家庭菜園支援と市場の建設で、ロヒンギャ難民と受け入れ地域を応援!

家庭菜園支援と市場の建設で、ロヒンギャ難民と受け入れ地域を応援!

寄付総額

2,661,000

目標金額 2,500,000円

寄付者
145人
募集終了日
2022年8月31日

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IVYサポーター募集中!

〜紛争下にいる子どもたちの未来のために〜

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達成の御礼とネクストゴールについて

 

みなさまの温かいご支援のおかげで、当初目標としていた250万円に到達することができました!

 

新型コロナウイルス感染拡大や豪雨災害など日本国内でも大変な方がたくさんいらっしゃる中、さらに新たな人道危機により、ロヒンギャ難民やミャンマーへの関心を得られにくい印象もありました。

 

開始前は達成できるかどうか…と不安の中の挑戦でしたが、ロヒンギャ難民キャンプと受入れ地域の女性たちのニーズに応えられること、現地スタッフも含め、IVY一同、大変うれしく思っております。本当にありがとうございます。

 

最初に設定していた250万円というのは、ロヒンギャ難民キャンプにおいての資機材配布と技術指導、また、バングラデシュ難民受け入れ地域の女性が利用しやすい市場の建設において最低限必要な金額でした。

 

特に、市場の建設については、燃料高騰により資機材も影響を受けており、クラウドファンディングの調達金額次第で、初期の工事でどこまで出来るかが決まります。

 

女性が利用しやすい、販売しやすい市場を目指すためにも、安全に利用できるトイレと水の確保、また、市場を清潔に保つために必要な各水場とゴミ処理のしくみを整える工事まで行いたいと思っています。

 

次の目標金額は300万円です。

どうか引き続き、みなさまのお力添えをよろしくお願い申し上げます。

 

林知美・IVYバングラデシュ事務所

 

 

バングラデシュ人のスタッフ(手前)と難民のスタッフ(右)は仕事仲間!

 

イスラム教徒で少数民族の「ロヒンギャ」の人びとが故郷のミャンマーを追われ、川を渡って隣国のバングラデシュにやってきてから5年が過ぎようとしています。ミャンマーの国内情勢は混乱の一途をたどっており、人びとの難民キャンプでの生活はさらなる長期化が予想されます。

 

一方、ロヒンギャ難民を受け入れているバングラデシュ側の地域住民にとっても、自分たちの村に「難民キャンプ」がいつまでもあるというのはとても大きな問題です。

 

キャンプのあるコックスバザール県ウキヤ郡やテクナフ郡は開発が非常に遅れています。住民のうち約4割が土地を持たない農民で、所得が低く、その上収入や食料の源となる田畑が難民キャンプとして政府に収用されていることから、住民感情はとても悪く、難民の人びととの間で軋轢が生じています。

 

この軋轢は、難民と地元住民、どちらか一方を支援することでは解決しません。

 

しかし、そんな厳しい環境の中にも、互いに助け合い、たくましく生きていこうとする人々がいます。上の写真は、ロヒンギャ難民の中から選ばれたスタッフと、バングラデシュ人のスタッフです。家庭菜園のプロジェクトが円滑に進むよう、一緒に活動しています。

 

困っている人がいたら同じ時代をともに生きる人間として、支え合うことは当然のこと

彼女たちはそう言います。

 

 

私たちIVYは、そんなロヒンギャ難民キャンプとその受け入れ地域において、農業を通した女性の経済的な自立支援活動を行なっています。

 

今回は、それぞれの地域で特に弱い立場にある女性たちを支援するため、難民キャンプの女性には家庭菜園キットを配布し、受け入れ地域には女性が利用しやすい市場を建設することとなりました。

 

難民の女性たちも、受け入れ地域の女性たちも、子どもや家族のために、精一杯働いて少しでも暮らしを良くしたいと願っている気持ちは同じです。そこで、彼女たちを支援するため、IVYはクラウド・ファンディングへの挑戦を決意いたしました。

 

また、ページをご覧のみなさまに少しでも彼女たちの生活やたくましさを知っていただけるよう、現地の写真をたくさんご用意しました。ぜひ、キャンプを見学するような気持ちでご覧いただけますと幸いです。

 

みなさまの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

 

▼index---------------------------------------

 

IVYについて

ロヒンギャ難民とバングラデシュ現地民の難しい関係

難民・現地民の両方の女性を応援したい

クラウドファンディング挑戦理由・資金使途

ロヒンギャ難民と、受け入れ地域の女性。みんながよりよく生活できる未来へ

応援メッセージ

補足:ロヒンギャとは

寄附金控除について

プロジェクトに関するご留意事項

 

 

IVYについて

 

私たちIVYは山形県を拠点に、「その時々のニーズに、きめ細やかに、柔軟に、対応する」をモットーに、国境を越えて個人とコミュニティの自立を目指す国際協力NGOです。

 

バングラデシュ、イラク、シリア、ウクライナで農業、教育、医療等の分野において支援活動を行なっています。

 

ロヒンギャ難民の女の子へインタビュー

 

受入れ地域の井戸設置のための事前調査

 

IVYは、ロヒンギャ難民の流入をきっかけにバングラデシュで活動を開始しました。

(ロヒンギャについて詳しく知りたい方は「補足:ロヒンギャとは」へ)

 

2018年3月に現地入りし、初動調査を実施。現地事務所を開設し、現地NGOと協働して、劣悪な環境のロヒンギャ難民キャンプとその受け入れ地域の水衛生環境改善のために活動してきました。

 

今日までに井戸計46本、水浴び室159箇所、トイレ100箇所の建設をはじめ、人びとへの衛生啓発活動、難民の能力強化技術研修と衛生施設の修理・建設を通じて修理チーム(13グループ)を養成しました。

 

 
2021年3月22日にロヒンギャ難民キャンプで大規模火災が発生、直後の簡易トイレ
建設後のトイレと水浴び室の衛生施設ユニット
ミャンマー市民への連帯と国軍への抗議の象徴「3本指」を掲げる、ロヒンギャ難民ボランティアとバングラデシュスタッフのチーム

 

IVYはこれまでの経験を通じて、地域の人びとの生活改善において女性が果たす役割が重要であるという認識から、女性のエンパワーメントにつながる取り組みを重視し、活動を進めてきました。

 

私たちが活動しているコックスバザール県テクナフ郡は、地理・社会的背景(宗教、文化、地域性等)を要因に、バングラデシュでも特に開発が遅れているといわれています。

 

しかし、私たちが一緒に活動しているロヒンギャ難民とバングラデシュの女性たちは皆、本当に働きものです

 

 

快活で元気なリーダーシップのある方、新しい農業技術や作物を取り入れることに興味津々で取り組む方、黙々と畑作業をする方、愛情をもって家畜を育てている方…と皆いろんな特技を持っています。

 

少しでも農業技術を身に付けたり、収支管理ができるようになることで、収入向上や節約になり、子どもの教育費や家族に栄養のある食事を届けることにつながります。

 

 

ロヒンギャ難民とバングラデシュ側受入れ地域住民の難しい関係

 

母国を追われた民族「ロヒンギャ」

 

2017年8月に起きた暴動とミャンマー軍の掃討作戦により、ミャンマー南西部のラカイン州に暮らすイスラム系少数民族「ロヒンギャ」の人たちが土地を追われ、その多くが隣国バングラデシュの南東部に位置するコックスバザール県テクナフ郡にやってきました。

 
2018年3月のクトゥパロン難民キャンプ
2018年3月のバングラデシュ受け入れ地域の現地調査

 

今年の8月で5年が経過しますが、現在も34の難民キャンプで約92万人が暮らしており(※)、2021年2月に発生したミャンマーのクーデターにより、故郷に戻りたいのに戻れない…という状況が続いています。

※出典:https://reliefweb.int/report/bangladesh/joint-government-bangladesh-unhcr-population-factsheet-30-jun-2022

 

難民キャンプに暮らすロヒンギャの人たちは、バングラデシュで暮らす上で正規就労ができない、移動の自由がない等さまざまな制約に苦しんでおり、長期化する難民キャンプでの生活の中で先の見えない不安を抱えています。

 

一方、彼らを受け入れるバングラデシュ側の地域住民もまた、苦しい立場に置かれています。

 

 

難民を受け入れている地域 コックスバザール

 

ロヒンギャ難民流入の長期にわたる影響を受けているコックスバザール県もまた貧しく、この5年でさまざまな変化を強いられてきました。首都ダッカが著しく都市化・工業化する一方、地方との格差は広がっています。 

 

 

2017年当時、コックスバザールの人々はロヒンギャ難民を歓迎するムードでした。しかし、ロヒンギャ難民の数が増え続けることで、以下のような課題が山積しています。

 

・日雇い労働の仕事の取り合いによる収入減

・物価上昇

・支援のための車両増加に伴う渋滞が激化

・水源の枯渇

・処理しなければならない廃棄物の増加

難民キャンプに隣接する村では浅井戸が枯れ、生活用水不足などの影響が出ている

 

これらの課題が発生していることで、ロヒンギャ難民と地元コミュニティとの間で緊張が高まっています。このままでは深刻な衝突に繋がることは時間の問題です。どちらか一方の困りごとを解決するだけでは、両者の溝は埋まりません。

 

そこでIVYはロヒンギャ難民と難民を受け入れる方々の双方を支援し、地域全体で互いの問題を解決していくためのプロジェクトを立ち上げました。

 

それが、農業によって両方のコミュニティの女性たちの生活を改善する、①ロヒンギャ難民キャンプでの「家庭菜園プロジェクト」と、②難民を受け入れている地域の「女性が利用しやすい市場の建設プロジェクト」です。

 

 

難民・受け入れ地域住民、両方の女性を応援したい

 

IVYは2022年から、現地NGOの⋆Mukti Cox’s Bazar(以下、ムクティ)と協働し、「経済的自立」のための農業技術指導を通した女性の生計向上事業に取り組み始めており、具体的に以下のプロジェクトを推し進めてきました。

 

ロヒンギャ難民キャンプにおける家庭菜園プロジェクト

 

家庭菜園プロジェクトでは、難民キャンプの限られたスペースで野菜を栽培してもらうために、900世帯の女性へ農業技術指導と資材提供を行っています。また、ロヒンギャ難民ボランティア17人を雇用し、OJTを通して養分欠乏・病虫害への対応などを日々サポートしています。

 

現在までの活動を通じて、スペース、環境、資機材のどれも充分ではない難民キャンプにおいて、女性たちは工夫して年間を通じた野菜栽培に挑戦し始めています。

 
受入れ地域でつくられたミミズコンポストを提供
育苗は受入れ地域のボランティアが担当
世界環境デーにあわせて啓発イベントを実施、同時にコンポストと苗を提供​​​​​
ロヒンギャ難民ボランティアの皆へ移植、日々の世話について実地研修を実施

 

 

 
女性だけの農業技術研修はとても賑やか
栽培が上手くいっている世帯を皆で視察し学び合いの場を創出
スペースが限られるシェルターでのペットボトルを用いたハンギングガーデン。ぐんぐん空心菜が育っている
しっかり育っている野菜に満足げな女性

 

 
隣住民との限られたスペースもフル活用
キュウリは、おやつとして子どもたちへ
日々、水やり・状態確認は欠かせません
いっぱい収穫できてうれしい!

 

 

日々の家計をやりくりするために、せっせと庭仕事をして着実に栽培スペースを広げたり、今までに経験のない雨季における栽培を実践したり、栽培を通して近隣の世帯と交流が進んだり…ポジティブな変化が生まれています。

 

また、活動の要となるボランティアスタッフとして活動に参加してくれているロヒンギャ難民のみなさんからは、こんな声をもらいました。

 

ロヒンギャ難民スタッフからの声

 

・活動に参加することで、自分がコミュニティの役に立っていること、必要とされることがうれしい

 

・ここで生き抜くための農業の知識や実践を通した知識、経験も身に付けることができた

 

・狭いスペースでも年間通して菜園ができて、各世帯のセービング(支出減)につながって子どもの教育費に充てている

 

 

 

家庭菜園を紹介するロヒンギャ難民ボランティア

 

このように、支援によって農業技術の提供と家計のやりくりをサポートするだけでなく、「新しいことに挑戦してみる」「実践してできるようになる」という楽しみや生きがい、厳しい環境下でも人間としての自信や尊厳を得られることが、女性のエンパワーメントにもつながっています。

 

現在、IVYの事業後も女性たちが自分で栽培を継続していけるような、長期的に利用可能な資材が必要とされています。そこで今回のクラウドファンディングが達成した暁には、自家採取のできる地元種の種、土壌改良のためのコンポスト、移動式で栽培可能なケージを提供する予定です

 

 

女性が利用しやすい市場を、難民受け入れ地域に建設

 

IVYは難民受け入れ地域であるテクナフ郡ニラユニオンの脆弱世帯の女性を対象として、生計向上支援をしています。具体的には、農業技術の向上と改善、農業グループの組織化、公設市場建設による販売強化です。

 

現在までに、農業技術支援による収量増、暑さに強い新しい品種の紹介、適期と時期をずらした栽培等を推進することで、収入向上につなげてきました。 

 
畑が近い女性同士の農業グループづくり
パイロットファームでの実地研修
研修では育苗場所も視察し、具体的にイメージすることで実践につなげている

 

生産した農作物は市場に出します。イスラム圏なので市場の売り手や委員会メンバーなどは圧倒的に男性が多く保守的ですが、買い物にいく女性も多くなってきています。

 

そこで新たな販売環境を創り出す挑戦として、難民を受け入れている地域の女性が生産した新鮮な野菜を販売でき、女性が来客者としても使いやすい市場の建設を計画しています。実際に、女性同士だと買い物や価格交渉がしやすかったり、売り手・買い手ともに女性の参入が増えると、市場の活性化が期待できます。

 

市場の建設予定地。湿地の埋め立てから始めるので大工事になる

 

 
市場の完成イメージ図
市場の完成イメージ図
市場の完成イメージ図

 

「テクナフ郡という田舎にそんな市場があったらいいな」という女性たちの思いをカタチにするため、一部の販売スペースの割り当ては女性を優先する等、地域の女性のエンパワーメントと経済自立を目的とした場づくりをしていきます。そして、市場の管理委員会と利用者を巻き込み、地域活性化につなげます。

 

今回のクラウドファンディングでは、女性が利用しやすい施設には必須となる、水衛生施設の整備資金をはじめとした建設費を募ります。市場自体は現在建設が進んでいて、衛生的で子連れの女性が利用しやすいようなデザインを考慮した安全なトイレ、井戸、水場、ごみ捨て場の整備を行います。

 

 

クラウドファンディング挑戦理由・資金使途

 

今回のクラウドファンディングに協力いただいたみなさまへのリターンでは、難民キャンプ内の家庭菜園オンラインツアーや、ロヒンギャの家庭料理・食文化を紹介するオンラインイベントを企画しています。

 

というのも、「ロヒンギャ難民」というひとくくりでなく、私たちがプロジェクトで関わっている、バングラデシュにある難民キャンプに住む一人ひとりの女性たちとその家族の暮らし、彼女たちの食文化等を知っていただける機会になればよいな、と思っているからです。

 

そして、ロヒンギャの人たちにも、日本の人たちが困難の続くミャンマー・ロヒンギャの問題に関心を持ち、寄り添ってくれていることをお伝えする機会になれば嬉しいです。

 

カボチャの葉と茎のスジをとって料理の下ごしらえ

 

一方、難民受け入れ地域での「女性が利用しやすい市場の建設プロジェクト」で目指すのは、女性のエンパワーメントや先進的な農家を運営する起業家育成だけではありません。地域のさまざまなアクターを巻き込み、この市場のコンセプトを広めることが、バングラデシュの田舎発(初)!の市場づくりの成功には不可欠です。

 

今回の挑戦をきっかけに、バングラデシュ側でも「女性が利用しやすい市場をつくろう」という夢を一緒にカタチにしようとする仲間を増やしていければと思っています。

 

 

< 目標金額 >

250万円

 

< 資金使途 >

◆ロヒンギャ難民キャンプでの家庭菜園プロジェクト(120万円)

①継続支援してきた900世帯へ家庭菜園キット配布(冬季野菜の種と苗、コンポスト、ケージ等)

②パートナーNGO・ムクティが運営する女性のためのフレンドリースペースでの家庭菜園設置

(Women Friendly Space:安全・衛生に関する啓発セッションに加え性差に基づく暴力のカウンセリングなども行う場所)

③フレンドリースペースに通う200人の女性へ家庭菜園キット配布と実地研修による技術指導

 

◆バングラデシュの女性が利用しやすい市場の建設プロジェクト(91.5万円)

水衛生施設(トイレ、井戸、水場、ゴミ処理場の整備)の建設

 

※READYFOR手数料 38.5万円

※本プロジェクトは期日までに集まった寄付総額に応じて、実行内容の規模を決定します。

 

 

ロヒンギャ難民と、受け入れ地域の女性。みんながよりよく生活できる未来へ

 

女性が「経済的に自立する」ということは、家庭内またコミュニティの中での女性の地位向上につながります。

 

保守的な田舎において、新しいことに挑戦するのは容易ではありません。今回のプロジェクトを通して一緒に活動することで、女性たちが少しでも生きやすい社会環境づくりの一助になればと思っています。

 

みなさまからの温かいご支援のほど、よろしくお願いいたします!

 

 

プロジェクトメンバーからのメッセージ

 

林知美(はやしともみ)

 

2015年にマレーシアを旅行で訪れた際に偶然サバ州で出会った「ロヒンギャ」コミュニティの人たち。その人たちのマレーシアにたどりつくまでの壮絶なストーリーと、よりよい生活を求めて来たマレーシアに来てもなお苦しい生活の様子を知り、その後もずっと気になっていました。

 

2020年から新型コロナウイルス感染が世界中で拡大する中、当時駐在していた東ティモールからの遠隔でIVYのロヒンギャ難民支援に関われることになりました。世界中の難民・避難民のほとんどは帰る母国がありますが、ロヒンギャの人たちには帰る国さえなく、これほど世界の不平等を感じる人たちはいないと思います。

 

実際のロヒンギャの人たちは故郷をおもいながら、今を大事に難民キャンプという厳しい環境下でとてもたくましく、日々を暮らしています。私たちが少しサポートすることで彼ら・彼女たちの生活が改善される助けになるのであれば、何かアクションを起こさずにはいられない。日々、彼らの生きる姿勢から、学ぶことが多いです。 

 

 

シャヒン & シャハノール(2名ともにバングラデシュ出身)

 

ロヒンギャの人たちと私たちは同じチッタゴン方言を話します。辛い物が好き、カレーや豆もよく食べることから食文化も似ています。

 

「難民を受け入れている地域(バングラデシュ)」と「難民キャンプ(ロヒンギャ)」の両方の人たちと活動していますが、困っている人がいたら同じ時代にともに生きる人間として、相互に支え合うことは当然のことだと思います。両方の女性たちとその家族の暮らしのために、あなたのご支援をお願いします。

 

シャヒン&林&シャハノールのスリーショット

 

 

応援メッセージ

 

ビマル氏(Mr. Bimal Chandra Dey Sarker)

プロジェクトパートナー団体・ムクティ 事務局長

ノモシュカル(こんにちは)。IVYのクラウドファンディングを通して、ロヒンギャ難民の現状、そして難民を受け入れてきたバングラデシュ側、両方の直面する課題について、日本のみなさんへ関心をもっていただく機会になればと思っています。自分たちの活動で支えられるロヒンギャ難民と受け入れ地域であるテクナフ郡の女性とその家族へ、必要な支援が届けられるよう、応援をよろしくお願いします。

 

 

カレド氏(Mr. M.S. Khaled)

公設市場管理委員会アドバイザー

私たちは地域の女性メンバーとともに、新しい市場のコンセプトやルールづくりのための会合を重ねています。ニラ地域の女性たちの夢を実現する「女性が利用しやすい市場」の建設実現のため、みなさまの温かいご支援をお願いします!

 

 

 

補足:ロヒンギャとは

 

ロヒンギャは、現在のバングラデシュ・チッタゴン地域の方言に近いロヒンギャ独自の言語文化を持つ民族です。その多くがイスラム教を信仰し、独立以前のインドのベンガル地方(現在のインド西ベンガル州とバングラデシュ周辺地域)を出自とし、その集団の起源は600年前まで遡ることができると言われています。

 

現在のミャンマー・ラカイン地域に多くが居住して一定の地位を得ていた時代を経て、第2次世界大戦の終結、イギリス植民地の終焉とインドの分離独立、ミャンマー連邦の独立、さらにはバングラデシュのパキスタンからの独立戦争という出来事が続く中、ロヒンギャの多くはミャンマーのラカイン地方に集住しつづけました。

 

何世代にも渡りミャンマーで暮らすロヒンギャですが、ミャンマー政府の見解は「ロヒンギャはバングラデシュからの不法移民だ」というものです。多くの国民も、政府のこの立場を支持しています。

(出典:http://peacebuilding.asia/rohingya-refugees-in-bangladesh/

 

そのためロヒンギャ民族としてのアイデンティティを維持しつつ国民として暮らす権利が認められず、そのことが軍や住民同士の武力による衝突の原因となってきました。2月のミャンマーにおけるクーデター以降、耳にする機会も増えたかもしれませんが、ミャンマーはこのロヒンギャ以外にもさまざまな民族問題を抱えています。 

 

バングラデシュは国連の難民条約を批准していないことから、2017年に流入してきた人々を受け入れたものの、ロヒンギャに対して正式な難民としての地位は付与していません。COVID-19対策を続けながら自国の貧困対策と発展に注力したい中で、できるだけ早い帰還を進めたいというのがバングラデシュ政府のとっている立場です。 

 

また、新たな人道危機により、ロヒンギャ難民キャンプとその難民を受け入れる地域への支援は減少し、そのため、長期的な視点でロヒンギャ難民の自立した生活の実現につながるような各種研修による能力強化や職業訓練、就労・生計支援のための資金が不足しています。

 

 

寄附金控除について

 

本プロジェクトを通じて寄付を行う場合には、以下の税制優遇を受けることができます。

 

<内容>

・個人の場合:3,000円以上の寄付をされた方は、寄付金領収書を添えて確定申告を行うことで所得税に関する優遇措置として「税額控除」か「所得控除」のうち有利な方を選択できます。一部の住民税についても優遇措置の対象となる場合があります。

・法人の場合:「寄付金特別損金算入限度額」の枠が適用され、当該限度額の範囲で損金算入ができます。

※詳しくは自治体や所轄税務署、国税庁のウェブサイト等をご覧ください。

 

<寄付金領収書の発行について>

寄付をされた方には、後日「寄付金領収書」を送付いたします。

寄付金領収書名義:ご支援時に記載いただく「ギフトお届け先」を宛名として作成します。

寄付金領収書発送先:ご支援時に記載いただく「ギフトお届け先」にお送りします。

寄付の受領日(領収日):2022年10月7日を予定しております。

寄付金領収書の発送日:2022年10月〜2023年1月の間を予定しています。発行までお時間をいただきますが予めご了承願います。

 

 

プロジェクトに関するご留意事項

 

○本プロジェクトはAll-in形式のため、ご寄付確定後の返金やキャンセルはご対応いたしかねますので、何卒ご了承ください。

 

○寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

○プロジェクト達成後は、アカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所にリターン品をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。

 

○ 本プロジェクトのリターンのうち、【お名前掲載】に関するリターンの条件詳細については、こちらの「命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

○クラウドファンディングについてのお問い合わせにつきましては、ヘルプをご参照ください。業務終了後にいただいたメッセージにつきましては、翌営業時間内に返信いたします。

プロジェクト実行責任者:
認定NPO法人IVY 林知美
プロジェクト実施完了日:
2023年1月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

ロヒンギャ難民キャンプでの「家庭菜園プロジェクト」において家庭菜園キットと技術指導、難民を受け入れている地域の「女性が利用しやすい市場の建設プロジェクト」において水衛生施設の建設に活用させていただきます。

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プロフィール

1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)

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10,000円コース

・サンクスメール
・オンライン報告会ご招待
 (難民キャンプ家庭菜園ツアー)
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※オンライン報告会は2022年10月中に実施予定です。詳細のご案内は9月中にメールにてご連絡いたします。

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 (難民キャンプ家庭菜園ツアー)
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※オンライン報告会は2022年10月中に実施予定です。詳細のご案内は9月中にメールにてご連絡いたします。

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50,000円コース

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 1回目:難民キャンプ家庭菜園ツアー
 2回目:ロヒンギャ食文化を知る料理教室
・寄付金領収書
※オンライン報告会は2022年10月中に実施予定です。詳細のご案内は9月中にメールにてご連絡いたします。

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100,000円コース

・サンクスメール
・活動報告書とポストカードの送付
・オンライン報告会ご招待2回分
 1回目:難民キャンプ家庭菜園ツアー
 2回目:ロヒンギャ食文化を知る料理教室
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※オンライン報告会は2022年10月中に実施予定です。詳細のご案内は9月中にメールにてご連絡いたします。

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2023年1月

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300,000円コース

・サンクスメール
・活動報告書とポストカードの送付
・オンライン報告会ご招待2回分
 1回目:難民キャンプ家庭菜園ツアー
 2回目:ロヒンギャ食文化を知る料理教室
・寄付金領収書
・ご支援者さまのお名前や企業名を、建設する市場にプレートで掲出
※オンライン報告会は2022年10月中に実施予定です。詳細のご案内は9月中にメールにてご連絡いたします。

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1人
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制限なし
発送完了予定月
2023年1月

プロフィール

1991年、当時、タイ・カンボジア国境にあった難民キャンプにスタディツアーに行き、難民支援の現場に衝撃を受けた山形県人10人が、「地方からもできる国際協力」をめざして設立しました。本部は今も山形市にあります。以来、カンボジアをはじめ、フィリピン、東ティモールで活動を展開。また、東日本大震災とシリア紛争が同じ2011年3月に始まったことから、中東にも目を向けはじめ、イラクやシリアでも活動を開始、現在は4校の学校での教育支援や正規の学校に通えていない子どものために補習校3校を開校、心のケアや先生への研修等も行っています。バングラデシュのロヒンギャ難民支援、ウクライナ国内での医療支援活動も実施中です。Readyforでは、最近では「シリアの子どもたちに給食を届けたい」「ウクライナ緊急支援・各地の病院へ必要な医薬品を届けます!」で500人以上の方々にご寄付いただきました(感謝!!)

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