こんにちは。絵本「町をまもった龍木」の作者の松田春花です。

絵本をもっとよく知って頂きたいので、内容を詳しくご紹介していきます。

絵本は31ページ、本文見開き15枚で構成されています。

絵は「はらぺこあおむし」などの著者であるエリック・カール氏のコラージュの技法を使って描いています。

一枚一枚に思い入れがあるので、実際の写真を交えて一枚ずつご紹介します。

 

1,2ページ目、絵本の主人公は東北で防潮林として立つ松の少年。

ひょろりとしているが、誰よりも元気でくねくねと曲がっていて、町をまもっているという誇りが人一倍(松一倍?)強いです。

 

1,2

モデルにさせてもらったのは、宮城県仙台市荒浜小学校から見えた防潮林です。

 

botyorin

この荒浜地区は、2011年7月初旬に私が初めて生で見た被災現場でした。

映画の世界に入ったような、まるで夢を見ている気分で、でもそこには生活が垣間見える学生鞄や写真等が沢山あって、強い喪失感に襲われました。きっと一緒にいたメンバーも同じ気分だったのでしょう。みんな一言も喋らずに呆然と眺めていました。

その際、瓦礫も撤去されて何もない平地に、まばらに残っていた松の木々がとても印象的でした。

ほとんどは流されたのでしょうが、電信柱も倒されているなかで、これだけの木々があの津波を耐え抜いた。感動のようなものを感じ、東北の防潮林について調べてみました。

すると、東北の防潮林は、古くは江戸時代より、防風、防潮、飛砂の抑制機能を求めて造成、維持されてきたことを知りました。ずっと町のみんなの暮らしを支えていてんだと思うと、松の木々に強い生命力を感じました。きっと流されてしまった木々も、必死に津波と戦ったんだろうと思い、後に出会う龍木とつなげてお話を考えました。

陸前高田の奇跡の一本松もみんなに希望を与えてとても有名になったように、防潮林は津波に流されてしまっても、ずっと町をまもってくれていると思います。

 

松田春花

 

新着情報一覧へ