プロジェクト概要

 

”若者に「京劇」を観るチャンスを!” プロの中国伝統芸能の舞台を味わう体験をより多くの青少年に!

 

はじめまして、「NPO法人 京劇中心」の津田忠彦と申します。私たちは、中国の古典演劇・京劇を日本に招聘する活動を続けているNPOです。

 

1986年に京劇の招聘公演をはじめてから30年が経ちました。日本と中国の間に難題が山積しているのはご存知の通りですが、京劇の日本公演を続けて行くことは両国の友好の証として必要なことと考えます。

 

2016年 「京劇白蛇伝2016」より

 

私たちは、未来を担う青少年に、メディアから流れる情報だけでなく京劇公演を通して《生の中国》を知るためのきっかけ作りの役割を担ってゆきたいと、若い世代に京劇を観る機会を提供する活動も続けてまいりました。

 

このたび、来年6月に東京芸術劇場(池袋)で予定している京劇公演(日本語字幕あり)に、学生500名をご優待したいと思っています。

 

以前は、助成金などで学校公演の負担軽減を実現しておりましたが、昨今はそれも難しい状況です。結果、一般観客と同様にチケットを購買していただくので、学生や学校の負担が大きくなり、観劇自体を取りやめる学校も出てきている状況です。

 

来年は日中平和友好条約締結40周年を迎える記念の年です。この機会に学生のための観劇会を立ち上げたいと考えました。

 

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2010年「天蓬元帥猪八戒」より

 

 

切れ味鋭く鮮やかな立ち回り。そもそも「京劇」、ご存知ですか?

 

京劇は、中国の国劇といわれる伝統芸能です。伝統芸能は時代を超えて人々に愛され育てられてきた証であり、長い歴史に培われたものが凝縮されていると感じます。それは国境を越えてもなお、私達の心に響いてくるものです。

 

京劇の魅力

 

①俳優と演奏員の努力の裏打ちによる、技術の確かさ

 

京劇は中国民族楽器の調べと俳優の演技のどちらかだけが際立っては成立しません。俳優も演奏員も10歳前後で専門の学校に入り、一般科目と京劇の知識と実演とを同時に学び、全寮制で栄養管理も生活習慣も体に叩き込まれます。

 

卒業すればプロになれるわけではないので、入学した瞬間から厳しい競争が始まっています。厳しい訓練でケガすることもなく、芸術の基礎が身につき、プロの京劇団の目にさらされて、ひときわ輝きを放つものだけがプロへの階段を上ることができます。

 

②音楽の豊かな表現

 

中国では「京劇を観に行く」とは言わず「京劇を聴きに行く」と表現されます。海外ではペキンオペラといって、東洋のオペラと紹介されてきました。弦楽器や打楽器の民族楽器の楽隊は、俳優の歌の伴奏だけでなく、BGMや動物の鳴き声や擬音など上演中に音がしない時間はほとんどありません。俳優の演技を楽隊が支えるその相乗効果によって舞台はどんどんと盛り上がっていきます。

 

③膨大な時間をかけて育てられ現代に生きる伝統演目

 

京劇は長い間、演技や音楽の継承を口伝えでして来ました。名優(名演奏家)のめがねにかなった一握りのものがマンツーマンで芸の継承をします。そのようにして何代も続いた先人の芸を身につけ、さらに現代人が楽しめるかどうか精査し、手をくわえ、時代とともに進化させています。ですから、伝統演目であっても常に新しい感覚のエンタテイメントとして楽しめるのです。

 

④日本の伝統芸能とも通じるところが

 

京劇の演目は、『三国志』など歴史や神話小説から材をとったものが多くあります。また、全く異なる文化であるにもかかわらず、楽器や所作など日本の伝統芸能と通じるところもあります。楽器で天候を表現したり、季節を表したり、そろそろ主演が出てくるぞという観客へのくすぐりBGMであったり、やり方は違いますが京劇も見栄をきります。特に勉強したわけではないのに気がつくと理解できてしまっている……というほど自然に観賞できる異文化はそうそうありません。

 

2017年 京劇「楊門女将2017」より

 

観劇後のアンケート

・俳優の演技力、立ち回り、衣装、音楽が素晴らしい!

・ストーリーはダイナミックだけどユーモアもある

・感動して涙が出た

・見どころ満載!

・歌舞伎とは違う様式美があり、見ごたえがある

・日本の伝統芸能に通じるものを感じる

・絶対に京劇公演を無くさないでください

・1年に1劇団は淋しい

 

美しさと同時に力強さを備えた俳優の磨き抜かれた技量、卓越した身体能力を目の当たりにし、民族楽器による心地よい調べやテンポよく盛り上がる演奏が相まって、その高い芸術性に魅了される、という声が多いのです。

 

2014年 京劇「覇王別姫」より

 


学校から「芸術鑑賞行事」が消える! 若い時に色々と経験するチャンスを逃さないで!

 

私たちは、中国国家認定の京劇団を招聘し、日本公演を行っています。来年6月に東京芸術劇場で予定している京劇公演(日本語字幕あり)に、青少年の皆さんに観劇していただける機会を広げるため、皆さまからのご支援を学校の費用負担削減分に充てたいと考えています。

 

入場料1人8,800円の内、皆さまのご支援と当法人の負担を合わせて、学校側は1人3,800円で観劇することができます。第1目標の200万円に達することができれば、学生500名分が実現でき、最終目標に向けて学生数を増やすことができます。プロジェクト開始と同時に学校にお知らせし、観劇申し込みを募集します。

 

過去の観劇会での、学生からの声

・想像以上に面白くてビックリした!

・期待してなかったけどスピード感があって、キラキラしてて楽しかった

・中国やるじゃん!

・オリンピック選手みたいだ!

・中国語わかんないけどぜんぜん大丈夫だった

 

学生は初めて観る人がほとんどですが、伝統芸能という基礎知識はなくても、俳優の表情やしぐさを敏感に読み取り、ストーリーを理解して楽しんでいます。洗練された歌唱やアクロバティックな立ち回り、民族楽器が奏でる味わいのある響きにカルチャーショックを感じつつ、まっすぐに気持ちよく受けとめていると、実感します。

 

2015年 京劇西遊記「二人悟空真贋争」より

 

 

”百聞は一見に如かず”。自分の身で体験し感じたことは、決して無駄になりません。

 

人生の礎を築く多感な時期に多くの経験を積むことは、心豊かな将来を描く一助となることでしょう。人間が培ってきた”文化”に触れる、という経験は、直接触れてみないとわからないものです。若い時に劇場に足を運んだことがない人は、社会に入ってからもなおさら劇場に行くことから遠ざかってしまうことが危惧されます。人間が発する目に見えないエネルギーを、一生に一度だけでも肌で感じて欲しいと切に願います。

 

国交正常化以来、やがて半世紀になろうとしておりますが、二千年来の交流をもつ両国民の間には《認識のずれ》といわれる問題は依然としてあります。こうした問題を解消してゆく一助として、この活動の未来がより充実した形を現出させることを願って止みません。


皆さま、何卒ご支援のほど宜しくお願い申し上げます。

 

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2010年「擂鼓戦金山」より

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