やるきになると本を読むのが早い私昨晩から合計4時間ぐらいで読破
NHK出版のサダコ「原爆の子の像」の物語 


感想 /禎子さんのストーリーがどういう経緯で世界中に伝わったのかがとても良くわかった。

 

さすがの取材力でABCCが所有していたカルテを見て、
黒い雨にあたった禎子さんが、注目の被験者として発病後2ヶ月ごとにABCCでの調査をされていたこと、サダコが死後解剖の結果、甲状腺ガンなど複数のがんが見つかった事はとても価値のある重い事実である。
(佐々木雅弘さんの証言と照らし合わせると、「戦後50年のときに、ずっと見つからなかったサダコのカルテがテレビ取材班の取材のときにみつかったんですよ。サダコのカルテは見つかっていなかったんだけれど段ボールが数百ある部屋に入ったとたん、一番上から段ボールが落ちてきて その一番上が、サダコのカルテでした」というカルテは、原爆病院ではなく、ABCCのカルテだった、ということになる)

 

ABCCは、アメリカ軍の医療組織。治療はせず被爆者のデーターを収集してきた。
現在は放影研と名を変え、福島県立医科大学と業務提携を結び
福島の子、周辺の子らの健康データーを収集している。
もし、禎子さんの遺体、被爆者の方の遺体が原発事故が起きた後の人々の健康を守るための医学の発展のために活用されているのならば、彼女達が辛い想い(言語の通じないアメリカの医師に裸で写真を撮られたり、血液を抜かれたりした)
をして、集められたデーターには意味があったと思う。
しかし、核実験、地下核実験、原発事故のあと、世界中にたくさんの被ばくの被害を受けた人たちが様々な病気に苦しむ中、
ABCCの資料は治療に活用されたのだろうか?


私は、福島の子どもたちが未だに「避難、保養」などの被ばく回避の提案をされずに年間20ミリシーベルトと言う非人道的な数値を許容され、
ガラスバッチを持って学校に通い、エコー画像も被験者の家族に渡されないままエコー検査を受け続けさせられている状況が、どうも解せない。
日本民族、私たちの愛する子どもたちは モルモットではない。

 

もちろんABCCには、医学の発展に寄与された部分はある。
例えば禎子さんが倒れた時は不治の病といわれた白血病を、
治せる病気としていった例として、直接医療行為ができないABCCが広島の病院に治療薬を提供して、原爆の影響で白血病になった子を治癒させた例もあるという。
サダコの物語は白血病 生きたいのに生きれない 悲しい気持ちで鶴を折って何かを成し遂げた気になる というマイナス点がある。
また、”反米”を強調された結果冷戦下のソ連で核武装のためのプロパガンダに禎子ストーリーが使われた例もあるという。
「核の被害 戦争の被害でなくなる子どもたちがいなくなるように」
と願った禎子さんの想い、広島や長崎の原爆で亡くなった方々の想いを理解し、
我々はその歴史から何を学び、どういかすべきなのか・・・
やっぱり目の前のアメリカ追従の沖縄基地問題
戦争法案の事抜きには語れない。

新着情報一覧へ