さる皆様よりご支援をいただきたく、何卒宜しくお願いします!


(野菜を生で食べ比べる子供達の様子)

 

◆「かぶさんゴメンナサイ。」主催した料理教室の終盤、女の子が野菜に話してかけていた。
 

 そもそもなぜ映像屋の自分が料理と子ども達にスポットを当て、レシピ集まで作りたいのかご紹介します。

 

 数年前に山形県の在来作物の種を守る農家の方々を描いたドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」を監督しました。在来作物とは、世代を超えて地域に受け継がれてきた野菜や穀物、果樹などの総称で、山形大学農学部で研究家であった故青葉高氏は「生きた文化財」と表現しました。採種や種イモの保存方法といった種苗の保存のノウハウ、焼き畑のような昔ながらの農法とともに、その食べ方や調理方法といった、地域や農家に受け継がれてきた土地の知恵が詰まっているためです。

 

(山形県鶴岡市の在来作物の1つ「藤沢かぶ」) 

 

 在来作物は全国にあり、希少になりつつある現状です。ご高齢の生産者さん達の農業引退が迫った時、食べる人も途絶えていれば、若い後継者さん達が「需要がないのなら・・・」と栽培に対して後ろ向きになってしまうのは当たり前のことですよね。映画の製作過程を経て、そんな尊い野菜達の存在を繋いでゆくには、多くの消費者に在来作物を食べるのを心待ちにする「ファン」になってもらうしかない!と確信した私ができることは、映画の上映活動と並行して開催した「料理教室」でした。

 

 未来に向けて食べ続けてほしい子供達を対象と決め、在来作物の宝谷かぶや藤沢かぶの食べ比べと調理、試食をする会を行いました。自称「かぶ嫌い」のある参加者の女の子は、美味しくかぶを食べることができた感動のあまり、かぶに向かい呟くように謝っていました。「美味しい食べ方を知らないで、嫌いって言ってた。今までごめんなさい。」と。

 

(料理教室で「ばばちゃんの味」に迫る渡辺)

 

 実際に食べれば、映像から伝わらないことを体感できる- 食べてみることに興味を持つためには、調理過程を経験してその子なりの物語・思い入れを生むことが大切。それを目の当たりにし確信を得た私は、「よみがえりのレシピ」の次は、子ども達向けの作品を作ろう、そして料理教室もやろう、加えて料理教室の外でも親しんでもらえるテキストを作りたい!という夢を持ちました。そうして立ちあがったのがこの「在来作物で味覚のレッスン!」という企画です。成功させるには、皆様のお力が必要です。ご支援宜しくお願い致します。

 

◆「味覚教育」で子どもたちの選択肢を広げる料理本に

 

 試行した料理教室の中で調理によって七変化を遂げ、参加した子ども達を前で大活躍した「外内島きゅうり」という在来野菜があります。在来野菜の独特な苦みや香り、食感を味わってみることで、「きゅうりの味・きゅうりの食べ方」の固定概念は少しずつ変わっていきます。そして昔から伝わってきた山形県の郷土料理「冷や汁」では、しっかりと鰹の出汁をとって冷たいお味噌汁のようにして食べたり、有名な「だし」を作って、在来のキュウリと併せてナスやミョウガなど様々な夏野菜を細かく刻み、野菜のうま味を味わう料理に挑戦しました。味覚教育をするうえで大切な味覚の5味【旨味、酸味、甘み、苦み、塩み】を体感した子ども達の目はとても輝いていました。そして、郷土料理という伝統文化に対するイメージも「美味しいもの、進んで食べたいもの」にグッと近づいたような気がしました。

 

(外内島きゅうりの先生と子供達が、校庭の畑で一緒に育て、食べ、家庭に持ち帰り、種も採りました!)

 

 「子供の味覚は10歳までに決まる」と言われており、子供時代に育まれた味覚が、その後の食習慣や嗜好を方向づけると言われています。フランスやイタリアでは、国をあげて子供の五感を目覚めさせる「味覚教育」を推進しています。それは未来の担い手である子ども達の食への深い関心と、豊かな感性、地域への誇りを養っていくことが、最終的には自国の食文化や地域環境を守ることになるからです。

 

 私達の食生活もグローバル化と技術が進み、外国の美味しいものが身近になり、時間を掛けずに作ることができる食材やレシピも広まり、とても便利になりました。一方で昔はどこの家庭でも当たり前に作られていた郷土料理が若い世代に伝承されなくなるなどして、だんだんと食べる機会が減っていないでしょうか。なんてもったいない!美味しいものなら食べ続けたい!と思いますし、子ども達にはその魅力を伝えたい、食べさせてあげたいと願います。

 

 あの日の外内島きゅうりのように、食の選択肢を見つけ、風土や歴史の詰まった食材の持つ味、それを食べ続けてゆくことで守ることができる文化を、このレシピ集を通じて感じてほしいと願っています。

 

(山形県発!子供達が食を通じて、自分の暮らす土地ともっと仲良しになりたくなる、感性を育むプロジェクトをぜひ応援していただけませんか?)


◆視覚にこだわった紙面にするための人材確保のためにも、皆さんからのご支援を有効活用させていただきます!

 
 不思議や楽しさ、新しい発見といった「ワクワク感」が大好きな子供達へ向けた本だからこそ、「視覚」にもこだわります。そして「料理の作り方が書いてあるの?」「自分と関係なさそう、難しそう」といった固定概念のハードルをふんわりと取り除いてあげたいものです。

 

 イラストや写真、地図や、食材の分布、気候、地理などの環境、生産形態の情報が楽しく織り交ぜられ、季節感も感じられる楽しい一冊に仕上げます。食に関する知識が物語のように、好奇心と共に身に付くようにするためです。

 

 子供達に魅力を伝えるためにも、スペシャリストの力が必要です!今回協力を依頼する3名をご紹介します。

 

食育インストラクター、調理師専門学校食材論講師であり、焼き菓子工房Sweet☆みぃオーナーの海藤道子さん(写真中央)。人参嫌いの子供がおかわりする人参スープなど、子供が野菜を好きになるレシピを考案しています!

 


 

農的暮らし研究所「松嶺草庵」主宰の小松馨さん(写真左)。地元庄内の食文化を伝える郷土料理教室「一汁一菜の会」が大人気です!

 

 

編集はライターの松本典子さん。まつのり本舗店長で、著名雑誌から地元情報紙の記事まで広く手掛けています!

 

 

こんなチームで頑張ります!応援宜しくお願い致します。

 

 私の周囲を見ても、やはり好奇心は子供達の原動力で、子供達の原動力は大人の生活に大きく影響します。子供達は驚きやきらめきを持った時、周囲に伝えたくなります。お父さんお母さんが、今まで「知らないから買わず食べず」だった食材に興味を持ち、食卓で楽しむ日が来るのではないか、そう願っています。味わいながら守ってゆくものの価値の認識が家庭単位で芽生えることで、やがては産業としての需要も増え、生産者も安心して生産に励むことができます。

 

◆そう、種を大切に守って来た生産者の皆さんを元気づけなくちゃ!

 

 「よみがえりのレシピ」製作中に在来作物の生産者の方々と出会い触れ合いました。多くはご高齢の方なのですが、誰に頼まれたわけでなく自ら栽培と採種(タネをとること)を続けるその思いに、深く感銘を受けました。そのタネが次世代に受け継がれていくためには、次世代の子供たちに在来野菜を食べたいと心から思ってもらうことが必要です。 そのために、皆様にご協力をお願いするレシピ集作成を始め、総合企画「在来作物で味覚のレッスン!」として併せて進める短編ドキュメンタリー映像の製作・上映の活動や料理教室開催を成功させたいと思います。

 

(雪の中、かぶの収穫に子供達を案内してくださった畑山さん)

 

 プロジェクトの展開と併せて、今回もまた生産者と子供達が顔を合わせて交流する機会をなるべく多く設け、生産者の方のやりがいや生き甲斐を応援したいと思います。始めは生産経費の採算が合わず、品種の存続が難しい在来野菜であったとしても、学校菜園や家庭菜園での栽培が可能な作物であれば、生産者を先生として迎えるなどして、徐々に広がりを見せてゆけば、毎年家庭の食卓で地域の在来野菜が楽しまれ食べ継がれていく身近な形で、地域に受け継がれていくことが可能なのではないでしょうか。

 

ぜひこの動きを全国に広めていくためにも、皆様のご支援が必要です。宜しくお願い致します!

 

◆引換券について:ご支援くださる皆さまに、御礼として下記をプレゼントします。

 
① サンクスメール
②短編ドキュメンタリー映像「在来作物で味覚のレッスン!」HPとレシピ集にお名前を紹介いたします。
③ 完成レシピ集1冊
④映画「よみがえりのレシピ」オリジナルポストカード5枚セット1組

⑤完成レシピ集に登場する山形県の在来品種の豆1種類
⑥完成レシピ集に登場する野菜をお届け
⑦短編ドキュメンタリー映像「在来作物で味覚のレッスン!」上映会 (50名規模まで無料)1回を開催できる権利(会場・宣伝物費用等は含まれません。)
⑧完成レシピ集3セット1組
⑨完成レシピ集の協賛のページにお名前を紹介いたします。

ご支援額 3,000円:①と②、5,000円:①②③、10,000円:①②③④⑤、30,000円:①②③④⑥、50,000円:①②③④⑥⑦、100,000円:①②④⑥⑦⑧⑨

 

              (ポストカードイメージ)

 

読んで見て考えて、食べたくなる、料理に挑戦したくなる、そして皆に伝えたくなる― そんな「食の喜び」を導くレシピ集を完成させます!!皆さんのあたたかいご支援、宜しくお願い致します!

 

 

渡辺 智史
映画「よみがえりのレシピ」公式ウェブサイト http://y-recipe.net/

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プロフィール

1981年山形県鶴岡市生まれ。ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」監督。一児の父。

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リターン

3,000


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①サンクスメール
②短編ドキュメンタリー映像「在来作物で味覚のレッスン!」HPとレシピ集にお名前を紹介いたします。

申込数
3
在庫数
制限なし

5,000


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①と②に加えて、
③完成レシピ集1冊(B5フルカラ―40ページ前後) を差し上げます。

申込数
50
在庫数
制限なし

3,000


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①サンクスメール
②短編ドキュメンタリー映像「在来作物で味覚のレッスン!」HPとレシピ集にお名前を紹介いたします。

申込数
3
在庫数
制限なし

5,000


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①と②に加えて、
③完成レシピ集1冊(B5フルカラ―40ページ前後) を差し上げます。

申込数
50
在庫数
制限なし
1 ~ 1/ 6

プロフィール

1981年山形県鶴岡市生まれ。ドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」監督。一児の父。

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