世界平和の森づくり:植林1000本プロジェクトのご報告と御礼
2月5日から3月7日までの30日間、Readyforを通じたクラウドファンディングに取り組み、目標額(50万円)を超えるご支援をいただくことができました。皆さまの温かいご支援に対して、改めて御礼申し上げます。
今回、私たちは3月21日から4月1日の日程で「グローバル・ユース・プロジェクトin インドネシア 2018」(研修企画:YSP-Japan)を開催しました。日本から社会人と大学生を含む6人が参加し、インドネシアの島々を訪ねながら「世界平和の森」を作ることを目指して植林活動を行いました。
バリ島でユーカリ種アンププの木を800本、カリマンタン島ではモリンガの木を200本植林してまいりましたので、プロジェクト完了のご報告をさせていただきます。
真っ黒な大地に生える希望の緑
初めに訪れたのはバリ島北東部に位置するバトゥール山麓です。火山の噴火の影響で、大地は火山岩で覆われ、周囲一面が真っ黒です。植林は、そこに穴を掘って土を入れ、苗木を植えていきます。バリ島では800本の植林を行いました。1本植えるのに500円の費用が必要ですので、バリ島で行った植林の経費は40万円になります。
今回、キンタマーニ第一高校の生徒が22人、私たちと一緒に植林してくれました。日本とインドネシアの青年たちが協力して、一本一本まごころを込めて木を植える姿はとても感動的でした。「世界平和」の願いを込めて植林された木々たちは、やがて地球を生かす立派な森林へと成長してくれるに違いありません。
バリ島では、高校生の自宅へ宿泊するホームステイや高校で日本文化紹介を行うなど、異文化を体験するプログラムも行われました。
地球の未来を守る奇跡の木「モリンガ」の植林
後半はカリマンタン島を訪ねました。「地球の肺」として知られ、熱帯雨林の宝庫となっていたカリマンタン島も森林伐採や自然火災の影響で急激に環境が破壊されています。私たちが行っている植林地の反対側の山では、石炭の採掘が始まっており、以前まで緑で覆われていた土地が黒く変わっていました。
カリマンタン島での植林は地球環境を取り戻す活動に直結します。私たちはそこで「奇跡の木」として知られる「モリンガ」の苗木を現地のかたがたと200本植林しました。植林費は1本500円の木の苗木を200本植えましたので10万円になります。
今回植林したモリンガは一般の木の20倍のCO2吸収量を誇ります。成長も早く、何よりも葉や種に母乳に匹敵する栄養素が含まれているため、貧困解決にも有効な植物で知られています。私たちが昨年植えた木々はすでに3メートルほどに成長し、林が形成されてきていました。
一年前に植えたモリンガ
カリマンタン島にて植林
今回ご支援いただいた木々は、地球を守り、未来に生きる地球の人々の暮らしに必要不可欠な存在となるに違いありません。決して大規模な植林活動とは言えませんが、大自然が私たちの見方をしてくれたようです。植林を行った数時間後や翌日は雨になることが多くありました。森林消失後、降水量が少なくなってしまっている地域でしたので、まさに恵みの雨でした。
皆さまの尊い思いが込められた木々を大切に育てながら、「世界平和の森づくり」プロジェクトを続けてまいります。リターンに関しては5月中に発送させていただきます。今後ともご支援並びにご協力をよろしくお願いいたします。
2018年4月6日
YSP-Japan
プロジェクト・コーディネーター
河野弘暉