こんにちは。しまこみ編集部です。

本日は漫画についてのお話を。

 

 

私は実は漫画をあまり読みません・・・前は「弟が買ってきたら読む」くらいのもので、なぜ漫画家になったんだろうと謎に思うことさえあります・・・

 

好きな作品や興味ある作品の単行本は買いますが、全部で30冊もないのではないかと思います。

 

さらに漫画を描くようになり、本業の合間ということもあってますます読まない傾向が強くなってます・・・勉強のために漫画を読むのも、模写するのも大事ってことはわかるのですが時間足りないですからね・・・。

 

漫画家を目指す人は、「漫画を読む」ことで描ける気になってしまう傾向があるので、漫画やゲームはほどほどに。描く時間と読む時間のバランス感覚が大事だと思います。私の場合はもっと読まねば・・・なのです。

 

 

【釣り漫画二大作品】

釣り漫画といえば思いつく「釣りキチ三平」「釣りバカ日誌」の二大作品があります。

私の釣り仲間の間では釣りキチ三平はレジェンドであり、いまだに人気のある作品です。飲み会では1度は話題にあがる作品でもあります。

 

ABU500シリーズを使う友人が多い

(Lwingさん提供)

 

釣りの”ガチ勢”が納得する内容であり、憧れを持って三平くんが狙った魚に挑む。またはタックルを買い揃えるという人は少なくありません。

ちなみに、釣りバカ日誌は釣りをベースにしたヒューマンドラマという感じなので、ちょっと色が違いますね。

 

 

 

【バスフィッシング漫画】

80年代よりバスフィッシング、ルアーブームが到来し「グランダー武蔵」「Mr.釣りどれん」などのオオクチバスを扱う作品が多数登場しました。

 

バスは状況にあわせた多彩な釣り方が魅力でもあり、誇張もしやすい釣りでもありました。

つまり状況さえ合えば何でも釣れる魚でもあり、ブームもあって漫画の題材として扱いやすい釣りだったのです。

 

しかしながら2005年の「外来生物法制定」により、特定外来生物に指定されたバスを題材に描きづらい時代がやってきます。

バス釣り自体はOKですが、移動や飼育の禁止(罰金300万円)や、都道府県によってはリリース禁止条例が制定されています。

 

 

【”ソルト移行期”の釣り漫画】

その後はソルト(海)を題材にした「釣りチチ・渚」「釣り屋ナガレ」などが登場しますが、実はこの時期は釣り業界自体が迷走した時期であると分析しています。

バスフィッシングファンが釣り場から離れ、どちらかと言えば地味な世界だったソルトルアーや餌釣りにゲーム性を求めた時期でもあります。

今でこそエギングやメバリングなどの言葉が普通に使われていますが、これらの釣りも確立されたばかりで、一方で伝統的で地味だった釣りを(バスフィッシングと比較して)どう魅せるか?釣りにおいても、漫画作品においても悩ましい時期でもあったのです。

 

これら作品群が登場したあとは、釣りの専門漫画雑誌「釣りコミック」をのぞいては、ほとんどなかったようですね。

 

 

【現在の釣り漫画】

私がラッキーキャッツルアーフィッシングスクールを描き、地元出版社でアップロードした2年ほど前から、現在に至っては「つれづれダイアリー」「放課後ていぼう日誌」「おひ釣りさま」などの釣り漫画が生まれています。

 

これらの作品群は共通して「女子」が主人公であります。バスフィッシング時代までは男子が主人公というケースでしたが、特に萌え要素(ツンデレ込み)が強くなったというのが最近の傾向でもあります。

 

私の作品を同列に並べるのもおこがましいではありますが・・・現在の主流は女子×釣りなのです。

 

あと、あまりオーバーアクションをとらないというのも作品傾向です。これは釣りの安全意識があがったこともあると思います。

 

 

 

【ラッキーキャッツの執筆戦略】

さて、ラッキーキャッツルアーフィッシングスクールを執筆するうえで、絵が下手な私なりに信念を持っていることがあります。

私はもともと釣りガイドをしていて、現在も地元で釣りの講師を行い、子供から大人まで「安全管理」「マナー」の啓発を行っています。

明後日からも県立図書館からのご依頼で、伊平屋島にて釣りの講師をさせていただくことになりました。

 

【安里川環境釣り大会での講師のようす】

 

 

持ちえる知識や経験をフル活用し、釣りという楽しい遊びで怪我をしたり、命を落としたり・・・釣り人の行為のせいで釣り場がなくなることがないよう、それを伝達する。それがわかる漫画を描きたいです。

 


そして娯楽として大事なこと。釣りに関する情報を充実させることにあります。

 

一般的な読者層であれば、釣りの話は新鮮な情報だと思います。

しかしながら私が意識しているのは、釣りのガチ勢です。

 

 

私が地元出版社で描き始めたころの話ですが、とある漫画をもってきて「ドーンと釣りあげる迫力のあるシーンを描いてほしい」と編集長から言われました。アオリイカをドッパーンと釣りあげるシーンでした。

私は「こんな事したら身切れするかラインが切れるかするでしょ。ありえない」と拒否したことがあります。大きなアオリイカがヒットすると、身切れしないか、フックが外れないか不安のなかでファイトしますから、普通は腰が引けるもんです。

この3こま目みたいな感じですね。

 

まあ、そこまで迫力のある絵を描けないという問題もあったのですが・・・(笑)

 

 

【圧倒的な情報量で挑む】

ラッキーキャッツ執筆で優位な部分としては、知っていることも載っているけど、ほとんど誰も知らない情報も載っている。

それは最大の武器として活用しています。

 

 

 

 

 

私が釣りに明け暮れていた時代を知っている釣り人は、私を「変態」と呼びます(笑)

変態というのは釣り仲間の間では最大級の褒め言葉なのです。

 

誰もやらない方法を考え出し、試して釣果につなげる。後のスタンダードになる。そういう事に取り組んだ結果の呼び名です。

一般的な釣り人が持ちえない情報をは、釣り漫画を執筆するうえで最大の武器、というわけです。

実際に作った発電機入りルアー。

サメ狙いでめっちゃアタりました。

 

 

【釣り人にとって、魚は主役である】

ライバルであり釣り人サイドからすると「主役」ともいえる魚に関することも、持ちえる知識や考察をフル活用して描くようにしています。

魚は種類が違えば習性にも違いが出てきますし、季節や生態系によっても習性が違います。習性が違えば当然ながら釣り方も変わります。

魚を知ること、魚が育つ環境を知ることは大事なのです。

 

 

 

私は絵は漫画家としては上手くはないですが、魚について、また、魚をとりまく生態系についてはしっかり描いて伝えていきたい。そう考えながら筆を走らせています。

あの釣り場、あの季節にはあの花が咲いているなとか、あの瞬間魚がアクビするな・・・とかですね。釣り人にしかわからない話ですけど。

もし漫画がヒットしてアシスタントを雇えるようになるなら、キャラクターはアシスタントに描いてもらいたいくらいです(笑)

 

 

 

釣りキチ三平がいまだに釣り人”ガチ勢”から人気があるのは、魚の描写、自然の描写がリアルで、矢口先生の実釣や経験から描かれているためだと分析しています。

ああいう環境でかっこいい魚を三平くんのように釣りたい。そういう憧れをもった釣り人が多いのです。私もそういう漫画を描いていきたいですね。

 

正直な話をすると、釣りキチ三平は平成版の5巻までしか読んでません・・・圧倒されて描けなくなってしまうので、自分でできる範囲でがんばるという感じです。ラッキーキャッツが完結してから、ゆっくり楽しみたい作品なのです。

 

 

第2巻「沖縄都市河川渓流/ジャングルパーチ編」では特に「魚の描写」「生態系の描写」をがんばっていますので、楽しんでいただけると幸いです。

釣りをする人が勉強になる内容も多いと思いますよ。

 

 

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