【第9弾】演劇史を紐解く、歌舞伎座の絵本番付と筋書を後世へ。

【第9弾】演劇史を紐解く、歌舞伎座の絵本番付と筋書を後世へ。

支援総額

3,250,000

目標金額 2,500,000円

支援者
260人
募集終了日
2020年10月28日

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    専用URLを使うと、あなたのシェアによってこのプロジェクトに何人訪れているかを確認できます
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2021年08月30日 12:40

ミニ展示「山田洋次監督」展第七弾『キネマの天地』資料ご紹介

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

2週間の夏期休館が終了し、本日より開館いたしました。引き続き、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開館時間を10時から16時までに短縮し、ご利用は「前日までの予約制」とさせていただいております。詳しくは当館HPの「現在のご利用について」のページをご覧ください。

 

現在、当館閲覧室では、ミニ展示「山田洋次監督」展第七弾を開催中ですが、東京は感染状況が厳しくなかなかご来館いただけない状況ですので、新着情報で、その関連資料などをご紹介します。

 

今回は、山田洋次監督作品『キネマの天地』(1986年)の資料のご紹介です。
この作品は、松竹大船撮影所50周年記念として製作された映画で、大船への移転直前の昭和8-9年頃の松竹蒲田撮影所が舞台となっており、映画館の売り子から女優へと育っていくヒロインのサクセスストーリーを中心に、当時、映画製作に情熱を傾けた撮影所の人たちの姿が描かれています。山田洋次監督がメガホンをとり、脚本も井上ひさし、山田太一、朝間義隆と共に執筆し、松竹で多くの名作を発表した野村芳太郎監督が製作として参加しています。有森也実、中井貴一が出演し、そして渥美清、倍賞千恵子、前田吟、吉岡秀隆、下條正巳、三崎千恵子、佐藤蛾次郎、笠智衆など、山田作品にお馴染みの俳優も多く登場しており、松竹にとって節目となる年に作られた娯楽大作です。

 

下の写真は、『キネマの天地』の台本とシナリオ本です。

『キネマの天地』台本
上:製作段階の各種台本
下左より:シナリオ本、完成台本、シノプシス

 

映画は、製作の各過程に応じた台本が作られます。最初に準備稿が作られ、続いて改訂稿、決定稿、撮影稿など改訂が反映され、映画によっては何種類もの台本が作られます。当館は、この製作過程の台本もできるだけ収集・保存しております。どの段階でシナリオが改訂されたのか、映画製作の流れを知ることの出来る貴重な資料です。
そして映画の完成後は、松竹では戦前から、最終的にフィルムから採録した「完成台本」が作られてきました。基本的に白地に縦書で、タイトルや完成試写の日付、フィルムの巻数、映倫番号が印字されています。製作過程の台本では、例えば撮影時に台詞の変更などがあったら、その台本と実際に完成した映画とで台詞が異なることになりますが、完成台本はその名の通り映画の完成後に作られるので、映画の正確な内容を文字情報として知ることが可能です。

 

また、製作の過程を知ることのできる資料として、他に映画のスクラップブックがあります。

『キネマの天地』のスクラップブックです。
製作発表から、ロケの風景を伝える記事、監督や出演者のインタビュー、映画評、興行情報などの新聞や雑誌の記事の切り抜きが貼られており、当時のその映画を取り巻く状況を知ることができます。
『キネマの天地』はスクラップの冊数が多い映画で、計9冊が保存されています。当時、この映画に関する記事がそれだけ多く掲載された、といえるのではないでしょうか。また、基本的にその媒体の発行順に沿って記事が貼られているので、その映画の誕生から公開後の反響まで、ほぼ時系列に沿って追っていくことができます。スクラップブックは、そのページを捲ることで映画公開当時の熱狂や興奮を体感しているような気持ちになれる資料なのです。

 

ちなみに、現在公開中の山田洋次監督の最新作『キネマの神様』は、大正9年に松竹が蒲田撮影所を開所し映画製作をはじめてから100周年を迎えたことを記念して製作された映画で、こちらは、山田洋次監督が若き日を過ごした戦後の松竹大船撮影所がモデルとなっています。

 

『キネマの天地』は戦前の松竹蒲田撮影所の姿を描き、『キネマの神様』は戦後の松竹大船撮影所をモデルに。それぞれ、松竹の歴史ある撮影所が映画の重要な要素となっていますので、『キネマの神様』を映画館でご覧になられた方には、是非この機会に、『キネマの天地』もDVDなどでのご視聴をお勧めいたします。


ミニ展示「山田洋次監督」展第七弾
展示期間:2021年7/ 30(金)~10/27(水)
展示場所:松竹大谷図書館 閲覧室
※現在、入館は前日までの予約制となっております。展示をご覧になる場合も、ご予約の上ご来館下さい。
※開館日につきましては、状況の変化にともない変更の可能性があります。随時当館のホームページをご確認下さい。また、お電話でもご案内いたしますのでお問い合わせ下さい。


松竹大谷図書館
℡ 03-5550-1694(平日:10時より16時※短縮しています)

▽詳しいご利用方法はこちらをご覧下さい
「現在のご利用について」

リターン

3,000


alt

活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
41人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)※デザインは全て一緒です
当プロジェクト限定
 歌舞伎台本『連獅子』
 映画台本『彼岸花』
の表紙デザイン!

支援者
81人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

10,000


オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ

5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派・松竹新喜劇台本】
【映画台本】
【寅さん台本】
の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントにお書き下さい

※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがあります
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします

支援者
100人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

30,000


オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

10,000円のリターンコース内容に加え、
■明治24年1月の歌舞伎座の【筋書】と【絵本番付】のデザインのオリジナル文庫本カバー

支援者
22人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

50,000


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【5万円 応援コース】

※こちらのコースは、頂くご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせて頂きます。

■サンクスメール
■4月末に報告書送付
■松竹大谷図書館HPにお名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
5人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年4月

50,000


【5万円 リターンコース】松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付)+文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

【5万円 リターンコース】松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付)+文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

30,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館見学会にご招待
2020年11/26日(木)開催
 (1)10時~11時半
 (2)12時半~14時
 (3)15時~16時半
の3回を予定(各回10名以下)
ご希望の回をご支援時の質問の回答にお書き下さい(先着順)

※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
※11月26日の見学会に参加出来ない方には予約制で、松竹大谷図書館を1時間ご案内するガイダンスの招待券をお送りします。有効期限:2020年12月~2021年7月の平日(開館日及び整理休館中)
※今回の見学会につきましては、書庫内のガイドツアーは開催致しません
※新型コロナウイルスの感染の拡大状況によっては、ご案内の範囲や期間を変更させて頂く場合がございます

支援者
13人
在庫数
16
発送完了予定月
2021年4月

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