お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

今週24日(木)は5万円のご支援を頂いた方をご招待して、松竹大谷図書館の見学会を行います。ご都合が合わずいらっしゃれない方には、予約制で書庫をご案内するガイドツアーのご招待券をお送り致しますので、どうぞご利用下さい。見学会の様子は後日、新着情報でご報告致します。

また、台本カバーの作品や記載するお名前、当館HPに掲載させて頂くお名前など、そのほかのリターン(お礼)につきましては、まだまだご希望をお伺いしておりますので、これからもぜひご連絡下さいませ。

 

さて、今回の新着情報は、
「実践!組上燈籠組上げ作業『一の谷』篇 その4 組上完成」です!
復刻予定の組上燈籠絵の試作品を実際に組上げて、手順を探ってみようというこの企画、11月14日の新着情報では、貼り付け作業を開始し、人物と波が完成しましたが、今回はいよいよ背景を組み立て、「組上燈籠(絵)」の(絵)が取れて完成形の「組上燈籠」になるよう、仕上げの作業にかかります!

 

前回の新着情報でもお伝えしましたが、今回作業を続けている「一の谷」は合印(「糊しろ」に描かれている「△△」「△乍」等の図形)や指示書きが、貼り合せる双方のパーツにしっかりと描かれているので、指示通りにパーツを貼っていけば、「組上燈籠」を組み立てることができます。

 


左のパーツには「左ナリ」、右のパーツには「右ナリ」と、大変親切なナビゲーション。

 


背景のパーツにも、人物や波と同じように、3cm幅の紙を「糊しろ」「折しろ」として貼っていきます。元々の糊しろは幅が4㎜程しかないので、これで強度を増すことが出来ます。

 


向かって右側の背景のパーツの貼り付けです。

 

ボンドを楊枝で薄く塗って、指示通りに貼っていくと、厚紙で補強しなくても、きちんと立ちます。

 


今度は向かって左側のパーツの取り付けです。

 

これで、全ての背景のパーツの貼り付けが完了しました。

 

一方、他のパーツも仕上げの作業を行っていきます。
ここで、間違い探しクイズです。下の二つの写真の熊谷次郎直実にどこか一カ所違う所がありますが、どこでしょう?


正解は名札の位置です!

左の写真では、錦絵に描かれた通りに切り出したので直実さんの名札が人物の手前にありますが、このままでは肝心の扇を持つ手が目立ちません。そこで、名札をいったん切り取り、母衣(背の袋状の武具)の後ろに付け直す事にしました。もちろん付け直さなくてもいいのですが、今回は少し加工して名札を生かすことにしました。

 

そしてこちらは、前回でも少しだけご紹介した、「画題」や作者の名前「よし藤」などの貼り付け作業です。

これを利用して制札を作ってみました。

 
さて、いよいよ全てのパーツを並べて、出来上がり図と比べてみましょう!


いかがでしょうか。出来上がり図とそっくりに出来ましたね。

 

今回試作した組上燈籠絵はパーツも少なく、絵にある指示通りに作業を進めれば、簡単に組み立てる事が出来ます。しかも、出来上がりは一枚物とは思えないほどのスケールです。組上燈籠絵の作者の個性が非常に色濃く出た作品と言えるでしょう。前回試作した『石橋』とはまた違った魅力を持った作品ですので、皆さまも復刻版の出来上がりをどうぞお楽しみに!

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