大槌町で津波により失われた町の記憶や人の繋がりを取り戻したい

大槌町で津波により失われた町の記憶や人の繋がりを取り戻したい

支援総額

617,000

目標金額 490,000円

支援者
58人
募集終了日
2016年10月7日

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プロジェクト本文

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大きな悲劇のあとだからこそ、残さなくてはいけない写真があります。

地域の記憶を未来に残していくための写真展を開催します。

 

はじめまして。本プロジェクトの実行を担当している速水です。私は普段、写真雑誌の編集や広告などの制作を手がけています。現在は、ディレクターとして写真関連のイベント運営も手掛けるようになりました。

 

2006年、岩手県・大槌町出身の妻と結婚した私は、5年後に妻の実家の被災を通じて震災を経験し、自分の無力さを知りました。写真家ではない私が、写真というものを通じて地域の人と向かい合い、そして寄り添いながら、大槌のためにできることはないだろうか。

 

そんな想いから2012年、友人であり世界的に活躍する写真家アレハンドロ・チャスキエルベルグとともに大槌へ向かい、「大槌未来の記憶」というプロジェクトを始めました。

活動をして4年になりますが、数多くの方々と交流し、人とのつながりを改めて感じています。おかげさまで今回も10月に大槌町にて写真展を開催することが決まりました。

 

協力してくれる方々も多く集まり、場所も確保できました。

しかし、このイベントを運営する準備資金が足りていません…

ぜひみなさんのご協力をお願いします。

 

※活動内容がわかるよう動画にまとめています。ぜひご覧いただければ幸いです。

 

 

大槌を想い、作られ、世界13ヵ所で展示された作品。だからこそ、地元大槌の人に見ていただきたい。

 

東北の被災地では大切な家族や友人、家、職場などが津波によって奪われました。自分の住んでいた町、ともに時間を過ごした人たち、さらにはその思い出の証でもある写真。ある方はそれを「まるで自分が生きてきた過去が否定されたように感じた」といわれました。「大槌未来の記憶」プロジェクトは、津波によって奪われた町の記憶を、再び写真によって取り戻すことができないか、という思いからスタートしています。​

 

2012年に大槌町で撮影をスタートし、2015年に「Otsuchi Future Memories」というタイトルで、スペインの出版社Editorial RMより写真集として出版。世界13ヶ所で同プロジェクトの展示が行われるなど、海外でも高い評価を受けてきました。

 

世界的な評価に背中をおされる中で、今年9月末に「大槌未来の記憶」を、作品が制作された大槌にて展示できることになりました。

 

※実際に撮影した写真です。

 

やるからには、大槌町のひとたちにとって意味あるものに。人と人。過去と現在。つながりを大切にした写真展にしたい。

 

大槌での開催にあたり、東京と大槌のメンバーからなるプロジェクトチームが本展の構成を行っております。今回の写真展は、いわゆる写真家の一個展を行うものではありません。写真が地域や社会に対してできること。大槌町の方々にとって意味あるものにしたいと考えています。

私たちは、展示のリサーチで大槌の方々とお会いする中で、多くの方が「かつてあった繋がりが失われている」と感じられていることを知りました。その課題に対して写真展を通じて向き合うことが、このプロジェクトの柱となっています。

例えば、仮設住宅にお住いの高齢者の方々が、家からでなくなってしまった、というような事象に対して、「写真を撮る人と、撮られる人」という出会いを通じて「繋がり」に転化できないか?

その問いは、地域の写真愛好家メンバーが大槌の仮設住宅を訪れ、そこに住む高齢者の方々にメイクをほどこしポートレイトを撮影、被写体の笑顔を生み出すと同時に、これまでになかった人と人の「繋がり」をつくるといったコミュニティアクションになりました。今回の写真展では、アレハンドロ・チャスキエルベルグの写真に加えて、地元の方によって撮影された写真も併せて展示いたします。

 

※現地で撮影をさせていただいた皆様の様子


プロジェクトを進めていく上の過程において、私たちは大槌である経験をしました。それは点と点がつながるかのごとく、ある知り合いが別の知り合いへと繋がっていくということ。東京では「驚き」であるこのことが、大槌では「あたりまえ」のように起こります。それが意味することを私たちはこう考えました。

「大槌には、今もなお目には見えない繋がりが網目のように編まれており、それは、人と人が出会うことで再び目の前に立ち現われくる。震災も津波も、本当の意味でこの町の繋がりを断ち切ることは決してできなかった」のだ、と。

今回、私たちが作り上げようとしている展示は、そんな目には見えないが確かに存在する大槌の繋がりに光をあてたものです。展示される写真は全て、このプロジェクトを通じて生まれた人と人との出会い・繋がりの痕跡です。

 

[プロジェクト詳細]

開催:2016年9月29日(木)〜2016年10月9日(日)まで開催

場所:大槌学園仮設校舎 体育館 (岩手県上閉伊郡大槌町小鎚22地割)

内容:展示される写真たちは、目には見えないけれども確かに存在する大槌の人々の繋がりを物理的なものとして視覚化するものです。オープニングイベントでは、間伐材を使った薪で作った焚火を囲んで語り合うイベントや、大槌の郷土芸能の上演、中学生に向けたワークショップなど、「人と人が繋がる」をテーマに、様々なイベントを行う予定です。これらを通じて、地域にとって意味のある展示を作ることが、私たちの想いです。

 

※大槌学園仮設校舎の体育館

 

 

未来の大槌に住む人たちに向けて、記憶と記録を残すものに。

 

漁業の町だった大槌では、震災後、きこりとなって森に入り、間伐を行っている方がいます。豊かな森を作り出すことで、かつての豊かな海を取り戻すことができる。その方はそれを「恩送り」といわれました。視線の先には、未来の大槌の人のために、今何をすべきか、という想いがあります。

 

この展示にも同じ想いを込めました。展示会の終了後には、アレハンドロ・チャスキエルベルグの作品を大槌町に寄贈いたします。何十年後かの未来、大槌の人たちがこの震災を振り返ったとき、当時の人たちがどう立ち上がったか、その軌跡を伝える町の記録 / 記憶になることを意図しています。

 

このプロジェクトを通じて

未来の大槌のために、写真だからこそできることを

この写真展を通して実現したいと考えています。

皆様の温かいご支援、どうぞよろしくお願いいたします。

 

※大槌のチームによる仮設での実際の撮影風景です

 

 

【支援金の使途目的】

皆様から頂きました資金は以下のように使用させていただきます。

会場運営費として49万円

 

【リターン内容】

3000円…アレハンドロ・チャスキエルベルグ直筆Thank youポストカード

 

10000円…アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集+直筆Thank youポストカード

 

35000円…特別限定エディション「Otsuchi Future Memories」A4サイズインクジェットプリント(サイン入り)

 

100000円…特別限定エディション「Otsuchi Future Memories」A3サイズインクジェットプリント(サイン入り)+ アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集

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プロフィール

1982年生まれ。写真雑誌「PHaT PHOTO」前編集長、現在は東京国際写真祭のオルガナイズを務める。大槌町は妻の実家のある第二の故郷。

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リターン

3,000


アレハンドロ・チャスキエルベルグ直筆Thank youポストカード

アレハンドロ・チャスキエルベルグ直筆Thank youポストカード

・「大槌未来の記憶」プロジェクトからお礼メール
・アレハンドロ・チャスキエルベルグの直筆サイン入り「Thank youポストカード」

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集+直筆Thank youポストカード

アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集+直筆Thank youポストカード

・アレハンドロ・チャスキエルベルグの直筆サイン入り「Thank youポストカード」
・アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集「Otsuchi Future Memories」(サイン入り)

申込数
35
在庫数
5
発送完了予定月
2016年11月

3,000


アレハンドロ・チャスキエルベルグ直筆Thank youポストカード

アレハンドロ・チャスキエルベルグ直筆Thank youポストカード

・「大槌未来の記憶」プロジェクトからお礼メール
・アレハンドロ・チャスキエルベルグの直筆サイン入り「Thank youポストカード」

申込数
19
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2016年10月

10,000


アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集+直筆Thank youポストカード

アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集+直筆Thank youポストカード

・アレハンドロ・チャスキエルベルグの直筆サイン入り「Thank youポストカード」
・アレハンドロ・チャスキエルベルグ写真集「Otsuchi Future Memories」(サイン入り)

申込数
35
在庫数
5
発送完了予定月
2016年11月
1 ~ 1/ 4

プロフィール

1982年生まれ。写真雑誌「PHaT PHOTO」前編集長、現在は東京国際写真祭のオルガナイズを務める。大槌町は妻の実家のある第二の故郷。

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