推定１０歳の外で暮らしてきた猫を家族にお迎えいただくということ。姫ちゃんの幸せレポート

ご家族から姫ちゃんがソファでリラックスして眠る写真が送られてきました。

つい３か月前まで、

外で１０年以上暮らしてきた子とは思えません。

でも、とっても幸せそうです。

キジサビ猫の姫ちゃん。

千代田区のＯ稲荷神社で姫ちゃんを保護することとなったのは、昨年２０２３年１０月中旬のことです。

「Ｏ稲荷神社で暮らしている耳先カットのあるキジサビ猫が深い傷を負っている」との相談が相次いで寄せられました。

写真でも傷の深さが伝わってきて、感染を起こしているのではないかと心配な状態でした。

いつも食べ物を与えている人たちの協力を得て、タモ網を使って無事に保護。入院先の動物病院では患部の消毒と抗生剤が投与されました。

姫ちゃんは、退院後、保護猫ホーム・老猫ホーム神田神保町で過ごしていたのですが、「O稲荷神社で姫ちゃんを見守っていた」という方たちが次々とお見舞いにきて、人数の多いことにこちらもびっくり。まるで「姫ちゃん詣で」のよう。姫ちゃんは地域でみなさんに見守られてきたのだなと安心しました。

とはいえ、路上生活１０年余りは過酷なものだったと思います。ハクビシンとみられる動物に襲われ、深い傷を負ったわけですから。

３年前から姫ちゃんに食べ物を与えていた人が何回かの面会を経て、姫ちゃんを迎えることを決意。環境等の準備を整えていただき、昨年末に姫ちゃんをお届けしたのでした。姫ちゃんは暖かいお部屋で幸せそうです。

私が活動を始めたころは、子猫は譲渡が決まりやすく、大人の猫をご希望くださる方は本当に少なかったです。子猫は可愛いし、子猫のころから成長を見守りたいというお気持ちもすごくよくわかります。最近は大人の猫の良さを理解してお迎えくださる方も増えてきました。

姫ちゃんのような幸せをたくさんの大人の猫たちに届けたいと思います。