視力の弱い方でもTVやスマホの画面が見られるファインダーの実用化へ

網膜投影ファインダーRPFの実用化にご支援頂いている皆様

 

お世話になっております。RPFプロジェクトの川辺です。

2021年12月に、クラウドファンディング終結後の進捗をお伝えし、2022年11月27日にプロジェクトとしての終結報告をさせて頂きましたが、READYFOR新着情報へのアップを失念しておりましたの。

遅ればせながら、既に発信済みのメールのコピーを以下にアップさせて頂きます。またRPF試作機の配布を希望された方（7名様）への対応はつつがなく終了していることを申し添えます。

ありがとうございました。

 

2023年4月11日　川辺憲一

 

（以下2022年11月27日送信メールのコピー）

 

１．初めに

ピンホール径の問題で改良を余儀なくされたこと、改良した試作機での初期評価が思わしくなかったこと、新型コロナウィルス問題が収束せず試作機の評価先選定が困難だったこと、等の外部要因に加えて、私自身が家族の介護にかなりの時間を取られたことも重なって、あっと言う間に一年が過ぎてしまいました。

おかげさまで私もようやく家族の介護から解放され、新たに本プロジェクトの今後を協力者の方々と再検討いたしましたが、何度かの協議を重ねた結果、以下の結論に至りました。

 

2．現時点での結論

• 手持ち単眼式のRPFの実用化は断念することにいたしました。
• 拡大評価用に保管していた試作機（約70台）は、このメールを受診された方で、かつ送料をご負担頂くことなどの条件にご同意いただけた方に、配布させて頂きます。
• 他の方式（眼鏡式やゴーグル式）のRPF実用化に関しましては、新たな協力企業が見いだせたのちに、再度チャレンジしていく所存です。

 

3．実用化断念に至った理由

• 初期評価にて、「画角が狭い」、「重い」、「大きい」の3点が、実用化を阻む大きな要因であることを把握できました。しかし、より多くの被験者様に試して頂くために、画角や重さ、大きさを変更することは、最初と同規模の試作プロセスを経る必要があります。再試作の遂行には、資金面も含めた経営資源が圧倒的に不足するため、分不相応と判断いたしました。
• 加えて、RPFの効果が比較的見込まれる前眼部の疾患をお持ちの被験者様は、眼鏡やコンタクトレンズなどの使用で日常生活に支障のない方が多いことも認識しました。これは、RPFを必要とされる方が、当方の予想よりかなり少ないことを示唆していると判断いたしました。
• 初期評価レポートを別紙としてこのメールに添付いたしますので、ご一読頂ければ幸いです。

 

4．終結にあたって

• 本報告の記載内容と初期評価報告書は、株式会社レオニックスのWebサイトにも掲載いたしますので、ご承知おきください。
• 初期評価や返礼品で使用した試作機を除くと、約70台の試作機が残っています。この70台を、下記条件にご同意頂いた上で希望される方に、送付させて頂きます。

・送料着払いにご同意頂ける方

・故障した場合の修理等アフターサービスはお受けできかねることにご同意頂ける方

・PC、スマホ等への接続ケーブルをご自身で用意して頂くことにご同意頂ける方

• ご希望される方は、今から2週間後の12/11までに、本メールへの返信としてその旨ご連絡頂きたく、お願い申し上げます。
• ご希望者多数の場合は、以下の優先順位で配布先を決定させて頂きますので、ご了承ください。なお、試作機がクリスマスイブ（12/24）までにお届けできるように、締め切り後順次発送させて頂きます。

・第一優先：現在、視覚に不自由を感じておられる方、またはその家族の方

・第二優先：眼科医療に従事されておられる方（眼科医・視能訓練士等）

・第三優先：上記以外の方（多数の場合はクラウドファンディングの支援額が多い順に当方で決定させて頂きます）

 

5．最後に

　2021年の1月にクラウドファンディングが成立して以来、協力者の皆様とRPFの実用化を目指して参りました。しかし、現在の考え方では、視覚に問題を持たれている方のご要望には応えられず、量産しても継続的なビジネスになり得ないと判断いたしました。

クラウドファンディングをご支援頂いた皆様方には、ここに改めて厚く御礼申し上げますとともに、皆様方のご多幸を祈念して、プロジェクトの終結をご報告申し上げます。

長い間、本当にありがとうございました。

 

以上

 

2022年11月27日　株式会社レオニックス顧問　川辺憲一