松竹大谷図書館｜演劇・映画の宝箱、貴重資料を未来へ【第13弾】

本日10月1日、おかげさまをもちまして、支援額が200万円に到達いたしました！

あたたかいご支援ありがとうございます！

さて、現在、閲覧室では北條秀司スクラップブック保存プロジェクト特別企画展「初展示！劇作家・北條秀司の貴重資料たち」を開催中です。

劇作家・北條秀司が当館に託した唯一無二の資料を守り、次世代まで活用していきたい――

今回の保存プロジェクト特別企画展は、この貴重な資料「北條秀司スクラップブック」の存在をより多くの方に知っていただきたい、という想いからスタートいたしました。

これらの資料は、劇作家・北條秀司が舞台を作り上げていく過程を克明に記録した、他に類をみない資料群です。

この貴重な資料を活用し続けることができる状態で、次世代に引き継いでいくこと――

それが、私たち松竹大谷図書館スタッフの使命であると考えています。

今回の特別企画展では、皆さまにも北條秀司スクラップブックの原物をご覧いただこうと、ガラスケース内に一部原物資料を展示しております。
この機会に、ぜひ皆さまにも北條秀司の筆跡の残るスクラップブックの原物資料をご覧いただき、その重要度を感じていただければ幸いです。

さて今回の特別展示では、北條秀司の名舞台の作品世界に触れていただこうと、ブックトラック展示も行っています。ブックトラックに並んでいる北條秀司関連資料は、手にとってお席でゆっくりお読みいただけます。

このブックトラック展示は、今年2024年1月より開始した展示企画です。

当館は閉架式の図書館のため、直接利用者の方に書架に並んでいる資料を手にとって選んでいただくことができません。しかしながら、より多くの方にもっと気軽に当館資料に親しんでいただきたい、との思いから、これまでのケース展示に加え、新たに資料紹介の企画を立ち上げたものです。

今回はブックトラック展示より、おすすめの資料をご紹介いたします。

今回のプロジェクトにご寄稿してくださった新派文芸部の大場正昭さんもおすすめの北條秀司の自叙伝『演劇太平記』です。

北條秀司が晩年、新聞連載で自身の演劇人生の足跡をまとめたもので、全6巻の一代記となっています。戦後演劇界の熱のこもった芝居づくりの裏側までもが垣間見え、北條秀司の作品づくりにかける情熱がこちらまで伝わってくるよう。演劇ファンの方にはぜひお読みいただきたい資料です！

このほかにも、歌舞伎の上演台本や戯曲全集などもお席でゆっくりご覧いただけますので、歌舞伎座ご観劇後など、お気軽にお立ち寄りいただけますと幸いです。

皆さまのご来館を心よりお待ちしております！

改めまして、北條秀司スクラップブックを次世代まで守るための今回のプロジェクトに、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願い申し上げます。