サシバと里山を守るために。築150年の古民家の修復を

サシバと里山を守るために。築150年の古民家の修復を

支援総額

1,231,000

目標金額 900,000円

支援者
109人
募集終了日
2020年3月2日

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プロジェクト本文

終了報告を読む

〜達成のお礼とネクストゴールについて〜

 

皆様の温かいご支援のお陰で、目標の90万円に到達することができました!本当にありがとうございます。


プロジェクト開始から18日で目標達成を成し遂げることができ、大変驚いています。また、皆様からたくさんの暖かいお言葉をいただき、感激しています。ご期待に十分応えられるように、これからもしっかりと活動していこうと改めて身を引き締めたところです。


さて、プロジェクトの日数がまだ残されていることから、以下の通り次のゴールを設定させていただきました。引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます。


【これまでご支援いただいた90万円の使途】
当初の目的通り、サシバの里自然学校の古民家の屋根の修復に使わせていただきます。なお、予定より早く目標達成できたことから、工事の予定を早めて2月下旬から工事にとりかかる予定です。工事の進捗については、新着情報で随時ご報告します。


【次のゴール設定120万円までの資金の使途】
古民家から「サシバの田んぼ」に至る山道の補修と古民家の水回りの修繕に使わせていただきたいと思います。


山道は雨の度に、わだちに水が溜まったり、ぬかるんだりして、参加者の皆さんにご不便をおかけしてきました。何とか資金をやりくりして途中まで補修しましたが、資金不足で中断しています。この残りの部分の補修に使わせていただきたいと思います。


また、古民家の水道は配管が細く、老朽化も進んでいることから、水の出方が安定しなかったり、水圧が低かったりして、利用者の皆さんにご不便をおかけしています。こちらについても、配管を新しくして、使いやすい水回りにできればと思います。


皆様の温かい応援と励ましの言葉を活動のエネルギーとして、さらに挑戦を続けていきたいと思います。より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。


2020年2月12日追記
サシバの里自然学校
遠藤隼

 

江戸時代から続く築150年の古民家の危機!
みんなの集う古民家を末長く維持していきたい!

 

ページをご覧いただきありがとうございます。「サシバの里自然学校」の校長の遠藤隼です。自然豊かな里山が広がる栃木県市貝町で「サシバの里自然学校」を運営しています。

 

昨年は、絶版となった「サシバの里物語」のバイリンガル版を出版するために、クラウドファンディングに挑戦しました。おかげさまで66名の方々から約82万円のご支援をいただき、無事に達成することができました。この場を借りて、改めて深く御礼申し上げます。

 

ご支援いただいた皆さま、本当にありがとうございました!


サシバとは、タカの仲間の野鳥です。カラスより少し小さな茶色いタカで、日本の里山などで子育てをし、冬は東南アジアなどに渡って冬を過ごす渡り鳥です。カエルやヘビ、昆虫など様々な小動物を食べることから、生態系ピラミッドの頂点に位置しており、生物多様性豊かな里山をあらわす指標と言われています。

 

そのサシバが日本一高い密度で生息する場所が市貝町です。市貝町の里山は、サシバに選ばれた日本一の里山と言っても過言ではありません。そのサシバやサシバが暮らす豊かな里山を守りながら、様々な体験ができる場をつくりたいという思いで、「サシバの里自然学校」を設立したのは、2016年の春です。

 


自然学校は、拠点施設である築150年の古民家を中心に、5ヘクタールの雑木林と1ヘクタールの田畑からなり、生き物を育む農林業を営みながら運営を行っています。今では、年間800人を超える子どもたちや家族が農業体験や自然体験を行うために訪れる場所になりました。

 

春の田んぼ作業「しろかき」をしながら泥遊びを楽しむ子供達。

 

そのような多くの方々に親しまれている自然学校ですが、その拠点施設である古民家は築150年ゆえ、絶えず修繕が必要になります。今までにも床や台所など様々なところを修繕し、乗り越えてきました。

 

しかし、現在屋根の劣化がひどく、このままにしておくとひびや穴が開いて雨漏りがする可能性があり、屋根全体の修復をしなければならなくなりました。

屋根の面積が大きいため、積み立ててきた修繕費やすでに集めた寄付だけでは修繕費が足りません。不足分に、皆さまからいただいたご支援を充てて、屋根の修繕を実現させたいと思っています。どうか皆様、ご支援応援のほどよろしくお願いいたします。

 

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森に面する側の屋根はいたみがひどく緊急な修繕が必要。
森に面する側の屋根はいたみがひどく緊急な修繕が必要。
森に面する側の屋根はいたみがひどく緊急な修繕が必要。

 

 

サシバの里自然学校を支えてきた古民家。

 

サシバは、近年数が激減しており、2006年には国のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されました。数が激減した原因としては、都市や住宅開発によって生息地である里山が減少していることや大規模な農地整備や耕作放棄地の拡大によって生き物がすみにくい農地が増加していること、などが考えられています。

サシバの生息密度が日本一の市貝町でも、人口減少や高齢化による農家の減少などにより、耕作放棄地が増え、生き物がすみにくい里山が増えています。その結果、サシバや様々な生き物たちも減少しています。

サシバをはじめとする里山の生き物を守るためには、生き物のことを考えながら、同時に里山を有効に利用することが大切です。そこで、私たちは無農薬・無化学肥料で米や麦を作ったり、土の水路や池を維持したり、藪を刈り払って明るい雑木林に戻したりするなど、生き物がすみやすい環境を作るとともに、そこを利用して様々な体験ができる自然学校を作りました。コンセプトは「遊ぶ」、「学ぶ」、「守る」です。

その結果、自然学校には、サシバをはじめ、メダカや水生昆虫、オオムラサキやカブトムシなど、今では珍しくなってしまった生き物たちがたくさん見られるようになりました。まさに、里山の生き物たちの楽園が誕生したのです。

 

田んぼや水路、ため池、それを取り囲むように広がる自然豊かな里山。そして入り口には、古民家(屋敷)があります。豊かな里山は、人の営みによって作られ、維持されてきたました。だからこそ、自然学校では自然体験とともに暮らし体験を大切にしています。

 

古民家の庭先でドラム缶風呂に入る子どもたち。

 

その人の営みや暮らしを実感できる場所が古民家です。また、そんな理屈なしにみんな懐かしく思い、笑顔になります。古民家は自然学校になくてはならない場所なのです。

 

自然学校のイベントは、大きな家族のようなキャンプを目指しています。だから、食事はみんなで作って食べます。古民家の広い座敷にちゃぶ台を並べて皆で食べる昼食は、まさに大家族。

また、古民家は子どもたちにとってはワンダーランドです。古民家の押し入れや隙間に隠れる「古民家かくれんぼ」は子どもたちに大人気です。夏の宿泊体験では、大きな蚊帳(かや)をつるして皆で寝ます。そんな楽しい思い出がいっぱい詰まった古民家です。また、「地域食堂(子ども食堂)」や「縁側めぐり」など、地域のコミュニティづくりやグリーンツーリズムの場としても活用されています。

 

地元のNPOと協力して行っている地域食堂(子ども食堂)。
子どもたちは蚊帳の中で寝ることが大好き。
地元の小学生もサシバの学習のために訪れる。

 

 

サシバや里山を守るためには、

古民家の存在が必要不可欠です。

 

サシバの保護や里山の保護を進めるためには、里山を持続的に利用しつつ保全するという「環境と経済がうまく循環」する仕組みが必要です。

 

その試みとして、生き物を育む農林業を営みながら、その場所で農業体験や自然体験を行う自然学校の持続的で多面的な里山利用の取り組みは意義あるものと思います。それを進めていくには、食事を作ったり、休憩や宿泊できる拠点施設となる「古民家」がとても重要な役割を果たします。

 

また、里山の環境は、そこに住む人の営みと深く結びついて作られてきました。里山から薪や炭などの燃料を得たりるなど、里山と人の暮らしは切っても切り離せない関係でした。

 

したがって、里山も田んぼも古民家も一体のものなのです。

 

そのため拠点施設は新たな施設ではなく、その場所で歴史をつないできた古民家しか考えられません。拠点施設が古民家だからこそ、素晴らしい里山環境と相まって、多くの人が自然学校に集ってくるのです。

 

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古民家の周りには笑顔がいっぱいあふれる。

 

 

温かくて、懐かしい古民家

 

緑の屋敷林をバックに、遠くからでも見える大きな赤い屋根は、自然学校のシンボルです。

古民家の屋根は、もともとは茅葺き(かやぶき)屋根です。現在は、その上にトタンの屋根をかぶせています。したがって、そのトタン屋根にひびや穴があいて雨漏りすると、下の茅が腐ってしまい修復不能になります。そうなると、屋根全体をはがして瓦屋根にするなど根本から作り直さなくてはならなくなり、さらに多大な費用が必要になります。

 

私たちの活動そのもの、と言ってもいいほど大切な古民家。

 

そこが使えなくなることは、自然学校にとって致命的です。雨漏りするようになる前に、しっかり修繕して、安心して使えることができるようにすることが、運営者である私たちの使命と考えています。

 

〜資金の内訳〜

いただいた資金は、自己資金と合わせて屋根の修繕費用として大切に活用させていただきます。今回のクラウドファンディングでは、不足金額を90万円分を集めたいと考えています。

 

修復費用総額:220万円

屋根の修繕費用190万円

自己資金:130万円

不足金額:90万円

 

2020年3月31日までに、古民家の屋根の改修工事を行ったことをもって、プロジェクトを終了とします。

 

自然学校では、自分で見つける喜びを体験できる。

 

 

日本の故郷の風景や環境のシンボル

 

市貝町では、世界有数のサシバ繁殖地として「市貝町サシバの里づくり基本構想」を策定するなど、町をあげて「サシバの里づくり」を進めています。

 

「サシバの里自然学校」はその中心的な役割も担っています。

 

ここでの活動を通じて、都市と農村の交流が進み、市貝町の里山のすばらしさやサシバの大切さ、そこで始まりつつあるサシバをシンボルにした人と自然が共生する地域づくりを知っていただき、応援していただくことによって「サシバの里づくり」を加速できればと思います。

 

それが、失われつつある人と自然が共生する日本の故郷の風景や環境を守ることにつながると、私たちは信じています。

 

「サシバの里づくり」には、市貝町の里山が、都市で暮らす人々にとってかけがえのない場所、懐かしい場所になってもらえることが大切です。人の暮らしと温かみを感じさせる古民家は、そのシンボルだと思います。


どうか皆さま、ご支援よろしくお願いいたします!

 

ご支援ご協力どうぞよろしくお願い致します。

 

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【応援コース】サンクスレター

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※発行は2020年10月になります。

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